銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

セブンソード

2010-01-28 00:06:28 | さ行
今宵の友は2005年制作の「セブンソード」
17世紀の中国を舞台に、各々異なる不思議な力を秘めた7振り剣を持つ7人の剣士が集まって悪を倒すという1950年代に欠かれた小説を原作とした武侠映画で、監督は武侠の匠であるツイ・ハーク監督。05年度中国で興行収入ナンバーワンとなった超大作。

中国に侵攻し清王朝を築いた満州民族の王は、武術の研究と実践を禁じる禁武令を発布し、反乱軍の鎮圧を押し進めていた。それに乗じ、風火連城が率いる集団が各地で武術者狩りの名の下に私腹を肥やそうと蛮行を繰り返していた。元明王朝の役人だった傅青主(ラウ・カーリョン)は過去の己の行いに対する良心の呵責から、風火連城の蛮行に歯止めをかけようとするのだが・・・という設定。

7剣士には、楚昭南(ドニー・イエン)、楊曇(レオン・ライ)らが扮し、それなりの武侠映画になっているのだが、表面的な話だけを描いた感じで、時代背景や人物像に奥行きが無く、薄っぺらく感じてしまったのが残念。中国での興行収入1位というのも原作を読んだ人か、TV版を観た人向きに作成された為なのでは、と思えてしまう。でも、そこそこ楽しめる作品ではある。
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