今回は、ちょっといつもの私のブログのイメージとは違うのですが、私の大好きなミュージシャンをご紹介いたします。
古筝とは日本の琴の原型となった楽器で、ともに現在まで進化し続けたため、ほとんど日本の琴と同じと思ってもらっても良いと思います。
まずコンサートなんてシャレたものには 縁のない私ですが、たまたま近くで彼女が出演するコンサートがあったため、どうしても見たくなり先日行ってしまいました。
そこで彼女の古筝の演奏を初めて生で見たのですが、音楽もさることながらその演奏をする姿がとにかく美しい!噂は以前より聞いてはいたのですが、これほどとは思いませんでした‥。
伍芳は上海で生まれ。難関の上海音楽学校を首席で卒業した後、先に日本に来ていた姉伍鳴(ウーミン)の薦めで来日しています。
その後、東芝EMIよりデビュー。
その後はずっと日本で音楽活動を続けていますが、実は彼女はその後、日本で数奇な運命の中で生きていくこととなります‥。
来日してしばらくした1995年1月17日、あの阪神淡路大震災で被災し、同居していた姉の伍鳴を亡くしています。
伍芳はこの震災に遭いながら、姉が亡くなった神戸の街の復興を願い、チャリティーコンサートを続けています。
そんな活動もひと段落し、日本になじんだ頃、今度は彼女の生まれ故郷の上海にて反日運動が勃発‥。
この時も伍芳は上海に帰ることなくそのまま日本で音楽活動を続けています。
現在の彼女の活動はというと、あまり大がかりなものはなく、小ぢんまりとしており、古筝の普及活動や、ここ数年前からはフォークソングで有名な南こうせつ氏のコンサートのお手伝いなどをしています。
で、肝心な彼女の音楽なのですが、ソロでの古筝だけの演奏も素晴らしいのですが、それにもまして、私はとにかく他のミュージシャンや他の楽器などとのコラボレーションが素晴らしいと感じています。
音楽の幅も、古典の古筝の演奏から、あらゆる楽器とのフュージョン、ジャズなどとにかく広いですのですが、彼女の演奏の特徴は、すべてにおいて 「調和」していること。
聴いていて、伍芳と演奏を共にしている奏者の方々が、とても演奏しやすそうに聞こえてしまうのです。
また、彼女は様々なミュージシャンのバックでの演奏も行っていますが、その演奏も「え!いたの?」とういうくらいその存在感を隠してしまい、決してメインの奏者の邪魔をしない演奏をします。
そんなところが、また彼女の粋なところなのかもしれません。
また、彼女のスケジュールなどを見てみても、普通に行うコンサートの他にも、両親を日本に招いてファンと共に食事会を行ったり、中国への旅行を企画サポートしたりと普通のミュージシャンでは行わないような活動などもしています。
私は彼女とは直接話したこともないし、彼女がどのような人なのかも知りませんが、客観的に見て、ミュージシャンである彼女が音楽以外の上のような活動をしているのは、やはり、日本と中国の友好を考えて行動しているように思えるのです。
彼女は既に日本で多くのアルバムを発表していますが、その音楽のどれもが美しいのですが、曲によっては「背負うもの」を感じることがありました。
しかし、ひとつ前の「JASMINE FLOWER」ではすべて曲調が明るくなり、更に、最新アルバム「神戸チャイナ倶楽部」では、解き放たれたような明るさでまとまっています。そして、この神戸チャイナ倶楽部では、「祝福」という曲が2回、最初と終わり近くで収録されていますが、これは、彼女自身がこの「祝福」という言葉に強い思い入れがあったからのように私には思えます。
ちょっと聴いてみたら面白いかもしれませんよ!
あまり、中国感は無いのですね。いい感じです。
桜情報、ありがとうございました。
東北から北海道にかけては何度も行っていますので、工程を見て情報を入れさせてもらいますね!