智を開く

本当の「生きる力」を求めて…

プチコラム⑩ カンペキじゃなくてもOK!

2009-02-28 10:40:06 | 受験・教育全般
な~~~んて!
10回シリーズでいろいろエラそうなことを書いてきましたが…
安心してください!
私だってぜーんぜん、カンペキな親じゃないですから…

今まで書いたことの半分も実践できていません。
反省、反省の毎日です。
ホントですよ!

つくづく思います。
子育てにマニュアルなどないなぁ~って!

第2子の娘は、第1子の息子と同じ轍を踏まないように注意したので、ちょっとは「まし」な子育てができたかもしれません。
でも、初めての子育てのときは、今から思うと本当に失敗だらけでした!
今ごろになって「もっと早く気づいてあげてたら…」と後悔することも多いです。
また、娘を産んで改めて気付いたこともあるし、「お受験」を経験して初めて知ったことも多い。

未だにカンペキな親じゃないです…

世間では…
「子育てに失敗は許されない!」
などと言われて、われわれ親たちは脅かされるけど…
「私は100点満点の子育てをしました!」
…なんて自信持って言える親がこの世にいるでしょうか?
いたら、出て来い!

みんな、失敗しながら、もがきながら、懸命に子育てしているんです。
だから、これからも子どもたちを授けてくれた神様に感謝して、悩みながら迷いながらも進んでいくしかないんだ、と私は思っています。

でも、歳をとってから産んだ子どもたちなので、私はこれでも精神的には余裕があるほうだと思います。
特に娘の場合、第2子ということもあってか、子育てを「楽しめる」ようになってきました。

一方、イマドキの若いパパやママたちは、子育てに一生懸命過ぎるような気がします。
周りの同じような歳の子どもと比べて落ち込んだり…
カンペキになろうとして、気持ちに余裕がなかったり…
気軽に相談したりする相手もなくて、1人で抱え込んでしまうからでしょうか?

カンペキじゃなくてもいいじゃないですか!
子どもなんて、マニュアル通りに動くわけないんだから…
それに、人様のお子さまと比べたって何の得にもならないんだから…

そんなに気負わず、肩の力を抜いて、子育てを「楽しむ」くらいの余裕を持ちましょう!






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プチコラム⑨ おススメ遊び

2009-02-27 13:44:36 | 受験・教育全般
ウチは昔からよく家族全員でボードゲームをします。
トランプはもちろんのこと、カルタ、UNO、ジェンガ、オセロ、クイズもの…
娘も息子も、父親以外(!)みんな負けず嫌いなので、白熱します。
記憶力が衰退しているので「神経衰弱」なんて、本気でやらないと子どもたちに負けちゃいますから…

今年のお正月休みは「もじぴったん」というゲームにハマっていました。
大きなマス目シートの上に「あ」「い」「う」…や「ん」「ー」などの文字カードで言葉をどんどん作って並べていく、というものです。

単に言葉を作るだけではおもしろくないので、毎回テーマを決めます。
今回は「ものの名前=名詞」とか、もっと範囲を絞って今回は「動物」とか…
大人から子どもまで充分楽しめ「語彙力」もアップするので、小1の娘にはピッタリのゲームです。

でも…何歳くらいからだったでしょうか?
私は、娘がどんなに小さくてもいろんなゲームを大人と一緒にさせていました。
ルールが理解できなくても、何回も見ていればなんとなくつかめてくるみたいで、しばらくすると1人でもちゃんとできるようになるものです。


…というわけで
ここでご紹介する遊びは、どれも日常のありふれた遊びばかりです。
私の授業の中でもいっぱい採り入れています。
私は子どもと遊ぶのが大好きなので、自分も子どもになって遊びます。

でも、最近の若いママたちとお話していると、このような遊びを子どもにやらせたことがない、家ではテレビゲームやDSばかりでみんなでゲームをすることはめったにない、というママが結構いるのでビックリします。

実は、先ほどの「もじぴったん」もDSソフトがありますが、DSでやってもあまり意味がないことは言うまでもありませんね。

室内・雨の日

・積み木類
・レゴなどのブロック類
・ジグソーパズルなどのパズル類
・折り紙
・トランプ
・カルタ
・迷路
・塗り絵
・紙工作
・粘土遊び
・ドミノ
・ジェンガ
・すごろく
・ロールプレイング(ごっこ遊び)
など

屋外・晴れの日

押す、引く、転がる、回る、投げる、跳ぶ…etcを通じてバランス・タイミング・体の柔らかさを高めましょう!

・鬼ごっこ(いろんなバリエーションで…)
・バランスもの(平均台など)
・タイミングをはからなければならないもの
・ボール遊び
・縄跳び
・ケンケンパー
・影踏み
・動物歩き(あざらし、くまなど)
・うさぎ跳び
・ジグザグ歩き(走り)
・ゴム跳び
・ルールを作ってみんなで遊ぶ
など

いつでもどこでも…

・しりとり
・手遊び歌
・あやとり
など

みなさんも、ぜひ、お子さんと一緒に遊んでください!
「勉強!勉強!」というように構えないで…
楽しくね!
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プチコラム⑧ 褒めて伸ばす!

2009-02-26 09:05:25 | 受験・教育全般
やはり、基本は「褒める」ですよ!

ただし、他人と比較して褒めるのは絶対にNG!
(他人と比較して「どうしてあなたはできないの?」は、言語道断!)
その子自身の過去と比較して、その努力や成長を見てあげましょう。

褒められて育った子は「自己否定」をしません。
「どうせ、やったって、ダメだ…」と、考えない。
だから、「あきらめる」ということを知らないのです。
「がんばっていれば、いつかできるはずだ」と思って、前向きに努力します。

開智の子どもたちと接していると、彼らが非常にポジティブであることに驚かされます。
少なくとも私の周囲の子どもたちの中には、ものごとを後ろ向きに考える子は1人もいないです。
やっぱり褒められて育ったのかな、と感じずにはいられません。

褒められることで、学習における「正のスパイラル」が生まれます。

できたぁ!

褒められたぁ!

うれしいなぁ~楽しいなぁ~

もっとやってみようかな~

また、できたぞ~!

また、褒められちゃった!

もっともっとやりたいな~

また、できちゃった~!

では…
「褒める」ために大切なことって、何でしょうか…?
それは…
学習の出発点(スタートライン)を、子どもが難なく「できる」レベルにまで下げてあげること
なのです。

「わからなくなったところに戻る」
「できないところをもう一度復習する」
…こういう勉強法だと、「できない」問題に取り組ませてしまうことになり、子どもは簡単に正答できません。
そうすると、褒めてあげたくてもも、なかなか褒めてあげることができないのです。

だから…
「戻る」ところ→子どもがひっかからずに「できる」レベル!
そこまで思い切って戻してあげること!
それが結果的に早道になるのです。

たとえどんなに簡単なことでも、褒められることは誰だってうれしいものです。
脳内の「ドーパミン」大放出!
大人だってそうでしょ?

私の教室の子どもたちは、褒められるたびに頭をグチャグチャにされながらも、みんな大喜びしています。
紙からはみ出るくらいの「100点!」「Very Good!」をもらいたくてがんばります。

褒められることで、心の中に「達成感」「充実感」が生まれます。
そして「もっとやってみたいな~」という「挑戦意欲」が沸いてくるのです。
これが「やる気」ですね。

「やる気」になったら、今度は「ほんのちょっとがんばったらできそうなこと」に挑戦させるのです。
もちろん、今度の課題は前のように簡単にはクリアできません。
ちょっとがんばったりちょっと努力したりしなければなりません。
でも逆に、そうだからこそ、できたときの喜びは前よりもまた一段と大きいんです。

そうすると、またまた自分の現状より「ちょっと上」のレベルにチャレンジしたくなる…
こうして「前向き」の連鎖が生まれ、子どもはどんどん伸びる!
勉強が楽しくなる!
成績も上がる!
学校も楽しくなる!
人生も楽しくなる?!

お子さまの「やる気」で悩んでいる方、どうかお子さんが無理なく「できる」ところまで戻ってあげてくださいね!


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プチコラム⑦ 本物を見せ・触れさせる

2009-02-25 09:00:17 | 受験・教育全般
幼児の「学習」は「体験」が基本!
ペーパー(問題集)だけでガンガン知識を詰め込もうとするのは「愚の骨頂」です。
「実体験」の伴わない知識など、あっという間に忘れてしまうものです。

重要なのは、家庭でいかにたくさんの「体験」を積み、活きた知識を身につけているか、ということです。
塾での勉強なんて、極言すればその体験の「確認」にすぎないのです。

小学校だって、どんなに頭が良くても実体験の乏しいアタマでっかちな子どもたちを欲しいとは思っていないはずです。

休日は、外に子どもと一緒に出かけましょう!
外の大気に触れさせて、季節の変化を感じさせましょう!
動物園に連れて行って、本物の動物を見せましょう!
博物館へ連れて行って、見知らぬものに触れさせましょう!
地元の季節の行事などにも連れ出しましょう!
本物の劇や舞台を鑑賞させましょう!
本物の絵や彫刻を見せましょう!
体験型イベントに親子で参加しましょう!
プロのによる本物の仕事を見せましょう!

「実体験」がベースにある子どもは、広い視野からいろいろなことを思考できる子どもになります。

最近「海水浴」を知らない、というか、したことがない子どもがたくさんいますね。
絵を見せても…「プール!」

私の教室に去年の夏、「かいすいよく」初体験をして、海の水が塩辛いということを初めて知った子がいました。
「あのね、うみのみずをね、ちょっとのんでみたらね、チョ~しょっぱかったんだよ~~~」
とても嬉しそうに私に報告してくれました。
これ、なんですよね~

開智の「口頭試問」
今年は4冊の図鑑から好きな図鑑を選び、ランダムにパッと開けたページについて知っていることや今まであったことをお話をする、というものでした。
合格した受験生の1人は、たまたま開いたページが「田んぼ」のページ。
実はその子は、春の田植えから秋の収穫まで実際に「米作り体験」を経験していました。
校長先生との会話が弾み、とても楽しかったんだろうな~
想像するに難くありませんでした。

…そうは言っても、なかなか全てのことを体験できるわけでもありませんよね。
「体験」できないならば、「イメージ」するだけでもいいのです。
そのために「疑似体験」=「読み聞かせ」「読書」があるのです。

いつか本当に体験したときに、自分の抱いていたイメージとは異なっているかもしれません。
「あ~、なるほど、こういうことだったのね~」
…それでいいと思うのです。
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プチコラム⑥ すぐに答を教えない

2009-02-24 09:57:58 | 受験・教育全般
ゲームやテレビの影響でしょうか?
最近の子どもたちは、なぜかすぐ「正解」を知りたがります。

ほんのちょっと考えただけでわからないと…
「わかんなーい!」
とすぐに投げてしまいます。
考えようとしないのです。
ろくすっぽ考えもしないで
「答は何?教えてー!」
と聞いてきます。

そんなとき、いつも私は必ずワンクッション置いて、すぐにヒントも与えません。
「もう1回考えてごらん」
「もう1回よーく読んでごらん」
「よーく見てみて!」
「どうしてだと思う?」
こうして子どもに考えさせるクセをつけさせるようにしています。

改めて考えさせてみると、大概の問題はヒントがなくても自力で解けるものです。

ヒントや正解を教えるのは簡単。
こちらも教えてしまった方がラクです。
でも、それでは子どもの「考える」力は伸びません。
それに正解が出た瞬間、なぜか子どもたちはその問題には途端に興味がなくなってしまうのです。

もう1つ、気になっていること…
「正解すること」=「善」
「不正解」=「悪」
と考える子どもたちがなぜか多い。

正解するとママやパパにいっぱい褒めてもらえるのに、「不正解」だと不快な顔やイヤな顔をされるからではないでしょうか?

でも、「不正解」や「間違える」ことは、決して「悪」ではありません!
むしろ間違えたときこそ、伸びるチャンス!

ウチの娘も、大の負けず嫌いなので、「間違える」ことを恐れる傾向にあります。
できたときには思いっきり褒められる、その反動もあると思います。
「間違えたっていいんだよ。間違えたことでよくわかるようになったんだし…そうしたら次から同じ間違いをしないですむでしょ?」
そう言い聞かせるようにしています。
その上で、一生懸命考えてもダメだったり、努力しても失敗したりしたときは、その「結果」ではなくがんばった「過程」を褒める、というように心がけています。

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プチコラム⑤ 自分でできることは自分でさせる

2009-02-23 12:44:08 | 受験・教育全般
またまたウチの母、つまり子どもたちの祖母を引き合いに出してしまいますが…
おばあちゃんだから、いろいろ手を焼きたくなるのは仕方ないけれど…
とにかく孫の身の周りのことに手を出してしまうのです。
机の上もカバンの中もタンスの中も、果ては使いっぱなし出しっぱなしにしているものまで、全部自分が片付けてしまいます。

「ほっときゃいいのよ!自分でやらせないとダメだってば!」
何度言っても…
「そうは言ったって…」
と、ついつい手を出してしまう。

せっかちなので、「待つ」ということもできない。
トロトロしていたり、遅かったりするとすぐに手伝ってしまう。

ここで愚痴を言ってもしょうがないけれど、母と私はこういう問題でしょっちゅうケンカしています。

まぁ、気持ちは、わかりますよ。
私だって、朝の忙しいときなんかにモタモタモタモタ…されると、ピキッとなりますから…

でも、よく言うでしょ…
「親」という字は、「木」の上に「立って」「見る」と書く。
だから一歩距離を置いて、子どものすることを見守るものだ…

チョットばかりキレそうになったときは、ひと呼吸置いてその言葉を思い出すんです。
自分に言い聞かせながら、グッっとガマン、ガマン…

「子ども自身がやらないかぎり、大切なことには気づかない」
「いつまでも手伝っていたら、何もできない子になってしまう」
だから
「自分でできることは、自分でさせる」

教室の子どもたちも、忘れ物をした時など、すぐひとのせいにします。
「だって、ママが入れ忘れたんだもの…」

幼稚園や塾の準備は、一人ではなかなか難しいかもしれませんが、なるべくママは「お手伝い」というスタンスでいてあげて、最後の確認は子ども自身にさせてあげるといいと思います。
そうすると、子ども自身が自分の責任において行動するようになると思います。

子育ては「忍耐」!
できるようになるまで「待つ」ことって、大切ですね。



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プチコラム④ 「文章」で表現する

2009-02-22 11:45:27 | 受験・教育全般
普段から、感じたことや思ったことを「文章」にすることって、大切だと思うんです。
それは私たち親も心がけるべきだと思います。
感じたこと思ったことを口に出して文章にする、のです。

もちろん「文章」以前に気をつけるべきことがあります。

・「赤ちゃん言葉」を使わない
発音機能の未熟な幼児は「喃語」(なんご)を使って表現します。
「まんま」「わんわん」「ぶっぶー」
でも、幼稚園(保育園)に行き始めて社会的生活をスタートしたら、そろそろそんな言葉も卒業しましょう。
最初はうまく発音できないかもしれませんが、子どもは発音できなくてもちゃんと正しい言葉を聞いて理解できるのですから。

・言葉を省略しない(同尾音探しやしりとりの時に困ります)
アスパラ→アスパラガス
サンタさん→サンタクロース

・やたらに丁寧な接頭語「お」をつけない(同上)
おふとん→ふとん
おイス→イス

以上のことを踏まえた上で…
まずは「一語文」からだんだんと主語と述語が整った文にしていく練習です。

「水!」  Q:「水」がどうしたの?

「水、飲みたい!」  Q:ちゃんと「文」にして言ってごらん。

「水が(を)飲みたいです」  Q:「だれ」が水を飲みたいの?

「ぼくは、水を飲みたいです」  Q:「どうして」飲みたいの?

「のどが渇いたので、ぼくは、水を飲みたいです」
(普段の会話では主語を省略することが多いですが…)

…しつこいママですね。

でも、「水!」の子は、やはり作文が苦手です。
日ごろから文を使っていないので、小学生になると主語・述語の整った文がなかなか書けないのです。
日記を書かせると、一文がだらだらと続いてしまいます。
また、文章読解問題を解かせると、すごーく中途半端な答を書きます。

また、「どうして?」の問いかけを日ごろからされていないと、なぜそうなのか、という理由がうまく説明できないことが多いです。
理由を聞かれても、応答に窮して固まったり、「べつに…」「わかんない…」しか言えなかったりするのです。
そうすると、そこで会話がブチッっと切れてしまって、以降のコミュニケーションが続かなくなってしまうのです。

ママやパパも、「こんなこと、言わなくたってわかっているだろう」というようなことでも敢えて口に出し、文章で表現することをおススメします。

「今日は、冬だというのに、あったかいね~」
「桜の花も、もうすぐ膨らむかな~」
「花が咲いているね、何の花かな?」


「言語」の豊かな家庭には、語彙の豊かな子どもが育ちます。



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プチコラム③ 数量を意識した生活

2009-02-21 12:52:36 | 受験・教育全般
数量の問題をやってみると、その子どもが日ごろ置かれている「数量的環境」とも言うべきものが手にとるようにわかってしまいます。

皿や箸などの数を数える
アメやお菓子などを「○個ずつ」というように分ける
アンパンなど、かたまりになったものを半分や三等分などにする
ケーキやピザなどのような○・△・□の形を「○等分」のように分ける
自分は誰かよりいくつ多い・少ない・いくつ違うなどと、数えて言う

このような経験を家庭でしょっちゅうしている子どもは、ペーパーに当たっても正解するのがまるで当然であるかのようにスラスラと解いてしまいます。
「数量的感覚」が自然に身についているのでしょう。

ところが、そういう経験を普段していない子は、ビックリするくらいできません。
本当に、皆目見当がつかない、というカンジになってしまいます。

先日も粘土を使った造形の授業のとき…
子どもの両手で持てるくらいの粘土のかたまりを各自に渡してこう言いました。
「この粘土を、まず、4つの同じ大きさに分けてください」

しばらく黙って見ていると…
粘土のかたまりから4回分手でちぎってみたり…
辛うじて分けたものの、4個のかたまりの大きさがかなり不揃いだったり…
粘土のかたまりをまず「半分」にして、その半分にしたそれぞれをまた「半分」にする、ということができないのです。
実は、出したかった課題はその先…
「4つに分けた粘土で、4つのちがうかたちをそれぞれ作りましょう」
というものだったのですが、それ以前の問題でした。

別に、わざわざ粘土を使わなくてもいいんです。
白玉団子でもパンでもおむすびでも、何でも良いんです。
親がちょっと意識して「数量的環境」を作ってあげているかどうか、なのです。
ピザやケーキを切るときなども良い機会です。
できれば子どもに考えさせてやらせてあげて欲しいと思います。
できなくても、せめて切っているところを見せてあげて欲しいものです。

こうやって日常の生活をチョッと工夫することで、自然に「数量的感覚」は身に付くものだと思います。



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プチコラム② 本の読み聞かせ

2009-02-20 11:07:35 | 受験・教育全般
現代の子どもたちは「視覚」によって認識するものが多すぎます。
「テレビ」「ビデオ」「ゲーム」「パソコン」…
周囲にはありとあらゆる視覚的刺激が溢れています。

でも、それって「見る」=「目に入ってくる」ことであって、「観る」=「よーく観察する」ことにはなっていないような気がします。

もっと言えば、「観る」ことよりさらに少ないのが「聴く」=「耳を傾ける」体験。
「聞こえてくる」音は多いけど、集中して「聴く」ことを要求される場面が少ない。

たとえば「ラジオ」
今の子どもたちは、「ラジオ」というものをほとんど聞いたことがないのではないでしょうか?

私など、「オールナイト・ニッポン」「セイ・ヤング」世代。
学生時代、深夜に勉強するふりして(ニタニタしながら)よく聞いたものでした。
耳からのインプットだけだったけど、それが逆に脳を刺激して「イメージ」の世界が拡がったような気がします。(勝手な理屈?)

別に、ラジオを聴け!と言うのではありません。
子どもたちにも、「聞く」=「聞こえてくる」ではなく、「聴く」=「耳を傾ける」ような経験をもっともっと積んで欲しい、と思っています。

そんな経験を手っ取り早くしかも家庭でできるのが「読み聞かせ」ではないかと思います。

先日、開智の「リーダースシアター」(朗読劇)を見ていてちょっとだけ気になったこと…
子どもたちはみなソツなくセリフをこなしていました。
けれど、抑揚がなく感情の起伏が聞き手に全く伝わらないような「棒読み」の子も、中にはいました。
もちろん恥ずかしさもあり、一刻も早く終わらせたくて早口や棒読みになっていたのだと思いますけど…

「読み聞かせ」してもらった子は、読み聞かせしてくれた大人の口調そっくりになるものです。

挿絵をふんだんに使った美しい絵本の読み聞かせは、それはそれで良いとは思います。
「絵」からさらにイメージが拡がりますから…
「きね」「うす」「ちょうちん」「ざる」「かまど」「かま」「くわ」
…こういった昔ながらの道具など、昔話の読み聞かせをしない限り、現代の子どもが触れる機会などなかなかありません。

でも、慣れてきたらむしろ挿絵の少ないもので読み聞かせをしてみてはいかがでしょう?
さらに慣れてきたら、全く絵のない本で読み聞かせするというのも良いかもしれません。
そうするとさらに「イメージ力」が養われるのではないかと、私は思います。

国語を指導していて思うのは、この「イメージ力」の大切さ。
文章読解の苦手な子は、文章を読んでもその場面がイメージできないのです。
当然、登場人物の身になって共感し、考える、ということがとても苦手です。

読み聞かせが終わったら、子どもにいろいろ質問してみるのも良いですね。
これこそが「お受験」における「お話の記憶」の練習です。
「お受験」では、まさに、この「聴く力」そして「イメージする力」こそ、求められているのです。

この「聴く」ということができれば、「お受験」の8割方はクリアしたと言っても過言ではないと思います。
また、「聴く」ことができる子に育つと、たとえ「お受験」しなくても小学校に上がって先生の言うことにきちんと耳を傾けることができる子になります。
そういう子は、成績も伸びます。

ぜひ「聴く」力のある子に育てましょう!

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プチコラム① 子どもを「子ども」扱いしない

2009-02-19 10:35:11 | 受験・教育全般
元はと言えば…
自分自身が「お受験」で困ったり悩んだりした経験から、同じような境遇のパパやママたちに少しでもお役に立てればいいな…と思って始めたこのブログ。

でも、娘が「開智」に入学してからもうすぐ1年。
小学校生活の「流れ」やこれからの「道のり」も何となく見えてきた今日このごろ。
以前にもチョッと触れましたが、「お受験」ネタもそろそろ卒業かな?と思っています。

そこで、これまでの総決算として…
「お受験」だけでなく「子育て」全般にも役立つ(かもしれない?)「プチコラム」を、今日からシリーズでお届けしたいと思います。

私自身が2人の子育てに携わりながら反省したり勉強になったりしたこと
「お受験」を経験してわかったこと
開智に通い始めてわかったこと
開智のママたちと話していて勉強になったこと
教室の子どもたちやそのパパ・ママたちと触れ合う中で感じたことやお勧めしたいこと
…そんなことを、少しずつご紹介できたらいいな、と思っています。
もし皆さまの参考になることなどありましたら、ぜひ日々の生活に採り入れてみてくださいね。

第1回目は…

子どもを「子ども」扱いしない

「子どもだから、まだ早い」
「子どもだから、まだわからない」
「子どもだから、まだできない」
「子どもだから、…ない」
日常生活の中で、このように考えていることって、結構ありませんか?
…これらは、大人側の勝手な判断だと、私は思うのです。

たとえば「料理」「洗濯」「掃除」などの家事。
「子どもだから、無理」
「子どもだから、何かあっては危険」
「子どもにはできないに決まっている」
「子どもにはまだやらせられない」
などと、制約していることはないでしょうか?

ウチの場合、私の母つまり子どもたちの祖母が、そういう考え方の人です。
「何かあったら、どうするの?」
「危ないから、やめときなさい!」
「まだ子どもには早いんじゃない?」
みたいなことを、よく言う。

孫に何かあっては大変!
おばあちゃんとしてはやはり心配なんでしょう。
その気持ちは、もちろんわかるけど…

「そんなのやらせてみなきゃ、わかんないじゃん!」
それに、危険なこと、イヤなこと、面倒なことから子どもを遠ざけていたら、そういうことが一生できない人間になってしまう。
「やらせてみて、失敗してもいいじゃん!」
それで子どもは「学ぶ」んだから…「気づく」んだから…
それに「早い」とか「遅い」とか、何を基準に言ってるの?
…私は、そう思うんです。

子どもたちは、大人が想像する以上の可能性やパワーを秘めているもの。
最初から決めてかかるのは、おかしいと思うのです。
もちろん、何かあったときの対処や責任は前もって考えた上でのことです。

ウチの息子は小さいときからよく一人旅をしていますが、そのためか、何かあったときでもパニックに陥らず、何とか切り抜ける術を身に付けています。
そういう経験を積み重ねているので、自分1人でも生きていけるさ!みたいなミョーな自信がありますけど…

ともかく…
子どもは「人格ある1人の人間」=「小さな大人」
そういうスタンスで子どもたちには日々接するようにしています。

それは、裏を返すと…
「子どもだから、しかたない」
と、妥協しないことでもあります。

子どもが間違ったことをしたら、やみくもに叱るのではなく目を見てちゃんと説明し、納得させます。
そうすれば大抵のことは理解してくれます。

そうして「1人の人間」として扱われると、子どもたちは自分の行動にもだんだん責任を持つようになると、私は思うのです。

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第5回開智発表会

2009-02-18 13:29:11 | 開智っ娘
先週末、「第5回開智発表会」が滞りなく執り行われました。

ウチの娘も劇をやったり歌を唄ったりと楽しかったようで…
「開智発表会って、こういうカンジなんだってわかった~
と言っていました。

特に、娘のティームの「表現」は、みんな声も大きくハキハキとしていたし、動作もキビキビとしていて、随分練習して仕上げたんだなぁ~という印象でした
衣裳も工夫されていて、とても素晴らしかったです
先生のご指導も大変だったのでは…と思います(感謝、感謝

ウチの主人は、短時間でしたが、パパボランティアとして「パパ喫茶コーナー」のお手伝いをさせて頂きました。
普段、なかなか交流の持てないパパ同士のお付き合いも少しずつできたらいいな、という想いからでしたが、少しはお役に立てたのでしょうか

4月に1年生として入学する子どもたちや、今年受験する子どもたちも見学に来てくれました
開智の良さを再認識しつつ、それぞれ楽しんで帰ってくれたようです
良かった、良かった

これからも、このような「輪」がどんどん広がるといいな~~~と思っています
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手作りチョコ

2009-02-13 11:16:00 | 開智っ娘
ウチの娘はとにかく、しつこい
こう、と思ったら、絶対にあきらめない人です
チョ~~~執念深い
「巳年」だから

「おかあさん、あのね~、チョコあげたい子がいるの
自分で作るからさ~、材料買って~~~

1年生で「手作りチョコ」かいぃ~~~
チョット、奥さん
マセてると思いません~~~

私なんか初めて「手作り」したのは高校生くらいだったぞ~
それに「手作り」となると、チョコを湯煎したり、型に流し込んで固めたり…
結構大変だし、後片付けも大変なのだぞ~
絶対に1人じゃ無理だから、結局ハハが手伝うハメになるに決まってる…

市販のチョコにするよう、再三説得したのに頑として曲げず
ここのところ、買い物に行く度にずーっと言われ続け
ついに、根負けしたハハでした

今回は、娘でも簡単に作れるように「タルトカップ」にチョコを流し込み、ストロベリーチョコチップとバナナチョコチップをトッピング~~~
15分で出来上がり~~~

父「お父さんにもチョーだいね~~~
娘「ダメ~~~
父「………

明日、このチョコは、いずこへ~~~
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漢検9級

2009-02-07 11:06:52 | 開智っ娘
今日、娘は漢検9級を受験します

前回は「やだ、受けない」と言っていたのに、今回は「受ける」と言うので挑戦させてみることにしました。
娘は、テストに関しては動物的な「カン」が働くようで、初めから「勝算」の無いテストは受けないみたいです

でも、さすがに2年生の漢字となると、漢字数も増えるし画数の多い漢字もあるのでなかなか簡単には行きませんでした
ずーっと110点台で、同じ間違いばかり…
そこで、「間違い直しノート」を作り、書けなかった漢字はちゃんと練習させるようにしたところ、コンスタントに140点以上取れるようになりました
たぶん大丈夫でしょう

今、世間は空前の「漢字ブーム」だそうで…
漢検の受験者が270万人ですって
財団法人「日本漢字能力検定協会」は、公益法人なのに儲けすぎだと現在叩かれています
麻生太郎総理の「K・Y」は「漢字・読めない」のことだと、子どもたちまでもが言ってます…
なんだかなぁ…


「叩く」と言えば…
昨日のブログに、ものすご~~~く「イ・ヤ・ミ」なコメントが書き込まれていました。
あんまりなのでレスする気も失せ、公開していませんが。
開智に何か恨みでもあるのでしょうか
不特定多数の方にブログを公開している以上、初めからわかっていたことだし…
ブログをコピペするくらいなら「どうぞ」ってカンジで別にどうってことないけど…
某「お受験掲示板」じゃないんだから…

哀れな人だわ…

でも、気にしていない、と言いつつ、結構気にするタイプ(A型)…
このブログも3月を迎えるとまる1年になり、娘ももうすぐ2年生
タイトルも現状とそぐわなくなってきたので、そろそろ新しいブログを作ろうかなぁ、と思っているところです。

いずれにしても今後、受験情報や入試問題解説などは「企業秘密」にすることにしました。
べつに今回のことがあったから…ではないんですけどね…
誹謗中傷合戦の悲しいお受験板みたいにはしたくないので…

ごめんなさいね~~~悪しからず
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入試結果

2009-02-06 11:48:02 | 受験・教育全般
複数回入試のある中学校も、ほとんどの学校が昨日で入試が終わりましたね。
受験生、そして受験生のママやパパもお疲れ様でした~~~
この時期、テレビでも受験や入試を採り上げることが多いですね。
やはり「ひとごと」とは思えなくて、感情移入してしまいます…

さて、今では、当たり前になった私立校による「塾対象学校説明会」
昔も学校の入試担当の先生が直接「塾」に営業に来たり…ということはありましたが、「説明会」なるものを開くようになったのは、私の記憶ではここ10~15年くらいのことではないかと思います。

説明会後に豪華な「にぎり寿司」と「アルコール」まで振舞われてビックリしたこともありますが、それはちょっと行き過ぎ…
学校としては少しでも優秀な生徒をなるべく多く確保したい、そのためには塾の先生にもアピールしなきゃというわけなのです。

学校によっては「保護者対象」の説明会よりはさらに一歩踏み込んだ内容(高校だと推薦基準の数値とか、模擬試験の偏差値めやすとか…)を提示してもらえることもあるので、私たち塾側にとってはとても有益です。

でも、「塾対象説明会」を私立の「小学校」が行うというのは、まだまだ珍しい。
そんな中、開智総合部は昨年に引き続き今年も「塾・幼稚園対象 学校説明会」を開催してくれます。

私立小の中では、比較的情報開示の進んでいる開智。
別に隠している訳ではないと思いますが、雑誌やネットをいろいろ見ても古いデータばかりで、最新の入試結果は出ていないようですね。

結局、塾や幼児教室に通っていないと入試情報は得られない(通っていても得られない?)っていうことが、小学校受験の「閉鎖性」「特異性」「不透明性」を助長しているように思うんですけど…
保護者たちは、怪しい掲示板のウソかホントかわからない書き込みやウワサだけが頼りなんて

今度の説明会ではどんなお話が聞けるのか、楽しみです

ちなみに…
来年度の1年生は99名、2年生以上の転編入生が41名。
したがって、プライマリーは10ティーム編成になるそうです。
今のティームは「I」(アイリス)までなので、今度は「J」
ティーム名は一体、何になるのかなぁ

今までのティーム名はギリシャ神話の神々の名前からとったものが多いので…
Jupiter(ジュピター)「最高神・全能の神」
カッコいい響き
Juno(ジュノー)「女性の守護神」 
優しいカンジ

 
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東京・神奈川 中学入試

2009-02-01 11:15:01 | 受験・教育全般
いよいよ東京都内と神奈川県内の中学入試がスタートしましたね

もう何十年もこのギョーカイにいるので、どうもこの時期になると落ち着かない…
自分の息子の中学受験は終わったのに、やっぱり、そわそわしちゃいます
職業病かなぁ~~~

その昔、進学塾に勤めていたとき、「2月」は戦争でした
文系の「受験対策責任者」として、受験実績を問われる重要な「勝負」の月だからです。
毎日毎日、「緊張」と「不安」と「喜」「怒」「哀」「楽」の波が襲ってきます

「今年の志願者数はどうだろう?増えるかな?減るかな?」
「問題は例年通りの難易度かな?それとも難しくなるかな?」
「予想問題が当たるといいなぁ~」
「うちの子どもたちはちゃんとミスしないでやれるだろうか?」
「○○くんは遅刻しなければいいけど…」
「○○ちゃんは、あんなにがんばったんだから絶対に第一志望に合格して欲しい!」

テストが終わったら終わったで、その度に…

「こんな難しい問題出すなよ~~~
「入試傾向が変わった、ヤバイ
「よっしゃ、この問題は授業でやったことあるぞ
「えっ?あの子が落ちるなんて、あり得ない…
「えっ?あの子が受かるなんて、すごい~~~
そんな言葉が、職員室で飛び交います

授業が終わると既に夜の10時を回っていて、なんやかんやで「午前様」
数時間睡眠をとり、朝1番に校門の前に立って受験生を迎え激励する「受験応援」
試験が始まると学校近くの喫茶店でモーニングを食べ、問題掲示や販売まで「待機」
問題が公表されるとすぐ手書きで写したり購入したりして塾に戻り「模範解答作成」
平均点と合格者の「予想」
新傾向の問題対策や弱点補強のために「プリント作成」
当日の授業「準備」
試験を終えた子どもたちが塾にやってくると、「答案再生」&採点
そして、試験前日なら「前日特訓」
最後に、その日の「授業」

…塾の先生も相当な「体力」と「気力」がないとやってられません

でも、合格した子どもたちのはじけるような「笑顔」とパパ・ママの「うれし涙」を見ちゃうと、どんな「苦労」も「疲れ」もふっ飛んじゃうのです

…2月が来ると毎年、そんな昔のことを懐かしく思い出します
今思うと、そんなことを10年間もよくやったと思います

そんな2月…
受験生みんなが笑顔で「12の春」を迎えられますように…
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