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拝啓櫻井よしこ殿 (続・読書感想文)『何があっても大丈夫』に寄せて、(ジャーナリストの語学力?)

2006-05-24 16:07:55 | 趣味の話&本と雑学メモ
    読書感想「何があっても大丈夫」に寄せて(第二回)

 すでに「読書感想文」として数回のBlog記事投稿した「櫻井よしこ著・何があっても大丈夫」を読了して後、早くも3ヶ月(たぶん?)経過する。そして今この一冊は、我輩の手元にない。さる友人に貸出して数週間、いまだ手元に帰ってこない。電話にて友人曰く、「一度通読したが、もう一度読み直しているからもう暫く貸して欲しい」等と、あつかましいことを云ってきた。ならば「自分で本屋に出向き、自分自身の一冊を自分の経費で購入したまえ。その後、落ち着いて2度目を読み始めよ!」と、電話で怒鳴りたい気分である。が、ここは忍の一字、なぜか我慢している。我慢しつつ、今直ぐにでも読み返したい「何があっても大丈夫」のページが浮んで来てしまったのである。そのページとは、論客としての櫻井女史の強力な武器の一つとして、ジャーナリスト桜井女史の「情報収集基盤」として、櫻井女史の懐に秘められた強力な語学力の底知れぬ実力について、あらためて想像し始めてしまったのである。<注>(「第一回掲載「何があっても大丈夫」の読書感想文掲載記事は、こちらから入れます)

 女史の半生を綴った自伝ともいえる「何があっても大丈夫」の一節を、あらためて読み返したくなったから、今友人に貸し出し中の「この一冊」、手元にないことに苛立った次第である。


   (その-1)

 当書の中、女史の英語現場(すなわち生きた英語、コミュニケーションツールとして英語を使用する、という意味)の出会い、明確に記されている。今、そのくだりを読み返したい。しかし残念かな「その一冊」は現在手元にないのであるから、数ヶ月前の読書時点に立ち戻り、回想してみる。
(!櫻井さんの半生を知りたく、今からこの一冊を読んでみたい。と、思っておられる方、すでに読了された方、櫻井さんの半生に感銘受ける方に、同感・同意!<人気度ランキング>お開き下さい!

 話題は「何が会っても大丈夫」に戻る。
 「生きた英語」との出会いは、当時、櫻井女史の父上の要請により、ハワイで父上の経営されるレストランのウエイトレス兼秘書的事務員として渡米された時点であった。渡米時期は(逆算して)、昭和41~42年だったはず。現在のハワイと比較して、想像を絶する「ハワイらしき状態」のハワイであったはず。すなわち、日本国はハワイ県ともいえる、現在のハワイ。盆正月ゴールデンウイークともなれば、安物TV番組を賑す小者タレントの遊園地に成り変わるか、はたまた一億2千万人総日本国民挙って疲れる為の休暇を楽しむ「親しき米国リゾート地」となったハワイ州ホノルル街。公立高校大学受験用英語のみを引っさげて、父上経営のレストランの「お手伝いさん」として、櫻井女史は渡米されたのである。そしてその時点から、女史の「生きる為の仕事の道具」としての「語学習得」はスタートしたはず。高校を卒業してまもなく、すでに日本の大学入試に受かり、東京へ上京される予定を立てておられた女史は、仕送り及び学費の算段が途絶え(詳細、この一冊に書かれているから省略する)、当時すでにハワイに進出されレストラン経営で成功されていた父上の「家事手伝い」とも云える「役目」を(仕方なく)引き受けられた「高卒のうら若き女性、櫻井よしこ」。レストラン業という家事手伝いをしながら、(日本の一流私立大学進学を断念された、その替わりに)ハワイ大学に進学された。ハワイ大学に於ける学生生活の始まってまもなく、父上はレストラン業を閉鎖され、娘の櫻井さんを一人残して帰国。桜井女史の経済的貧窮はさらに深まり、学費生活費の捻出は女史自身で執り行われつつ無事卒業。卒業後、何故か日本に帰国され、女史を育て上げた大学教授の紹介で、新たに東京に進出した外国人ジャーナリストの秘書兼通訳兼翻訳者を主たる業務とした国際派ジャーナリストの卵として、社会人になられた。数年間、東京在住の外国人女性のもとで、日本の情報を世界に発信するための「ジャーナリズム世界」の修行をされた。しかし、しばらくの後(2~3年間か?詳細は「かの一冊」を参照されたし)、その外国人女性は(彼女の勤務先の転勤要請により)、本国に帰国される。したがって東京事務所は、閉鎖。当然ながらその瞬間、櫻井女史は職を失われた。大学との関連で、また当時の櫻井女史の語学の実力を発揮可能な職種は存在した。すなわち(一流の)通訳翻訳者になる道は開かれていたものの、その時点で、櫻井女史は一大決心をされ、フリーのジャーナリストとして「ひとり立ち(一匹女狼なのだ!)」される道を選択され、現在に至っておられるのである。

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    <Intermission(少し休憩)>

<添付画像>:(櫻井よしこ著「何があっても大丈夫」、著書の裏面。本書裏面、右上の写真は、櫻井女史の母上。台湾にて撮影とあるから、第二次世界大戦終戦を迎える以前、もちろん櫻井女史誕生以前、母上の独身時代か。したがって撮影当時、すでに母上は海外にて職業を持ちご活躍されている、その時代としては超モダンな女性・・・)
何があっても大丈夫

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   (その2)

 今、私自身の脳裏に、よぎるものあり。だから、もう一度繰り返す。

 櫻井女史をして、
  1) 堅固な意志を持ち、国際的バランス感覚は正確無比、日本という「国を愛する」心の基軸に立脚された上で、堂々と「櫻井的論拠」を持たれた上でのジャーナリズム活動を継続されているのが「櫻井女史」の魅力。
  2) 上述の、「堅固な意思」、国際バランス感覚から湧き出でる「国を愛する」心の持ち方、歴史認識の正常さ、
  3) 締め括れば、桜井女史の「猛烈にして強力な語学力」にして、女史の類い稀なる「情報収集能力」は成り立たち、鳥瞰図的高所高見に立脚した広く深い知識あり。もって、櫻井的常識なる「意志と意識」を背骨とした数十年間も決してブレない「論点・論旨」の存在は、櫻井よしこ的『現実正視正義』なる如何にも日常的常識的主張。と、(私的見解にて)評価する。

 上述のアイテムを基礎に、いかなる場面と状況に於いてしても、女史との「意見を異にする論客」相手との、いかなるディヴェートに於いてしても、一歩の引けもとらず縷々凛々と「櫻井的意見」を述べられるのか。

 と、我輩は想像する・・・・

 日本のTV局を始めとするマスメディア世界には、語学力を振りかざす「コメンテーター」や「ゲスト出演者」はゴマンといる中、私自身、未だに櫻井よしこ女史から、女史の生の声で流暢に優雅に自慢ったらしく「英語をおしゃべり遊ばす」お姿をお見受けしたことは、無い・・・・

 今、義務教育の一環として、「英語教育」を取り上げようとする動きあること、聞く。如何なるものか?
是か、否か?
私自身、いささか、日本教育世界から立案発想されている英語教育への「力の入れ方と手順」に、大いなる疑問を抱いている。

 櫻井女史の「半生の記録」と照らし合わせ、「日本の語学(英語)義務教育の若年化」について、いま少し、もの申してみたい・・・・

 <・・続く(掲載予定:5月26日金曜日)こちらから入れます・・>

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