ハクチョウソウ・1~花

 鑓水名所の小泉家屋敷付近で見つけた「ハクチョウソウ(白蝶草)」。アカバナ科の多年草で、たくさんの白い蝶が羽根を広げて飛び回っているように見える。カタカナ表示では、 “白鳥” と間違えそうだが、その白鳥の雰囲気もあるし、 “白鶴” でも良いかもしれない。一日花で午後には散ってしまうようだが、花期は長く秋まで楽しめるようだ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

ドクダミ・3~八重咲き

 首都大学の藪の中で見つけた八重咲きの「ドクダミ(毒矯み・毒痛み)」。花はもう終わりかけで、花びらのような総苞片がいくつか欠けてしまったようだ。もしかしたら違う花かも知れないと思って、茎を辿って下のほうの葉を見ると確かにドクダミの葉。ついでにちぎって匂いを嗅いでみるともう間違いない。ドクダミの群生を見つけるたびにこの八重咲きを探していたがようやく見つけることができた。そのドクダミも今はもうほとんど残っていない。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ラナンキュラス・1~名前

 鑓水の小泉家屋敷前に咲いている「ラナンキュラス」。キンポウゲ科多年草で、これには “ゴールドコイン” という名前が付けられている。寒さに強くランナーを伸ばしてよく増えるので、ロックガーデンなどによく使われるようだ。
 実はこの花の名前に行き着くまでに数ヶ月を要し、今までに名前解明に手間取ったものとしては、最長の部類。本屋さんで野草や花の図鑑を立ち読みしても、ネットで検索しても、わからない。図鑑のラナンキュラスの写真は、この写真とは全く違う姿なので、いくら探しても見つからないはずだった。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

カラスビシャク

 ハンゲショウの記事で触れたが、まだ実物を見たことのなかった「カラスビシャク(烏柄杓)」。サトイモ科の多年草で、別名は「ハンゲ(半夏)」。雑節の一つの “半夏生” は、田にこの花が咲く7月2日頃のことで、そろそろ梅雨が明けて田植えの終期を意味する。ところが今日はまだ梅雨空。この花の塊茎を掘り上げて乾燥させたものが、生薬の “半夏” で、胃炎や吐き気に効くらしい。カラスビシャクの名前は仏炎苞の形が柄杓に似ていることによる。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

ムラサキエノコロ

 エノコログサとは小穂の芒(ノギ)の色が違う「ムラサキエノコロ(紫狗尾)」。イネ科の一年草で乾燥した荒れ地などに生育する。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

エノコログサ・2~梅雨

 なかなか明けない梅雨に濡れて重たそうな「エノコログサ(狗尾草)」。 “ネコジャラシ” の名前のほうが通っているかもしれない。エノコログサを調べてみると、芒が紫褐色のムラサキエノコロ、海岸に生えるハマエノコロ、少し大きいアキノエノコロ、黄金色の芒のキンエノコロなど、色々な種類があるようだ。気をつけて見てみよう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ヤブミョウガ・1~花

 蓮生寺公園の藪の中で見つけた「ヤブミョウガ(藪茗荷)」。食用の “ミョウガ” とは全くの別物で、ツユクサ科の多年草。葉がミョウガに似ているようだが、ミョウガの葉は見たことがない。いや、きっと見たはずだがミョウガを食べたお陰で忘れてしまった。ヤブミョウガの実は虫刺されの薬にもなるようだが、今ちょうど刺されたところは、実ができるまでとても待てない。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

エゴノキ・7~虫えい

 首都大学で見つけた樹。 『おっ! また新しい樹の花だぞ!』 と思って樹を観察してみると、この枝とは違う枝に見覚えのある実がたくさんぶら下がっている。間違いなくこれは「エゴノキ(斉燉果)」。しかしエゴノキなら花はとっくに終わっている。首をかしげながら帰って調べてみると、これは  “エゴノネコアシアブラムシ” が作る虫えい(虫こぶ)。中にいるアブラムシは皮膚を刺激するようなので要注意。この虫の名前はこの虫こぶが猫の足に見えるため。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

モウズイカ・1~名前

 別所地区京王線線路脇の藪の中で見つけた背丈50センチほどの花。遠目に見た時はメマツヨイグサだと思ったが、よく見ると花のつき方や葉の形が全く違う。図鑑にも無いしネット検索でもなかなか見当たらない。久々に手応えのある難題にぶつかってしまった。本屋さんで(内緒だが立ち読みで)図鑑を片っ端から探してみたが、それらしい花がなく、ついに2週間経過。名前解明のきっかけは、高さ2メートルにもなっていた前述のビロードモウズイカ。これは雄蕊に毛があるためにこの名前だが、よく見ると写真のこの花の雄蕊にも毛が見える。この “一瞬のひらめき” を信じて、ネット検索をしてようやく辿りついた「モウズイカ(毛蘂花)」。ゴマノハグサ科の二年草で、別名は「エサシソウ(江差草)」。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

ビロードモウズイカ

 高さが2メートルほどの「ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)」。ニュータウン通りから松木地区に少し入ったところで見つけた。これは欧州からの帰化植物でゴマノハグサ科モウズイカ属の二年草。 “毛蕊花” の字の通り、よく見ると雄蕊に毛が生えている。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ 次ページ »