これは絶対に人に言えない話だ
特に、僕の仕事関係者や
以前教えていた学生たちには…
(専門学校の非常勤講師は
今年の三月で円満に辞退)
ダンテの「神曲」は誰もが知る名作だ
僕は中学生の頃、この本を読破しようと
文庫本を買い、いつもポケットに入れていた
しかし、難解すぎて途中で投げ出し
その後、数年間は本棚にあるだけだった
19歳の頃、再び読書熱が蘇り
色々と読破した後に
再び「神曲」を手に取った
が…
やはり難解すぎて読めない
そんなことが数度繰り返された
一応、文筆関連でメシを食うようになり
イッパシの顔で業界を渡り歩いた
ごくたまに、酒席でダンテの話が出る
僕は当然のごとく「読んだ」顔をしていたのだが
実際は、「地獄編」の最初で躓いていたのだ
子供の時に躓き、50歳になっても
それを乗り越えられない自分に忸怩たる思いはあった
そんな時、本屋で↑写真の↑マンガ本を見つけた
で…つい買ってしまった
そして…読了
こんな内容だったのか…
僕は少なからず感動した
原本を読む決意をした
「三国志」をマンガやゲームで知ったという若者を
僕は「仕方がないなぁ」とバカにしていた
けれども、もうバカには出来ない
マンガから入っても原作を読むキッカケになれば
教養を身につれられる善き導きに他ならない
友人に有名漫画家(歴史マンガで有名)がいるが
今度の酒席で この話をしたいと思う
「マンガは侮れない。
君は素晴らしい仕事をしている」と…