飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

ヘリ救出中の落下事故について。

2019-10-15 20:09:55 | 日記(diary)
台風による水害で、取り残された女性が、救出中のヘリより落下し死亡された事故…。

ちょっとこの事故、私には理解し難いんです…。

ニュースによると、命綱をつなぐフックの付け忘れと報道されているのですが…。

十分訓練されている、消防庁のレスキュー隊が、何故そのような初歩的なミスを犯したのか?

私は今、ちょっと、そのレスキューマニュアルがどのようになっていたのか、確認したい気持ちなんです。


この事故について、ネットの中だけで調べてみたのですが、上記の事故の理由以上、詳しくは分かりませんでした。が…。

一番考えられるのは、女性が救出されるとき、怖くてロープをにぎり締めてしまい、そのために、フックがかかっていなかったことに気付かず、そのま

ま吊り下げてしまったため、女性が力尽きて落下したというものです。

ハッキリとはわからないのですが、これ以外はちょっと考えられないと思います。

吊り下げる前に、何故異常にレスキュー隊が気づかなかったのでしょうか?


実は私、一般の方に、ハンググライダーの飛行疑似体験をしてもらうために、空中に吊り下げる仕事をよくやっていたのです。

高さは10メートルほど…。

でも、10メートルの高さがあれば十分死ねます。

これ、結構好評で、体験希望者がいつも長蛇の列を作ってしまうのですが、正直、絶対に事故は許されません!

しかし、いったん始めてしまうと、お客さんをさばくために、ものすごく忙しくなってしまい、集中力が続かなく、初歩的なミスを犯してしまう可能性

があるのです。

そこで、いつも私がやっていた事故防止対策なのですが…。

ハーネスを着せた体験者を、カラビナで命綱につないだ後、(この命綱も、違う素材で二重にしている。)

一気に上げるのではなく、体験者の足が離れたところで一度ストップ。その段階で、もう一度正常が確認していたのです。


この確認は、完全に吊り下げられているために、異常があればすぐに分かり、助手で手伝ってくれている方も同時にチェックできますから、違う人間に

よるダブルチェックにもなります。

ここで異常がないか確認した後に、合図を送って本格的に釣り上げてもらうというものです。



この飛行疑似体験。多いときは一日300人以上こなしていましたが、とても安全に進めることが出来ました。

今回の事故についても、これと同じことをやっていたとしたら、事故は防げたのではないでしょうか?


消防庁のレスキューマニュアルが、どのようになっていたのかはわからないのですが、もし、この手法が有効と認めてもらえるのであれば、是非とも

採用していただきたいです。




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