北海道選出の議員
中川議員が大臣を辞任したが
その直前に、帰宅する彼を
クルーが取材した
そのとき、取材陣に詰問される中川議員を
守るように女性の甲高い声援があった
「頑張れ、頑張れ!」
「大丈夫!」
「日本一!」
唐突で奇異な感じさえした
誰が声援していたか
中川議員の妻である
そこから推察するに
妻は、いつも彼を
そうやって励ましていたのだろう
側にいる妻は判っていたのだ
彼は極端に気弱だということを…
だから常に励まし…というより
常に甘やかせていたのだろう
小さい器には耐えられない
厳しい現実から逃れるため
彼は酒に走った
それを、家族である妻が
知らないはずが無い
けれども、それを戒めるどころか
容認し「大丈夫」「日本一」と
おだてていたのに違いない
それが彼を育てる妻の役割と勘違いして…
その結果はどうか
中川議員は世界に恥をさらし
政権の信頼をさらに失墜させ
地元支援者からも失望され
次の選挙の結果が不安視されることになった
家族を守るということは
お互いに賢明で正しい道を歩く
励ましをすることではないのか
犯罪や無責任から起こる失態など
その人間の人生の結果が
悪くなってしまうような関係は
本当の意味で“守る”関係ではない
一番悪いのは中川議員だ
しかし「妻も同罪」と言うのは
厳しすぎるだろうか
家族のあり方を
もう一度
僕なりに考えたい