原子力安全委員会が、放射線量の高い地域の
住民の年間被ばく限度量について
「現実路線への切り替え」対策として
現在の年間1ミリシーベルトから
なんと20倍の20ミリシーベルトに
引き上げる検討を始めた
国際放射線防護委員会(ICRP)は
“緊急事故”の場合に限り
年間20ミリシーベルトを限度としている
その世界のギリギリの限度を
日本の“安全圏”にしようというのだ
年間に20ミリシーベルトを浴びても
何処かで聞いたフレーズの「ただちに
健康に影響を与えるものではない」と彼らは言うが
果たして「ただちに」とは、どの位の期間をいうのか
それは「1週間や10日」なのか
「1年や2年」なのか
それとも、「10年や20年」なのか…
仮に、20年としても、若い人の被ばくなら
働き盛りに病に倒れる事となる
それでは「大丈夫」「安心して」レベルではない
それと、だ
もし、もっと最悪な事故に発展した場合
やはり「現実路線」にすり合せという理由で
20ミリシーベルトが50ミリシーベルトとなり
やがて100、1000ミリシーベルトが
安全基準とならない保証はない
それは、明らかに安全ではないのだ
まるで村の井戸に毒が混じり
昔に決めていた「致死量の毒の濃度」を
ジリジリと引き上げ、終いには
致死量をはるかに超える濃度を
「飲んでも安全」と言うのに似ている
原子力安全委員会のメンバーは老人が多く
先が短いから無責任にものをいえるが
若い人、そして子供にとってみれば
これほどの不安はない
いや、もしかして彼らの言う「ただちに」は
本当は極めて近い未来なのかも知れない
だが、それが判明し抗議の声を
上げた時期と同じくして
日本人がバタバタと死んでいき
もはや抗議する者もいなくなるだろうという
とんでもないブラックな予想で「大丈夫」と
誤魔化しているのかもしれない
彼らの場当たり的な発言に振り回され
完全に信用できなくなった僕の
疑心暗鬼は果てしなく続くのだ