始まりに向かって

ホピ・インディアンの思想を中心に、宗教・心理・超心理・民俗・精神世界あれこれ探索しています。ご訪問ありがとうございます。

人類は台湾経由で南太平洋へ ピロリ菌と言語で判明・・Asahi.comより

2009-01-29 | その他先史文明
新聞を読んでいて、みつけました。Asahi.comから転載します。
http://www.asahi.com/science/update/0127/TKY200901270074.html

     *****


人類は台湾経由で南太平洋へ ピロリ菌と言語で判明
2009年1月27日12時50分

  
 【ワシントン=勝田敏彦】人類は約5千年前、ユーラシア大陸から台湾を経て南太平洋の島々に移り住んだらしいことが、人の胃に寄生し、胃がんなどの原因と考えられているピロリ菌の遺伝子の解析と、南太平洋の400の言語の解析という異なる方法で判明した。

両方の論文が米科学誌サイエンス最新号に同時掲載された。
 ピロリ菌分析グループの山岡吉生・米ベイラー大准教授は「全く別の手法でほぼ同じ結果が出たのは驚きだ」と話している。

 ピロリ菌の遺伝子の解析をしたのは独マックスプランク研究所などの国際グループ。台湾やオーストラリア、ポリネシアなどの原住民の胃の粘膜や胃液からピロリ菌を分離、培養して七つの遺伝子の変異を調べた。

 地域的に離れている生物集団では長い間に遺伝的な違いが出てくる。その生物の遺伝子の変異の程度や分布から、集団がいつごろどこで分かれたかを推定できる。

ピロリ菌遺伝子は人間の遺伝子より変異が速い。人間の遺伝子の解析ではほとんど差が出ない比較的最近の集団の違いも、胃に寄生したピロリ菌の変異で追うことができる。

 その結果、約5千年前、台湾から大海原に出てフィリピンを経てニュージーランドやポリネシアなどに渡った人たちがいたことがわかった。

また、約3万7千~約3万1千年前にも、氷河期の海面低下で陸続きになった島づたいにニューギニア、オーストラリアなどへと渡った先行グループがあったこともわかった。

 一方、ニュージーランド・オークランド大のグループは、南太平洋の言語の特徴の解析から、やはり約5千年前、台湾ルートによる移住があったことを明らかにした。

 人類の祖先はアフリカで誕生し、6万年前にアフリカを出て世界中に広がったとされる。


      *****


wiki古人類学
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E5%AD%A6

wiki台湾原住民
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E5%8E%9F%E4%BD%8F%E6%B0%91


「台湾原住民族の言語」
オーストロネシア語族(マラヨ・ポリネシア語族)のインドネシア語派に属する諸言語を話している。
このことから、台湾原住民族はもともとインドネシア・フィリピン方面から渡ってきた民族であろうとする説もあるが、台湾原住民諸語がオーストロネシア語族の祖形を保持しており、考古学的にも新石器文化は台湾からフィリピン、インドネシア方面へ拡大しているため、オーストロネシア語族は台湾から南下し、太平洋各地に拡散したとする説が有力である。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 南米クスコの地下トンネルは... | トップ | アンデスの白い神と古代人・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他先史文明」カテゴリの最新記事