日々の出来事

当院の出来事を紹介します

時間外診療のジレンマ

2009-06-02 01:37:29 | Weblog
先ほども、入院の見回りをして点滴のチェックを行いました。
夜間は時間ごとに獣医師や看護師が、人の医療と同じように入院患者を見回ります。
重症な子や急変しそうな子はモニタリング機器を着けて遠隔監視です。
アラームが鳴れば即対応せざるを得ません・・・。
携帯電話等、便利な時代ではありますが、かえって拘束されているのも事実ですね。
入院中や術後で経過を観察する必要がある子は、交代で見守っていくしかないわけです。
携帯電話が普及していない昔は、飼い主さんが自宅にいないと、数時間も連絡がつかない、
そういうことが普通にありました。

そんな毎日ですから、時間外の急患も診ることになります。
病院の診察券に書いてある番号の携帯電話は、獣医師が交代で持ち歩いています。
急患用の電話ですが、当院の患者さんに限ってお教えしています。


なるべく時間外も診てさしあげたいのですが、特に時間外の初診は難しいです。
たまたま来たような方だと、こちらとの信頼関係ができていないわけです。
重症でいらして置いて行って、入院中に急変してしまったりすることもありえます。
そして費用を支払わずに明日払いに来ますと言って、二度と来ない、こういうことは時々耳にします。
私も経験があります。
診てさしあげたい、でも次の日に差し支えるのもまた事実なんですね。
正直つらいところです。
真夜中に拝見すると費用もバカにできませんよ!
なるべく早めにご相談していただくことが、ベストなことかと思います。
余談ですが、たまに酔っぱらってかけて来る人がいます・・・。
ほんとにこればっかりは、どうしようもありませんね!






どこかに逃げてしまう、そんなふざけた話が実際にあるのです。