6月9日(火)にCPCを開催しました。
当院内科医師が「呼吸不全の一剖検例」についての症例を提示し、病理担当の福井大学医学部附属病院分子病理学の先生方と討議を行いました。
症例を振り返り学ばせていただくことで、(患者さんやご家族の思いによりそうことのできる)今後の診療につなげていきたいと思います。
補足 ― CPCとは ―
CPCと言われても何のことやら、という方が多いと思います。ネットで調べると、CPCを略語として持つ様々な言葉や組織が出てきます。IT用語のcost per clickの略としてのCPCが最もポピュラーかもしれません。
医療の世界でCPCと言えば、「臨床-病理検討会(Clinico- Pathological Conference)」のことを指します。「患者さんへの病床現場での診療(臨床)」と、「手術材料や生検、剖検で得られた組織についての肉眼や顕微鏡での観察、診断(病理)」を合わせて検討するカンファレンスのことです。
とくに病理解剖症例では、患部だけではなく全身の組織の検索を行うことで、その患者さんの体に起きていたことをsystemateic(系統的に筋道を立てて)に改めて確認できます。そして、臨床経過と合わせて総合的に考察し、診断や治療が妥当であったかの検討を行い、次の患者さんの診療へとつなげていくのです。
あわら病院はこれからも頑張ります。