今月のブログスター ある日突然

2010-11-17 22:51:32 | 歯科医療
今日の話題は今月のブログスター。歯科臨床で一番悩まされるのが、「ある日突然」起こる歯牙の破折、修復物の脱離などです。メンテナンスにおいてこの突然のハプニングは、いつ起こるかわかりません。

歯についた形跡などから、ある程度予想はつきますが、地震予知と同様でハプニングはいつ起こるかまでは分かりません。起こる起こるといって起こらないことも多いです。

15年ぐらい前、治療を終了した患者さんにクレームを言われたことがあります。それはある日突然、歯の一部が塊で脱離したのですが、これを『通院してたのにむし歯を見逃した』と言われたわけです。歯の一部にクラックが入っている場合、塊で壊れる事があります。クラックの入った部分では、一部柔らかい層が出来ますし着色もします。一見カリエス(むし歯)です。

歯科医は結構な大きさのカリエスによる歯の崩壊を通常見逃しません。でかいカリエスが1ヶ月ほどで発生はしません。

ホンマある日突然起こる、歯の破損、歯根破折、修復物脱離などは臨床家にとって頭の痛いところです。多くは歯ぎしり、くいしばりなどのブラキシズムにより起こります。ただやはり厄介なのは、下の写真の症例のように、咬みぐせなどによるものもあることです。

ブリッジの金属に大きな穴が開き、ブリッジが脱離したものです。



歯科修復物を装着したら、これでもう安心ということはなく、少しでも長持ちさせるには、ご自身で出来る歯ブラシなどによるプラークコントロールも大切ですが、専門家によるかみ合わせのチェックも重要です。お口の状況は日々我々は気づきませんが、ダイナミックに変化し続けているのです。かみ合わせはご自身ではどうしようもないものです。

かみにくい、いつも片方の顎でしかかめないなどの自覚症状がありましたら、是非番町歯科クリニックにご来院下さい。ヨロシクデス。
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