「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

愛国心

2008年07月02日 15時37分01秒 | Weblog
 
米国の大統領選に立候補予定の
マケインとオバマの
“愛国心度”に注目が集まっている

兵士として戦い負傷した経歴を持つマケインは
文句なく「愛国者」として扱われ
イスラム系アフリカ人の
移民の子として育ったオバマは
愛国心という点で形勢不利らしい



それは、それとして…

愛国心とは なんだろうと思う
“目玉”グループのマスコミが
やたらと右よりの評論家を出し
大和民族の優秀性を最もらしく言わせ
国際間の諸問題や歴史認識の違いも
悪いのは中国やその他外国で
日本は全く正しいとの論調

しまいには、悪い外国は
戦争でもして叩いてしまえ
と ばかりの口ぶり
そして、それに反対する者は
“非愛国者”と位置づける
それが愛国心だとしたら
あまりに幼稚な考えだ


さて、本当の愛国心とは何だろうか?


以前も書いたが
米国は過去にイスラム諸国の人々を
12000万人ほど殺害している
それも多くは民間人だ
それは戦争の誤爆のためであり
CIAなどの機関の故意によるものである
(「構造的暴力」ヨハン・ガルトゥング著 より)

さらにだ

米国を中心とした大国の多国籍企業が
自らの利益追求のため投機をし
森林を伐採するなどによることが原因で
構造的暴力(貧困・飢餓・抑圧・差別)が蔓延し
多くの人を苦しめ死に至らしめている
一説には、1日約10万人が死んでいるという



犠牲者の家族・親戚・友人は
米国を死ぬほど憎んでいるという
その数、約5億人…

地球で暮らす60億人の12分の1
実に5億人が激しい反米なのだ
なんとも恐ろしい




その米国人は、激しい憎しみを買う
“戦争という殺し”に加担した者を
愛国者と呼んでいる

最も、愛国者と呼ばれる者は
好きで“愛国者的行動”をした訳ではないだろうが…

そういう“愛国的行為”を良しとする
愛国心は正しいのかどうか



家族の利益のためだけに生き
他の家族の利益さえ横取りし
気に入らないからと
他の家族を攻撃する家族は嫌われる
結果的にその家族は社会から排除される
家族のためといいつつ
結果的に家族を崩壊させる


一般に“愛国心”といわれるものが
前者のそれに似ているような気がする
家族を繁栄させたいなら
他の多くの家族に気に入られ
愛されることだ


そう考えると…
本当の愛国心とは
“自分の国を繁栄させるため
 皆から愛される国”にしたい
という心なのではないかと思う

どうすれば日本を愛してもらえるか

この観点に立つ人が
本当の愛国者…じゃないかな?


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