銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

チザム

2010-06-01 05:07:17 | た行
今宵は1970年制作の「チザム」
西部開拓時代にニューメキシコ州のペコス河流域の広大な土地を手にした大牧場主であるチザム(ジョン・ウェイン)と無法者として名を残すビリー・ザ・キッドと保安官パット・ギャレットという実在の人物を擁して、リンカーン郡戦争という史実に脚色を加えて描いた西部劇。

大牧場主のチザム(J・ウェイン)は、駅馬車で訪ねてくる姪を迎えに町まで出ている間に、メキシコの盗賊によって牛を奪われてしまう。しかし、チザムは数名の仲間と颯爽と踵を返して、牛泥棒を追いかけ、銃撃戦の末、取り返すことに成功する。ただ、この事件の裏側には敵対する町の有力者マーフィーの影がちらついていて・・・という導入。

西部劇ならではの、銃撃戦、牛の暴走、馬でのチェイス、といった定番の要素を丸ごと詰め込んで、仕上げたような作品なので、あっと言う間に観れてしまう。史実に基づくとマーフィー派のギャング「ザ・ボーイズ」とチザム・タンストール派の「レギュレーターズ」との争いなんだけど、まぁ、ビリーやらパットやら後世に名を残した人物がいることと、チザム派が勝ったので、そちらの視点で描かれている気がしないでもない作品。
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