鋸南町の南部、海に面した岩井袋。小さな漁港を持ち、釣りの名所として知られる集落は、今回の台風で壊滅的と言うべき被害を受けた。どの家々も屋根や壁に穴が空き、瓦を剥がされている。無傷な家はないと言っても過言ではないだろう。こうした被害は、暴風による直接のダメージの他、飛来物が衝突したことにより損傷したもののようだ。ある住民の男性が「ほら、見てごらん。壁に突き刺さっている」と指差す。見ると、本当に瓦が深々と突き刺さっていた。どれ程の勢いで飛んできたのかと背筋が冷たくなる。別の男性は、自宅玄関前で呆然として座り込んでいた。「屋根や壁の穴から、雨風が入り込んで、家の中が水浸し。さっき業者に見てもらったけど『全壊』扱いだって。年金暮らしで、家を直したり建て替えたりするお金はない。これからどうしたらいいのか…」。
館山市の状況
どのような物資が必要かと聞くと、水や食料などの他、館山市でも需要が高いのが、ブルーシートと土のう、ロープなど、雨風を凌ぐための物資だ。館山市は既に1万枚以上、住民に配布しているが、その数倍は必要だと言う。市の財政にも大きな負担がかかっている。1枚2000円ほどのブルーシートを必要とする人々に配るだけでも、数億円かかる見込みだ。「館山市の財政だけでは、とても台風被害へ対応しきれないことは確実ではないかと思います」(館山市職員)。国が激甚災害に指定すると、復旧事業の補助金が上積みされる。台風15号による被害についても、激甚災害指定の申請が行われると見られるが、「今は被害状況の全貌すら掴みきれていません。必死に情報を収集・集約しているところです」(館山市職員)とのことだ。
「おかげさまで、水や食料品がたくさん届いており、十分な量を確保できました。ご支援下さった皆様に御礼申し上げます。ただ、ブルーシートや土のうはまだまだ不足しており、引き続きご支援お願いします」(内田正司副町長)。
*館山市への支援送付先やボランティア参加は、以下リンク参照。市役所に電話が殺到すると、それだけでマンパワーを割かれることになるので、まずはリンク先で確認することが重要だ。 http://www.fukushi-tateyama.or.jp/ibentoosirase.html
フリージャーナリスト志葉玲さんによる台風15号で被害を受けた千葉県南部の取材記事。
私たちにできること、まずは知ることから始めたいと思います。
まだまだ支援物資もボランティアも足りていないようです。
まず情報を拡散して窮状を知ること。そして支援の輪を広げていきたい。
マスメディアが伝えることはセンセーショナルな事件や事故が多く、時間が経つに連れ報道が減っていきます。ソーシャルメディア(SNS)は直接の声を伝えてくれるので速報性があります。フェイク情報には気をつけないといけないのですが、やはりこういうときには活躍するメディアです。台風シーズンにもう一度意義や使い方を考えています。自分がもっているtwitterなどのアカウントの見直しから始めています。それとともに電気や通信手段から遮断されたときにどうサバイブするのかも考えておく必要があります。
水、食料、懐中電灯、ラジオ、電池、地図などなど点検しておきましょう。
そして自分の心の中で助け合う心が枯れていないかもチェックしておきたいと思います。
災害は忘れた頃にやってくるではなく
災害は忘れる間もなくやってくるという大災害の時代に地球は入っているようです。
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