Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

ロートレックとムーランルージュ(1/3)

2006-01-31 09:31:55 | 研究:「ダンディズム」
(Henri_de_Toulouse-Lautrec from Wikipedia)

 「・・・?」

?「これ、どこかで見た?」

「・・・!」

「その通り・・・」

 何と、この絵画は、
音楽と歌声に人のざわめきがスクランブルする空間に、揮発性の高い酒成分の甘い香りと各種パーフュームの強力な香りがミキシングする中、煙草の煙が漂うパープルへイズの空気に包まれる。かくして、典型的なレトロ調にしてセピア色まる出しのポスターなのだ!・・・(ちょっと寄り道!人気 Blog Ranking へ・・・) 嗚呼、いかにも退廃的過ぎて、21世紀に通用するかどうか、自信がないのだ。が、しかし・・・

そう、
 少年時代にインパクトを強く受けた「ロートレックの商業ポスター」をお目にかけたい。といっても、ほとんどの読者、このポスターは一度はご覧になっているはず、、、。

 時代は19世紀末、退廃的な夜の盛り場の雰囲気を切り取って「コマーシャル絵画」を描いたロートレックに、いざ、乾杯!

 伯爵家の出身であったロートレックは、夜の巷を徘徊しながら夜遊びに耽り、煌びやかで艶でやかな夜の世界にとけ込みつつ、酒と女と音楽の織り成す退廃的官能の世界を溺愛し、「粋の世界」を追求したに違いない。そんなロートレックの芸術世界は、日々の生活に貧窮することはなかったであろう退廃貴族的豪遊であったに違いない。。。
 なんともはや、ダンディズムの追求とは、お金と時間のかかることか・・・
 
 話し戻って、昨日紹介したミシェル夫人の作風とも比較していただきたいが、このポスターは比較対照として的確ではない。また明日にでも、ロートレックの他の作品と比較してみたい。

さて、
 長年の夢であった西洋美術史探訪の入り口が見つかったようだ。

 一昔前ならば、図書館に行くか西洋絵画全集なる高価な画集を購入しなければお目にかかることのできなかった歴史的名画に簡単に出合えるようになり、基礎的な情報も(英文・仏文を含めれば)、ウィキペディア百科事典をもってして、かなりの部分を解決できそうだ。(最近富に、ウイキペディアに嵌っている我輩の、退廃的且つ学術的にして芸術を嗜む日々なり・・・)
 中学高校の歴史の教科書でしか見たことのない小さな人差し指大の「有名画家」の小さな「絵画」の印象は強烈に、今尚深く我輩の脳裏に刻み込まれている。本物を見たいと思っていた少年時代の夢は、今も続く。世界の美術館をいくつか回った。が、十分でなく、今からも美術館を巡らなければならない。しかし絵画集を書斎で鑑賞するのも趣があるのだ。こうして本日、ロートレックのポスターを手札版の大きさで見れるのはありがたい。これ、一重にIT技術のお陰であり、ウイキペディアは百科事典のお陰である。

粋の世界の追求にはお金がかかると思われる方、以下のバーをクリックいただきたい。
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* 以下、ロートレックを扱った映画があるとのこと、下記amazonを挙げておく。ロートレックとその時代のパリの夜の世界を如何に描いているか、興味津々たるものがある。是非一度、観てみたい映画である。
(画像がくっついていないのは、少し寂しい・・・)

ロートレック~葡萄酒色の人生~【字幕版】

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<参考資料:ウイキペディア百科事典より>

「アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(Henri de Toulouse-Lautrec, 1864年11月24日 - 1901年9月9日)は、19世紀のフランスの画家。
La Goulue arrivant au Moulin Rouge南仏アルビの伯爵家という高貴な生まれであったが、パリの「ムーラン・ルージュ」をはじめとしたダンスホール、酒場などに入り浸り、デカダンな生活を送った。また、画家自身が(当時まだ差別されていた)身体障害者だったこともあってか、娼婦、踊り子のような夜の世界の女たちに共感し、彼女らを愛情のこもった筆致で描いた。作品には「ムーラン・ルージュ」などのポスターの名作も多く、ポスターを芸術の域にまで高めた功績でも、美術史上に特筆されるべき画家である。

ロートレックを扱った映画としては1999年のフランス映画「葡萄酒色の人生」がある。

代表作:ムーラン・ルージュにて(1892-95)(シカゴ美術館)