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20年度入試 開智の「自己発信」

2008-05-14 07:44:18 | 2008年度(平成20年度)小学校受験
開智には、「自己発信」という入試科目があります。
子どもがやりたいことを自己申告して、入試当日、約10分間以内で面接官に披露するものです。

これは、必須ではなく、希望者のみが行います。
つまり、やりたくなければやらなくても良いわけです。
だからと言って合否判定で不利になることはありません。

では、やったら有利になるか…と言うと…
ネイティブ並みに英語がしゃべれるとか、コンクールで優勝したことがあるほどのバイオリンの腕前とか…
いわゆる「すんごーーーい」レベルのものであれば「自己発信」で合格することもあるそうです
が、それも、他の6科目でボーダーラインを超えていることが条件です。

「昨年は音楽関係で合格者が3名いたのですが、うち1名はボーダーライン以下だったため結局不合格になりました…」
これは、昨年の入試説明会でのお話です。


そうすると…
「自己発信」をやるかやらないか…
これは、迷うところです

「うちの子は人様に自慢できるような、す・ん・ご・い・才能は持ち合わせていないし、だからと言ってやらなくても、本当に不利にならないのかしら?」
…って、思っちゃいますよ、やっぱり。

…でも、うちは開智を受験しようと思ったときから「自己発信」をやる、と決めていました。
別に「す・ん・ご・い・」芸でもないし、それで合格しようなんてこれっぽっちも思っていませんでした、もちろん。

社会人になると…
「明日さぁ、社長プレゼンするんだよー、緊張するなー」
…なんて会話が飛び交ったりします。
私も何度も経験してますが、それこそ、す・ん・ご・い・プレッシャーですよね。
でも、それを避けては通れない場面はたくさんあるし、人間、そこをがんばって乗り越えていかなければならないんです


「子どもが、自分の自信のあることや得意なことを、子ども自身が楽しんでプレゼンテーションする」
…それが開智の「自己発信」。

もちろん、「楽しく」と言っても、本番ではプレッシャーはあるし、緊張してボロボロになることがあるかもしれません。
でも、「チャレンジ」するという行為自体、素晴らしいものなのです。
私は、そう思います。
失敗するかもしれないけれどがんばってやってみる
TRY,TRY
その「チャレンジ精神」こそ、開智が求めているものではないかと、私は思うのです。

ごめんなさい、また、弁論大会みたいになってしまいました


さて、本番。
娘の「自己発信」は「鉄棒」でした。
詳細は4月4日のブログにも少し書いてありますが…

事前面接(口頭試問)が終わった娘は、外履きに履き替えてプライマリー校舎へ移動。
面接官は、校長先生とは違う先生です。
途中、校舎と校舎の間にある道路を渡るとき、大きな「しゃくとりむし」みたいな虫が道を横切っていたのを娘が目ざとく見つけたのだとか…
で、そこで娘が「あっ、ヘンな虫だ」か何だか言ったらしく、しばらく先生と虫を観察しながらお話をしていたそうです。

その後、校庭の隅にある鉄棒に到着。
いよいよ「鉄棒プレゼン」の始まりです。

「ブタの丸焼き」→「こうもり」→「逆上がり」→「前回り」までは順調、順調
ところが、次の「スカート前回り連続5回技」で大変なことが

服の上からすっぽりかぶっていた「ビブス」(ゼッケンのでっかいヤツ)
それが鉄棒にグルグルに巻きついてしまったのだそうです

…で、先生が外そうとしたのですが、なかなか外れなかったのですね。
困った先生を見て、すかさず娘…

「先生このまま反対に回ったら取れると思います

…かくして、からまったビブスは鉄棒から外れ、無事「鉄棒プレゼン」は終了したのでした
ちゃん、ちゃん

どうりで、「自己発信」から帰ってくるのが遅かったわけです
面接官の先生にも、お手数をおかけしました

「スカート前回り」「スカート後回り」というのは、滑りを良くして何回もグルグル回れるように、わざとスカートを鉄棒に巻きつけてやるものです。
いつも公園や幼稚園でやっているときは「ビブス」なんかつけてないので、「ビブス」がからまるなんて想定外でした。

いやー、人生、そんなことも、ありますよ。
だいじょうぶ、だいじょうぶ



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