ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

6.23 ・・・忘れてはいけない日です。

2014年06月23日 22時15分33秒 | Weblog
 今日、6月23日は「沖縄慰霊の日」

 太平洋戦争が国家の意思として「遂行」される中、「本土の捨て石」として「時間稼ぎ」のために始まったのが沖縄戦でした。
 「時間稼ぎ」が主たる目的ですから、当然、官民一体となった戦闘態勢が構築されますし、それだけに被害も甚大なものになります。
 軍隊だけの戦争ではありません。

 当時撮影された写真を見ると、心が痛みます。
 地表面がぼこぼこになっている写真 ・・・艦砲射撃で徹底的に砲弾が撃ち込まれました。
 「鬼畜米英」と教え込まれた人々は集団自決・集団自殺に追い込まれました。

 昨年、沖縄に20年ぶりに行く機会がありました。
 痛いほどの日差し、青い空と美しい海 ・・・変わらない姿だと思いつつ、それが火薬と血のにおいで充満した時があったなんて想像できません。
 想像する行為自体が「ホンモノ」なのかどうか分かりません。

 組織的戦闘が集結したとされているのが6/23です。
 この年、6/21が夏至でした。一年で一番太陽が輝いている日です。
 子どもたちにとっては、日が長いということはそれだけ外遊びをしたかったはずです。
 なのに、(ガマから)外に出るということは、「軍事力の存在」を示すことでしかなく、当然、集中砲火のターゲットになります。「外に出られない」ストレスを子どもたちがどう処理し、また親などのおとながどう対処していたのか知りませんが、真っ暗なガマの中で、ひたすら声をひそめようとしていたことに悲しみと怒りを感じます。

 
 一昨日、たまたま、さとうきび畑の隣を通った時に、風に揺らされて葉のこすれ合う音が聴こえました。
 ざわわ・・・ざわわ・・・ざわわ・・・・・

 

 
 この島に来て初めて聞いたような気がします。

 69回目の夏至の日・記念日が過ぎ、

 69回目の夏。
 当時の人々の思いを受け止め、平和の尊さを継承・維持できる自分でいたいと思います。

 
コメント
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