平成23年度学校保健委員会

2011-12-14 22:36:43 | デンタルプラザ
今日午後2時から私が学校歯科医を担当している学校の今年度保健委員会に出席してきました。今回のメインテーマは肥満問題。

歯科医の立場から意見を求められましたので、歯科から肥満防止対策としては食事では「ゆっくりしっかり噛む」ことを伝えです。一口30回噛むことで、食塊が胃にスムーズに入り、胃での停留が少なく速やかに小腸に送られ、小腸でグルコースに吸収されます。グルコースは血流にのり、脳の視床下部にある満腹中枢に届くと、ここから大脳に電気信号として伝えられ、大脳で「満腹感」を得る仕組みです。

ゆっくり時間をかけて十分咀嚼することで、腹八分目ないし腹七分目で「満腹」が可能となります。これによってダイエットをしようというものです。早食いは肥満の最大の要因になる可能性大。夜食、間食、遅い夕食より早食いの方が肥満リスクは高いのです。

また、食前10分ガムチューイングがダイエット効果があると伝えました。利用ガムはキシリトールやリカルデントを含有しているものをと伝えです。

私がこの学校の学校歯科医になってもう30年ほどですが、10年前の歯科健診データと今年のデータを保健委員会で示しました。養護教諭の先生や他の先生の努力で、ここ10年で生徒さんのカリエス罹患は3割減、歯肉炎は5割減を達成しています。

以上のことを伝えてきました。学校保健委員会は校長先生のお話として、情報を共有することに意義があるということです。今年の私の学校歯科医としての仕事は一応終了です。また来年4月より新年度がスタートです。

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