とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

学究の夢

2013-06-26 04:19:03 | 哲学・社会
夢を見た。
本当は夢の内容を記載するのはタブーのような気がするが、その夢の内容が実に楽しかった為、ここに記載しておく。
尚、楽しかったと言っても、それは娯楽的な楽しさではなく、知的欲求を充足する際の楽しさである。

とあるところで大学が開かれることになり、私がそこの講師になった。とは言っても生徒が集まらない。私のクラス(というよりも研究室)に来た生徒はたった一人。高齢の男性だった。むしろ年齢的には私が生徒、向こうが先生になるだろう。私は生徒である老齢の男性を逆に先生と呼んでいた。
夢の中では私の研究範囲の名前が無かったが、形而上学的な情報学を担当していた。

夢の中で昼になった。
その大学は学食が無い。よって、二人そろってバスに乗り、外へ弁当を買出しに行ったが、何らかの拍子でそれを二人とも忘れてしまって、帰りのバスに乗ってしまった。だがそれに若干の悔いを残しつつ二人は議論を始めた。
私が教えを請うような形で会話がスタートする。
「先生、ここまでお話ししましたが、ここで大切なことを聞かねばなりません。」
「なんでしょう。」
「ここからお話しする内容のことです。これからの講義の対象の方針ですが、次の二つのうち、我々はどちらを選択すべきでしょうか。一つはアカデミズム。こちらは人間としての知的欲求と真理への探求を目指すべきのもので、お金を稼ぎ出すことは全く出来ません。ですが、真理に到達すべく人間が為し得る本来の仕事です。二つ目は応用情報。こちらは社会発展のための情報学で、社会貢献に寄与すると共にお金を稼ぎ出すことができます。」
「その選択肢では無論前者になる。」
合意が取れたようだったので私は話を進めた。
「ではこの前提を元に、これからの講義において重要になる課題を一つお聞きしてもいいですか? 」
「なんでしょう。」

「『情報』ってなんですか? 」

これを聞いた先生は「あっはっは」と上品にしかし豪快に、そして苦笑いも含めて笑った。
私も続けて「なっはっは、ぬわっはっは」と笑った。
二人とも苦笑いを含めて豪快に笑ったのは、この課題は究極的に単純なことであるが、それと同時に非常に重要なことであり、その解決が困難なことであると分かったからだ。しかしこのライフワークになりそうな仕事の基点とするには十分な課題であった。

先生がその回答として「情報とは物理の脆弱である」という回答に、ちょっと分からなかったのでどういうことなのかを質問し、どうもその回答が本質にせまっていないな、という予見が見られたので「先生、私の質問はもっと形而上的な観点で、本質に迫った情報という概念の言語化を図りたいのです」ということを言いかけたところで夢が終わった。



コメント
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