今宵は2009年制作の「Dr.パルナサスの鏡」!
幻想的映像を得意とする鬼才、テリー・ギリアム監督によるゲーテの“ファウスト” へのオマージュを込めたダーク・ファンタジー。主演は撮影半ばで急逝し、これが遺作となったヒース・レジャー。ヒースの死により完成が危ぶまれた本作を救ったのが、ヒースと親交の深かったジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウの3人で、三者三様の演じ分けで仕上げた。
悪魔との賭けで永遠の命を得たパルナサス博士は、新たな賭けで自分の娘を悪魔に引き渡さねばならなくなっていた。そんな状況の回避策を人に想像の世界を垣間見せる鏡の見世物“イマジナリウム” の興行しながら思案していた。ある日のタロット占いで、運命の鍵は“吊られた男” にあるとでた矢先、橋から吊るされた若者トニー(H・レジャー)を死から救うことになる。助けられたトニーは持ち前の話術や商才を発揮して見世物を繁盛させることになるのだが……という展開。
結局は“欲望に溺れて終わるか、正しい道を選択できるか” 端的に言えば“善か悪か” というお話なのかな。美術的な面は目を楽しませてくれるし、4人のトニーの演じ分けはとても面白く観られたので良かったのだが、どうもしっくりこないで終わった感は否めない。個性派4人の演技で満足しておこう。あ、そういえば代役3人は、出演料をそのままヒースの遺児に贈ったという美談がおまけかな。
幻想的映像を得意とする鬼才、テリー・ギリアム監督によるゲーテの“ファウスト” へのオマージュを込めたダーク・ファンタジー。主演は撮影半ばで急逝し、これが遺作となったヒース・レジャー。ヒースの死により完成が危ぶまれた本作を救ったのが、ヒースと親交の深かったジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウの3人で、三者三様の演じ分けで仕上げた。
悪魔との賭けで永遠の命を得たパルナサス博士は、新たな賭けで自分の娘を悪魔に引き渡さねばならなくなっていた。そんな状況の回避策を人に想像の世界を垣間見せる鏡の見世物“イマジナリウム” の興行しながら思案していた。ある日のタロット占いで、運命の鍵は“吊られた男” にあるとでた矢先、橋から吊るされた若者トニー(H・レジャー)を死から救うことになる。助けられたトニーは持ち前の話術や商才を発揮して見世物を繁盛させることになるのだが……という展開。
結局は“欲望に溺れて終わるか、正しい道を選択できるか” 端的に言えば“善か悪か” というお話なのかな。美術的な面は目を楽しませてくれるし、4人のトニーの演じ分けはとても面白く観られたので良かったのだが、どうもしっくりこないで終わった感は否めない。個性派4人の演技で満足しておこう。あ、そういえば代役3人は、出演料をそのままヒースの遺児に贈ったという美談がおまけかな。