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産経抄(12月21日より)

2011-12-22 16:07:29 | 教養・文化・歴史
<添付画像>産経新聞一面『産経抄』より
(撮影月日)平成23年12月21日

 北朝鮮の金正日が死んだ。

 報道によると「早朝(午前8時30分)のこと、移動のための列車の中で『心筋梗塞』による、云々……」とある。
 その時刻は朝。 朝の美しい国(北)朝鮮の独裁者の死は、朝の清々しい時間でなくてはならないから、すなわち昼でもなく、ゆめゆめ夜ではないのだ。 しかも仕事で移動する目的により乗車した特別列車の中で死の出来事に見舞われたのだから、如何にも美しい死に方であるぞ。 まぁ~どのみち『いかがわしい人物』が、いかがわしい『死に方』をしたに違いない。 つまり、 
 ひょっとすると暗殺があったのではなかろうか?
 脳梗塞やったのだから、いつどこで死んでもおかしくないか。
 いやいや、もっと別な呑み助的助兵衛風中高年男のボンクラ的死に様だったのかも?等々、、、
 いろいろ邪推していたら案の定、吾輩の敬愛する産経新聞『産経抄』にてこれを取り上げておられるから安心した。
 ま、極東の某ボンクラの死亡報道が如何に虚飾にまみれているか!を堂々と書き下ろされているから爽快だ。 いつもの通り、産経抄を切り抜き(畏れ多くも)掲載する。 すでに読まれた方も、まだ読まれていない方も、今一度お目通し願いたい……


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  『産経抄』

 本当に飛行機嫌いだったかどうか、わからない。しかしどこへ行くにも陸路、鉄道を使っていたのは事実だ。むろん北朝鮮の金正日総書記のことである。今年8月にはロシアのシベリアを横断してバイカル湖東の町まで、3日も4日もかけて旅をしている ▼昨年夏にも、好太王碑で知られる集安から中国に入り、くねくねした鉄路を伝い長春に向かった。いずれもロシアや中国との厳しい首脳外交に臨むためである。ではあるが、列車旅行が好きな日本の「乗り鉄」には、うらやましくなるような「外遊」だった ▼その金総書記は「現地指導」のため列車で移動中に心筋梗塞を起こし、亡くなったという。それだけ聞けば、いかにも「らしい」最後だった。朝鮮中央放送も「人民の幸福のために昼夜を分かたず精力的に活動していた」とたたえた。「殉職」であったと言いたかったようだ ▼だが、 額面通りには受け取れない。移動中といっても、どこを移動中だったかは明らかでない。亡くなったのは午前8時半だというから、列車に乗ったのはかなりの早朝だろう。健康不安のあるトップが何故そんな時間に、という疑問も残る ▼拉致事件でも秘密主義や虚偽の連発で、日本人が何度も煮え湯を飲まされた国だ。別の時間と場所で、別の理由により亡くなったのを「人民のために列車内で」というふうに美化したのではないか。そんな疑義を持たれても仕方ないかもしれない ▼北朝鮮では、金総書記は抗日パルチザンの拠点だった白頭山で生まれたとされる。だがこれは指導者を神格化するためのもので、実際はロシア極東との説が有力だ。もし死去までが虚飾だったとすれば、あまりに寂しい気がする。 
(2011.12.21)産経新聞1面・産経抄より転載


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