たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

災害保険の多忙 <損保会社編/上 続く災害、休む暇がない>を読みながら

2019-02-04 | 災害と事前・事後

190204 災害保険の多忙 <損保会社編/上 続く災害、休む暇がない>を読みながら

 

今日は急に暖かくなりました。いつもは朝、事務所で萎えてきた花を庭に植えるとき、寒さに怯むのですが、今日はのんびり気分でした。

 

昨日は井山裕太 NHK杯と結城聡 九段の熱戦を見てつい、私もがんばろう(なにを?)と思って、ブログを4つも書いてしまいました。井山氏の読みは天真爛漫のようで深く素人には参考になりませんが、碁盤全体を捉えて有機的に連係する(わかっていませんが)美しさを感じます。ところが最期の今日の一局について解説するとき、素人的には奇妙な覗きは相当考えた手でしたが、それでもその先は読めていなかった、運がよかったというのですね。果敢に挑戦する姿は国際囲碁大会でも発揮して欲しいと思う次第です。結城氏はまだ井山氏くらい若い時代、解説をしていましたが、論理的でわかりやすく好ましい青年と思っていたら貫禄がでてきましたね。

 

今日も早めにブログを書き出そうと思っていたのですが、電子内容証明サービスを利用して作業を始めたら、途中で分からなくなり、最期は日本郵政のアドバイスを得てうまくいきました。でも原稿はとっくに完成していたのに、複数人宛てというのが初めてだったため、その作業方法がわからず、四苦八苦してしまいました。そんなわけで気づいたら6時半を回っています。

 

簡潔にブログを終わらせようと思います。今朝の毎日記事<はたらくα現場、再び 損保会社編/上 続く災害、休む暇がない>は、少し関連したことを思い出せてくれました。

 

昨年の自然災害はいまなお各地に爪痕を残し、仮設住宅暮らしを余儀なくされている方もおられるでしょうし、住宅被害から農作物被害、森林被害など多方面に影響を及ぼしたと思います。

 

むろん国の救済措置や都道府県なども一定の措置を講じていると思いますが、最期は自分で対応しないといけないことがほとんどかもしれません。そんなとき保険は頼りになるでしょうね。

 

損害保険会社がその対応で大忙しということで、はたらく現場の様子を取材しています。大手の一つの執行役員が活動する現場というのですから、興味深いです。

 

<昨年9月の台風21、24号を中心とした火災保険の保険金支払い対応を集中的に行う拠点は、休む暇がないほどだ。>

 

その作業の一端です。

<フリーダイヤルの電話を受けたり、手続きが進んでいない保険加入者にコンタクトを取ったりする電話班。三宅さんが、おもむろに受話器を取る。(被災生活が)長いところ大変ですね、現状で何かお困りの点はございませんか?--。相手は、屋根の波板などが風に飛ばされた大阪市内の女性。雨漏りとベランダで洗濯物を干せない状態が続いているが、支払いに必要な書類が三宅さんの手元に届いていない。聞けば、修理業者待ちだという。災害規模が大きすぎて対応が追いついていないのが現状だ。>

 

私のようなところにも、隣家のベランダが飛んできて倉庫が壊れたとか、カーポートの屋根が壊れて隣家の車を損傷したと訴えられているとか、いろいろ相談があります。あの暴風ですからね、具体的な事例によっては例外はあるとしても基本は不可抗力となるでしょうね。

 

そんなとき保険をかけていれば、むろん支給要件を満たす必要があるでしょうけど、ある程度救済されるでしょう。保険をかけている人は、損保会社に必死にすがるでしょうね。そうなると損保社員は大忙しと言うことでしょう。

 

その数は今回膨大なもののようです。

<大阪市を拠点とする保険金支払い部門のカバー範囲は、大阪府と奈良、和歌山の両県。100人弱の態勢で月に約3500件を扱う。昨年9月の二つの台風だけで約11万件の支払い請求がある。>

 

保険関係の書類は基本、紙ベースで手書きでしょうね。それも一件当たりでも結構な量でしょう。それは次の作業内容からしても大変さが分かるような気がします。

<加入者から届いた書類一式を整え、書庫に保管されている保険契約資料などと一緒に損害調査班(査定担当)に回すのが仕事だ。保険金請求書、見積書、写真、事故状況説明書などが入った封筒を開け、決められた順番に並べ替えて左上をホチキスで留める。右下に一枚一枚、日付入りの受領印を押していく。保険法に基づく約款によると、請求完了日から30日以内に保険金を支払わないと、遅延損害金が生じる。その有無を明確にするための印だ。今は1日約400件を処理するが、ピーク時はその4倍。書類到着日に処理するためには、大人数で取りかかるしかない。>

 

全体の量は推して知るべしですね。

<書庫にある加入者情報の入ったフォルダーとセットにする。現在、3万5000件分が番号順に並ぶ。部外者は立ち入り禁止。並び順が少しでも乱れれば、探したい資料は永遠に見つからない。1万件規模なら50音順だが、数が多いので数字で管理することにした。でも、データ管理はできない。この後の査定でこれらの紙資料が必要になるため、紙ベースでやらざるを得ないのだ。>

 

これを読みながら、これAIで対応可能ではないかとつい思ってしまいます。人間にとってこの量は膨大ですが、AIであればたいした量ではないでしょう。むろん昨日紹介した銀行が開発した手書き認識ソフトも含め損害保険に特化したAIを開発すればさほど難しいことにならないのではと、つい思ってしまいます。

 

いまは人海戦術ですが、それもそう遠くない時期にAIが多くをカバーするのかもしれません。

<損害調査班は内務班から回ってきた書類を基に、鑑定人らが算出した保険金額が妥当かどうかなどを最終確認する。営業職などでも携われるように作られたチェックシートの前。三宅さんが赤ペンを持ち、電卓を打つ。口は真一文字。1件当たり30分近くかけてチェックする。男性社員が声を掛けた。「今は1日400件あるので、1人で40件やってほしいんです。要員10人だと計算しやすいし」。三宅さんが目を丸くした。「これは大変だよ!」>と嘆いているくらいの現代はまだ働きやすいのかもしれません。

 

実際、損害査定のための写真が大量にあっても、損害認定のソフトを学習させれば、かなりの物件は即座に分析、査定することはAIの得意場面かもしれません。

 

すでに<比較的単純な事務をコンピューターに記憶させて自動化するRPA(ロボットによる業務自動化)の導入は大幅な業務削減につながった。>ということですが、現場で仕事をすれば、よりAI化が可能な領域、ソフトの開発領域を発見できるでしょう。今回の主人公、三宅信一郎氏もそういうヒントを得たのかもしれません。

 

30分で仕上げました。今日はこれにておしまい。また明日。


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