智を開く

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2022年度(令和4年度)入試 合格体験記 第3回

2022-01-05 11:58:17 | 2022年度(令和4年度)小学校受験

今、こうして合格体験記を綴らせていただけることを心から幸せに思います。
田村先生への感謝を込めて…

「浦和ルーテル学院へ、姉妹で通う!」
これが、我が家が掲げた目標です。

長女が家庭学習のみでご縁をいただきましたのは、数年前のこと…
青学系属校となり今後益々志願者が増えると予想される中、一人でも机に向かっていた長女に対し、次女は自由奔放。
家庭学習だけでは厳し過ぎる…と、我が家の塾探しが始まりました。
せめて週一回でもしっかりと学習できる時間を確保しなければ…と、その頃の私はまだまだそんな甘い気持ちでいたように思います。
できれば大手のお教室ではなく自由な娘をしっかりと指導してくださる先生が良い。
理想としていたのは、少人数制の個人塾でした。

しかし、フルタイム共働きのため、送りは祖父母に頼らねばなりません。
祖父母にお願いできる範囲でなければならず、仕事をしながらでも通わせられる塾は無いものか…
当然、塾探しは難航しました。
そんな中、出会ったのがブログ「智を開く」。
こんなに近くにお教室が?
しかも、ブログを読み進めるうちに、ぜひ田村先生に娘を託したい!そう思うようになっていたのです。

「アヤアカ」に出会えたことは、我が家にとっては奇跡のようなことでした。
そして、皆さまの合格体験記を拝読し、勇気を出してご連絡させていただいたのは、次女の年少児、十月のことでした。
「アヤアカデミーは、開智専門のお教室なのでしょうか?」
「フルタイム勤務ですが、通塾することは可能ですか?」
そして、もう一つお聞きしておきたかったこと。
「浦和ルーテル学院が第一志望なのですが、受け入れていただけますか?」
私からの様々な問いに対し、先生はこのようにお答えくださいました。
「アヤアカの問題を解いていれば、どこの学校でも通用します。」
この一言に、この方についていけば間違いない!そう感じたことを今でもはっきりと覚えています。
先生は最後に…
「ルーテル志望でも受け入れますが、お姉ちゃんの時とはもう違います。甘くないですよ。それだけはわかっていてください。」
と付け加えられました。
在校生の親であることの甘えがあることを痛感させられる一言でした。
この一言が無ければ、きっと我が家に春は来なかったことと思います。
受け入れてくださるのならば、先生を信じ、出来る限りのことをしようと決意しました。

その後、10月最後の週に新年中児クラスへの入塾体験をさせていただきました。
あまりの緊張感に泣き出してしまうのではないかと思うほどに静まり返る中、娘がぽつりと言いました。
「やったことのないものは、できません…」
それは、緊張に堪えながら発した小さな小さな声。
親の私が固まってしまうような言葉ではありましたが、先生は笑顔でこうおっしゃいました。
「その通り。やったことのないものはできないの。でもね、やればできるようになるのよ!」と。
そして、その場でできたことや、自分の気持ちを言えたことをたくさん褒めてくださったのです。

教室から一歩出た瞬間に娘からはこう聞かれました。
「次はいつ来るの?」
てっきりもう嫌だと言われるものと覚悟していたのですが、できた!を褒められることは、子どもにとって大きな喜びなのですね。
それからの2年間、娘は一度も行きたくないと言ったことがありません。
むしろ、今日はアヤアカの日!と楽しみにする日々でした。

4人体制で進むお勉強はいつも緊張感でいっぱいです。
けれど、パズルに積み木に、ペーパー、そしてゲーム。
大変テンポの良いカリキュラムの中、子どもたちは飽きることなく知識を身につけていきました。
そして、新型コロナウィルスが蔓延した際には、先生はいち早くzoom授業を採用してくだり、健康と安全を第一に、勉強が滞ることのないようご配慮くださいました。
このzoom授業、今思い返しますと授業の様子が見られる大変貴重な機会だったと感じています。

あっという間に新年長クラスへと進み夏期講習を終えたころには、残された時間も僅かとなり緊張する日々が続きました。
ママたち同士でも、みんなでルーテルに通うよ!みんなで合格!を合言葉に不安な心を支え合いました。
ですが、我が子だけが通えなかったら…と、そんな悪夢のような光景が浮かんでは消え…眠れない夜もありました。

そんな折、親子面接の練習をしていただいたのです。
長女の時に経験はありましたが、田村先生を前に主人と私は本番よりも緊張…
おかげさまで、終わる頃には当日何を聞かれても大丈夫なほどに自信を持てている自分がいました。
豊富な経験から来るきめ細やかなアドバイスに、心から感謝いたします。
受験をしなければ、家族のこと、将来のこと、何よりも娘自身のことをこんなにも深く考えることはなかっただろうと思います。

本番が迫る中、様々な対策を練り合格への道を照らしてくださる先生。
今年度ルーテルの受験は一度しか行われないことが決定していましたので、他校を受験しない我が家にとっては、一発勝負に全てを賭けることになります。
アヤアカの目標は「全員合格」。
ご迷惑をかけるわけにはいかない…
あの日、一校しか受けない我が家を受け入れてくださった先生のお気持ちに報いるべく、必死に勉強を続けました。
今日やったことを書き出し、出来なかったことを振り返り、苦手な科目を潰して潰して潰して…

それでも、アヤアカの授業でなかなか満点を取れない…
あんなにやったのに…どうして!?昨日もやったのに、どうして?
定着していないのなら親の責任ですよね。
今思えば、これこそがアヤアカのレベルの高さなのですが、当時は焦りしかありませんでした。
ですが、感情的になってしまうこともたくさんあったのです。
お姉ちゃんが私立に入っていなかったら、あなたは自由にしていたかもしれないのに…と、何度考えたことでしょう。
それでも、娘はアヤアカが大好き。
お姉ちゃんと同じ学校へ行く!という気持ちはブレません。
それだけは、私の心の支えとなりました。
きっとこの2年間に身につけたことはこの先の娘の財産になる、決して無駄にはならない!そう信じて乗り越えました。

不安になりながら迎えた受験当日。
先生の処方してくださった「おくすり」を飲み、お守りを揺らしながら戻って来た娘の顔は、自信に満ちていました。
「アヤアカの授業よりも、簡単だったよ~!」

簡単?そんなはずはないでしょう…けれど、出題内容を細かく覚えている娘。
大丈夫なのだろうか…
娘の言葉を信じたい…
合格発表まで不安で不安で、押し潰されそうな数日を過ごしました。

そして、結果発表。
「合格」
涙が溢れ、文字が滲みます。
電話をいただき、先生のお声を聞き、再び涙…
ただただ、感謝しかありませんでした。

「智を開く」に出会い、先生の言葉を信じ、娘を託して本当に良かった…
間違っていなかった…
祖父母や長女の協力のもと、親子で必死になって田村先生について行った結果が、今目の前にある「合格」という二文字であったことを実感した瞬間でした。
アヤアカに出会えて本当に良かった…

アヤアカへ通った二年間、娘は多くのことを学びました。

できなかったことが、できるようになる喜び
できたことを褒められる喜び
自分だけができなかったときの恥ずかしさ
できたはずのことが、できなかったときの悔しさ
人前で発表するときのドキドキや誇らしさ
新しいことを知る興奮
探究することの楽しさ

お受験は、問題を解く「勉強」。
長女のときにはそう考えていた私ですが、アヤアカで学んだことは問題の解き方だけではありませんでした。
たくさんの知識を学び、楽しく身に付け、一生懸命努力して…本当に、いろいろな面でも成長しました。
親子揃って、たくさんのことを学ばせていただいたのです。
日本の素晴らしい伝統であったり四季折々の美しさや行事、旬のもの…
知らないことにさえ気付かず生活していたことに、まず気付かされました。
そして、親子や家族で遊ぶ楽しさや、どうして?を一緒に考えるおもしろさなど…
お受験を通し、家族も一緒に成長した2年間です。 

我が子を見守るように、時に厳しく、熱く、指導してくださる田村先生は、まさに第二の母。
本音で語ってくださるからこそ、心から信じられるのだと思っています。
先生に教えていただいたことを基に、いつの日か娘のさらに成長した姿をお見せできる日が来ることを願っています。
素晴らしい経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
田村先生に、心より感謝申し上げます。  

こんな我が家の体験記が、未来の受験生の皆さんへ、少しでもお役に立ちましたら幸いです。


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