医師不足? その2 原因は?

2008-11-27 14:27:51 | 一般医療
皆さんご存知の通り、麻生首相「医師には社会的常識がかなり欠けている人が多い」と発言しました。後で撤回しましたが、厚労省などもこういう認識をしているのではという感じをいつも抱いています。厚労省の定めた保険診療について感じます。医療現場では医師もわれわれ歯科医師も医療において、精一杯のことをしています。現場を知らない人の軽々しい発言です。「ア!そう」じゃないです。

朝日新聞の読者投稿欄「声」にも、医師不足について、現役のお医者さんの意見がいくつか寄せられています。その意見などを参考にして私なりの考えを書きます。

1.研修医制度
 もともと医科で2年ありましたが、歯科でも最近1年義務づけられました。医師免許(歯科医師免許)を取得して、研修医として実際の医療現場で働くわけです。マッチングと称するものがあり、研修医の希望と研修する現場の医療機関との希望とが合わないといけません。どうしても研修医は経験や研究をつみたいので、症例数の多い専門医の多くいる医療機関にいく傾向になります。都市部に研修医が集まります。国のこういうシステムに問題があります。

2.女性医師
 私の同期入学の大阪大学医学部の学生約100人のうち、女性はわずか4人でした。多いといわれたわれわれ歯学部でも60人中12人でした。それが今は医学部も歯学部も大学によっては女性の学生さんの方が多いと思います。女性の進出はいいことです。ただ残念なことは、結婚などで一度医療現場を離れた後、子育てをしながら医療現場に復帰するのがなかなか大変で出来ないことです。この女性医師を医療現場に戻ってもらい活躍してもらえる環境を作る必要があります。これも国のシステムの問題です。

医師に医療崩壊などの責任を押し付けるのはとんでもないことです。ホンマ国がやらず誰がするのでしょうか?ハイ。

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