銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

トランスポーター2

2020-10-14 00:04:27 | た行

今宵は2005年制作の「トランスポーター2」!
依頼人の注文通りにワケありの品を届けるトランスポーター(プロの運び屋)の姿を描いたカー・アクションの続編で、脚本・制作は引き続きリュック・ベッソンが担当。本作では、舞台をマイアミにして、愛車を黒のアウディA8に乗り換え、前作以上のカー・アクションや格闘を繰り広げ、手に汗握る作品。

今後も“運び屋” を続けるかどうかを考える為、マイアミにやってきたフランク(ジェイソン・ステイサム)は、裕福なビリングス家の6歳になる一人息子のジャック(ハンター・クラリー)の送迎運転手をしながら、平穏な日々を過ごしていた。そのジャックを連れて定期診断で病院に出向いた際、何者かによって襲撃されてしまい……という展開。

カー・アクションや戦闘シーンが激しい分、演出のし過ぎとか、悪役との駆け引きとかで、突っ込める場面もあるが、ともあれ何にも考えず最後まで一気に観られる作品。つまり映画はテンポ良いが、悪役の計画がまどろっこしいのが難点ってことかな。あと、本作でもタルコニ警部(フランソワ・ベルレアン)とのやり取りが、軽妙でなかなか面白い。

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トランスポーター

2020-10-12 00:05:45 | た行

今宵は2002年制作の「トランスポーター」!
「契約厳守」「名前は聞かない」「依頼品を開けない」の3つのルールを自分に課し、実践しているプロの運び屋が巻き込まれていくカー・アクション作品。脚本・制作をリュック・ベッソンが担当し、期待を裏切らない“車” を使った映像が繰り広げられる。主演は、元飛込競技の選手であり、ファッションモデルだったジェイソン・ステイサム。

“運び屋” として、自らのルールを守り、愛車である黒のBMW735i(E38)を駆り、高額な報酬を得ているフランク・マーティン(J・ステイサム)は、今日も銀行強盗の逃走に手を貸していた。無事、届け先に引き渡した後、新たな依頼が入る。それは、大きなバッグを運んで欲しいという単純なものだったが、移動途中で車がパンクしたため、トランクを開けると、バッグの中で何かが動いていて……という導入。

元特殊部隊の主人公は、必要とあらば殺人も厭わない冷酷な性格を持ちながらも、弱者を切り捨てない心情を持って描かれており、J・ステイサムが見事に嵌っている感がある。映像もテンポ良くというか、早く進むのであっという間に見終わってしまった。カー・アクションのみならず、格闘シーンも見応えあって楽しめた。

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ロンリーハート

2020-10-10 00:04:29 | ら行

今宵は2006年制作の「ロンリーハート」!
1940年代、米国で20人以上の女性を殺害したレイモンド・フェルナンデスとマーサ・ベックが起こした連続殺人事件と、彼らを執拗に追った刑事エルマー・C・ロビンソン(ジョン・トラボルタ)の実話を元に作られたクライム・サスペンス。監督・脚本を務めたトッド・ロビンソンは、刑事エルマー・C・ロビンソンの実の孫とのこと。

結婚詐欺師のレイモンド・フェルナンデス(ジャレッド・レト)は、常に新聞の恋人募集欄「ロンリーハート・クラブ」で獲物を物色していた。ある時、マーサ・ベック(サルマ・ハエック)を標的にするが、あまり裕福ではないことが分かり手を引く。その後、未亡人に近づくもミスを犯し、逮捕されそうになるところをマーサに助けられる。そして二人は互いに惹かれ合い……という前振り。、

死刑執行の場面から回想にに入り、現在に戻ってくるという内容をレイモンドとマーサの犯した連続殺人事件として描くだけではなく、理由も分からず妻に自殺された刑事ロビンソンと母を亡くした息子の心の再生をも表現しているように思えた作品。マーサ役のサルマ・ハエックは、悪役だけどなかなか魅力的で良かった。因みに本当のマーサは100kg超えの巨漢だったとか。

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トランスフォーマー/最後の騎士王

2020-10-08 00:04:42 | た行

今宵の友は、2017年製作の「トランスフォーマー/最後の騎士王」!
新章に突入後の第2作目(通算第5弾!)で、地球存亡の危機とそれに立ち向かう人間とオートボットを描いたSFアクション。また、“何故、金属生命体が地球にやってくるのか” という謎も解明されていく。監督は、降板を口にするマイケル・ベイを繋ぎとめて起用。しかし本作完成後、またもや、もうやらない(やれない)と口にしている。

オプティマスが創造主に会うためにサイバトロン星へと飛び立ってから数年、地球に残ったオートボット達は、ケイド(マーク・ウォールバーグ)と共にスクラップ場で暮らしている者、キューバの保護区や交戦の廃墟跡で暮らす者等が居た。それに対し人類は、対トランスフォーマー部隊“TRF(Transformers Reaction Force)” を組織し、金属生命体の掃討に躍起になって……という導入。

太古の昔から地球にトランスフォーマーが来ていたなら、確かに時代の節目に存在していても不思議では無いが、その唐突すぎる展開や、いきなりの円卓の騎士との絡みとかを戦闘シーンで豪快に捻じ伏せた感のある内容。勿論、飽きずに最後まで観られる作品には仕上がっているが、過去の大作のイメージを色々盛り込んでる気がする。次作は脚本次第らしいが、2022公開を目指しているとか、いないとか。

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トランスフォーマー/ロストエイジ

2020-10-06 00:03:03 | た行

今宵の友は、2014年製作の「トランスフォーマー/ロストエイジ」!
3部作で完結した前作のダークサイド・ムーンから5年後の設定で、キャストを一新して新章となった第4作目。オートボットとディセプティコンの戦いにより、一番被害を被ったのが人間であったことから、オートボットと軍の共闘も無くなり、“シカゴの惨劇” 以降の「エイリアンは敵」の風潮の中で描かれる人間と金属生命体のSFアクション。

日の目を見ない発明家のケイド(マーク・ウォールバーグ)は、転売目的のため安価で壊れたトラックを手に入れ、エンジンを分解しようとして、それがトランスフォーマーであったことに気付く。そして何とか修理しようと試みる。時を同じくして、政府の反トランスフォーマー組織“KSI (Kinetic Solutions Incorporated)”  にオプティマスの所在が探知され、急襲を受けるが、トランスフォームしたオプティマスに助けられ……という導入。

もう何でもあり、といった脚本。見知っているのはオプティマスとバンブルビーだけだし、敵にしても、流体性のトランスフォームにしても、ダイノボットの誕生にしても、突っ込みどころ満載でごちゃ混ぜ感一杯。飽きずに観られるけど、前3作との繋がりを切って観ないとダメかも。戦闘シーンとかは、マイケル・ベイらしく派手で良いんだけどね。

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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

2020-10-04 00:06:13 | た行

今宵の友は、2011年製作の「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」!
変形する金属生命体の善(オートボット)と悪(ディセプティコン)の対峙に人間との攻防を絡めて描いたシリーズ第3弾! 元々、1作目の興行収益が良ければ3部作にするという構想があったので、本作が一応、完結編となる。前2作が善と悪の戦いを中心に描いたのに対し、本作では、地球侵略に対峙する人類といったバトルが多く観られる。

大学を卒業して3ヵ月、未だに就職活動中のサム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)は、新しい恋人カーリー(ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)と同棲しつつ、普通の生活を送っていた。その一方で、かつてのアポロ計画には、40年前に月の裏側(ダークサイド)に墜落したサイバトロン星の宇宙船があり、その調査を行うという隠された計画があったことが判明し……という設定。

まあ、あれだけ攻撃されて主人公が生き延びるって凄いって、突っ込みは置いといて、増々戦闘シーンは過激に描かれていて面白く観られる作品。SFアクションでありながら、所々息抜き用にコメディタッチの描写等があるので、そこら辺も楽しめる。新恋人役のロージー・H・ホワイトリーもなかなか魅惑的な容姿をしている。

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トランスフォーマー/リベンジ

2020-10-02 00:05:27 | た行

今宵の友は、2009年製作の「トランスフォーマー/リベンジ」!
マイケル・ベイとスティーヴン・スピルバーグによるトランスフォーム(変身)する金属生命体と人類が織りなすSFアクション第2弾! 今回はアメリカだけでは無く、世界各地を舞台にして、より壮大なスケールで展開されている。制作開始時のM・ベイの予告「より多くのトランスフォーマーを出す」が実践され、前作の4倍以上が登場している。

オプティマス・プライムを筆頭とする「オートボット」は、地球を新たな故郷にして、未だ地球に潜む「ディセプティコン」殲滅のため、米軍と共に対ディセプティコン特殊部隊N.E.S.T.(ネスト)を結成し活動していた。一方、サム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)は、大学に進学するためミカエラ(ミーガン・フォックス)と遠距離恋愛になり、寂しいながらも大学生活を謳歌しようとするが……という設定。

前作に増して、激しい戦闘シーンが盛り込まれてなかなか楽しめる作品。戦闘に於いてトランスフォームが早いは良いことなのだが、早すぎて変形シーンを充分楽しめない点や、通常武器でもある程度ダメージを与えられるようになった点は、ちょっと。また、ミカエラ役のM・フォックスも前作以上に魅惑的になっていたのに、M・ベイとの確執で次回作からは降板となってしまったのは残念。

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トランスフォーマー

2020-09-30 00:06:04 | た行

今宵の友は、2007年製作の「トランスフォーマー」!
ハリウッドを代表するマイケル・ベイを監督に、スティーヴン・スピルバーグを制作総指揮にして、未知の地球外生命体と人間との攻防・共存を描いたSFアクション。元々1980年代中頃に日米で放映されていた“変型するロボット”をテーマしたアニメを、満を持して実写化した作品。CG技術の躍進もあるが、変身シーンを1カットで描いてるのは圧巻!

サム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)は、車購入資金集めのために、祖先の遺品である眼鏡をネットオークションに出品していたが売れる気配は無かった。それでもどうにか車購入の資金と学校成績を取り、中古のカマロを購入すること成功する。そしてサムは、カマロのおかげもあり、憧れの美少女ミカエラ(ミーガン・フォックス)と急接近する機会を得たのだが、このカマロが真夜中に突然動き出しロボットに変形する様子を見て……という導入。

変形ロボットと言うのは、やはり男の心をくすぐる存在なのは間違いなく、CGを駆使した映像も実写もなかなか素晴らしい仕上がりになっている。ただ、脚本設定が少し甘く、ターゲットの年齢層も絞っていない気がするのが難点。とはいえ、変身シーンや戦闘シーン、それにマイケルお得意の軍の映像等、楽しんで観られた作品。

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007/スペクター

2020-09-28 00:03:00 | さ行

今宵は2015年制作の「スペクター」!
ダニエル・クレイグが演じるMI6のエージェント:ジェームス・ボンドの活躍を描いた第4弾にして通算24作目のスパイ・アクション。“スペクター” とは、最初からボンドに敵対する悪の組織として登場して、ボンドとの激闘が描かれてきたが、途中で諸般の事情からの名称が使えず消え去っていた。それが久々に登場かつ題名にもなった作品。

ボンド(D・クレイグ)はメキシコシティで、スタジアム爆破テロを企てているスキアラを追い詰めて阻止するが、MI6の指令では無かったうえ、周囲に甚大な被害を与えたため、Mから謹慎処分を受けてしまう。しかし、この一連の出来事は、前任のMからの遺言であったため、ボンドは謹慎を無視して、スキアラの未亡人ルチア(モニカ・ベルッチ)に会いにローマへ赴き……という前振り。

今回も体を張って演技しているD・グレイグが見もの。撮影途中で膝の手術をしてまで続けた役者根性に脱帽してしまう。内容もアクションシーンも激しいし、“スペクター” の全貌が明らかになるなど見応え充分だし、随所に散らされた過去作品へのオマージュ探しも楽しい。ただ、英米合作なのに評価が二分されたのは、やはりボンドがCIAでは無く、MI6所属だったからだろうかと邪推w それは置いといて、M・ベルッチは50歳とは思えないほどの美しさで良かった。

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007/スカイフォール

2020-09-26 00:06:25 | さ行

今宵は2012年制作の「スカイフォール」!
MI6(英国諜報部)のエージェントであるジェームス・ボンドを主人公にした“007シリーズ” の第23作目で、第1作のドクター・ノオから数えて50年目の作品。50周年を機会に新旧のスパイの在り方を提示しつつ、世代交代を示唆している点でも従来の作品とは一味違った雰囲気のあるスパイ・アクション。

各国のテロ組織に潜入している全てのNATOの工作員リストが収められたハードディスク
が悪者の手に渡る事件が発生する。そのディスクの奪還の任を受けたジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、実行犯を追走し、列車の屋根の上で格闘していたが、Mの指令で狙撃命令が下される。発射された銃弾は、犯人ではなくボンドに当たってしまい、ボンドは峡谷に落ちて……という導入。

一話完結スタイルに戻った作品で、バイク・アクションは見応えがあるし、なかなか興奮して観られる。“スカイフォール” とは、スコットランドにあるボンドの生家のことで、本作ではボンドの生い立ちを垣間見ることが出来る。出自を隠すスパイの過去を見せることやハイテク機器を使いこなす敵のシルヴァとの対比等で、銃と格闘だけの時代の終焉を表しているような気がした。

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