今月の歯科コラム「プラークからバイオフィルムへ」

2017-07-26 22:53:56 | 歯科医療
7月もあと残り少なくなりました。今が暑さの旬ですが、今年は大気の状態が不安定で、ゲリラ豪雨などに注意が必要のようです。

今月の歯科コラムは「プラークからバイオフィルムへ」。最近テレビのCMでは除菌についてや、防臭・制汗などのものが多くなりました。においや衛生に敏感な時代です。身だしなみや目に見えるところでは、注意も行き届きますが、いざ口の中となりますと目に触れないところも多々あり、ついつい見落とし気味になるかもしれません。

口の中には天文学的数値の細菌などが共存しています。細菌などの微生物は数百種類にもぼり、各人特有の細菌叢を形成しています。これまで歯の表面に付着する細菌や多糖体からなる物質をデンタルプラークと呼んでいましたが、最近ではほぼ同意語としてバイオフィルムと表現することが多くなりました。

今月の歯科コラムでは「プラークからバイオフィルムへ」ということで、バイオフィルムについて簡単に説明しています。大事なことはバイオフィルムが形成されたら速やかに除去するということです。とってもとってもまた新しいバイオフィルムが出来ます。これは生きているという証です。バイオフィルムは成熟すれば病原性が増しますのでを成熟させないことが重要です。バイオフィルムの除去のために、かかりつけ歯科医院で定期検診を受け、セルフケアでは取りきれていない成熟したバイオフィルムを除去することが大切です。ご理解ください。

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