go盗からのお誘い

　とある企業　オフィス関東組。

　『ダサイタマ主任、ちわッス！！』

　「なんだ、地方くんじゃないか。昨日、慌てて早退したケド、何かあったのかい？」

　『流石、社内情報通のダサイタマ主任っすね。喫煙室仲間のオレの事まで知ってんですから。』

「ハッハ、彼女とデートかぁい？」
　
『うわっ、流石、ダサイと言われるダサイタマ主任。鉄板の昭和ギャクってヤツっすか？
それとも、ハラ？・・・はらすめんと？！・・ってヤツでしょ！』

「相も変わらず地方君は、目上を敬わないヘーセ生まれのガキだなぁ。・・そんで、マジどうしたのさ？」

『あー、田舎のばあちゃんから、すげぇー慌てて電話が来たんっすよ！　
ゴウ・トウが、田舎に押し寄せるって。変な電話もかかってきて、　『イノチ、イタダキマスー！』って！
ばあちゃん、チョービビッて、俺が様子を見に帰省したっす。アポ電・・強盗ってヤツ？？』

「あー、地方君、ソレ、go トゥ　キャンペーン　だよ。」

「トッ・・、トッキョウ部長、居たんすかぁ。影薄くて気づかなかったっす。』

「うぉっホン！　地方君、ダサイタマ主任、こんな影が薄いと君たちに言われるボクでもね、
諸悪のコンゲンって陰口言うやつも居てさ。温和なボクを知りもしないで。

クソッー、ヒョウゴ部長のヤツ、いつかヤッテヤルぅ！」

部長は、いい人ではある。そう信じたい、隣の席のダサイタマ主任であった。