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開智総合部「お受験」2「図形対策」

2008-03-31 12:54:31 | 2008年度(平成20年度)小学校受験
開智の図形問題は、全国でも屈指だそうです。

ある塾の先生に聞いた話ですが、校長先生自身ががこうおっしゃっているそうです。
「確かに難しいです。でも、こういう問題を出す、というと、受験生は絶対に勉強をするはず。そういう勉強を幼児の時からして図形感覚を身につけて欲しいんです」

…ということで、わが家の図形対策の話。
やはり、これには大変苦労しました
平面図形については、ペーパー上で繰り返し練習することで何とかなります。
問題は、「空間認識力」が問われる「図形識別問題」です。

入試本番では、先生が「球」や「三角すい」などの大きな立体模型を持って、そのミニチュアを子どもたちに持たせテストします。
実際に模型を使って教えないと、ペーパーだけを見ながら問題を解くのは幼児にとっては至難の業です。
ところが、いろいろ書店を回って探しましたが、そんな教材はどこにもありゃしません
(先日、書店で過去問のなかに発泡スチロール製のものを見かけましたが…確か数千円したと思います
いっそのこと作っちゃえ

…ということで百円ショップへ走り、4色紙粘土とピンポン球を購入。
ピンポン球は、油性マジックで8色に塗り分け、三角すいは、紙粘土と爪楊枝で作りました(※写真)
娘も私と一緒に遊びながら作って、楽しかったようです
実は、作る時点で異なるものを何種類か作らねばならず、それ自体が「空間認識力」をつける練習になっていました。

入試の時は、実際に模型をくるくる回しながら同じ立体を見つけていけばいいのですが、立体がペーパーの平面上にどう描かれるかがわかっていないとできません。
そこが子どもには難しいです。
そこで、わが家で教えたときのコツは、名付けて「定点観測」法
たとえば4色ボールの三角すいの場合、自分がどこかのボールに立っているつもりになります。
仮に青色のボールに立っているとすると、そのとき底面の三角の3つの頂点がどのように見えるか(右に赤、左に黄、前に緑とか)を覚えさせるのです。
そして、それをペーパー上の立体図形に置き換えて、自分が青にいた場合を考えて同じ位置関係の立体を探すという方法です。
これは、写真の模型を使って何度も練習しました

ちなみに、20年度入試本番では「球」の塗り分けが「立方体」の塗り分けに変わっていました。
8色が6色に減ったので簡単そうに見えますが、面食らった受験生もいたと思います。
でも、娘は「簡単だったよ」と言っていました。
いったん「空間認識」の力がつけば、図形がどう変わろうと考え方は一緒なので、応用が利いたのではないかと思います。


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