第1回糖化ストレス研究会 講演会 シンポジウム3。
「高度生殖医療と終末糖化産物」
演者は、ウィメンズクリニック神野 の 神野正雄 先生。
先生は、今年5月の第11回日本抗加齢医学会総会でも
老化危険因子としてのAGEsおよびRAGE
というシンポジウムで、
生殖医療と終末糖化産物 (AGE)
と題して、非常に興味深い話をしてくださった。
以前の記事に記載したとおりです。
↓ クリックで飛びます。
↓
不妊危険因子としてのAGEs
今回は、その詳細をお話してくださったもの。
そのなかで、言及されたのが「多嚢胞性卵巣症候群=PCOS」。
PolyCystic Ovary Syndrome (PCOS)は
加齢とともに増加する糖尿病類縁疾患であって、
高頻度の不妊原因として知られるものです。
そもそも不妊の代表的原因としては、
卵巣機能異常
卵管通過障害
男性不妊
着床障害
が知られているのですが
成熟した卵子が排卵されなくなる卵巣機能障害の原因は
AGEsではないか、とは
5月の抗加齢医学会では「茶色の卵子」として言及されており
卵子を包む卵胞液中にAGEsが増加すると言う話。
さて、今回話されたことの要約を以下に記します。
体外受精などの生殖補助医療(ART)における
AGE蓄積と卵巣機能および継続妊娠の関連について。
生殖補助医療(ART)157例で、
採卵時に血液のTAGE、ペントシジン、CMLと、
卵胞液のTAGE、ペントシジン、CMLを測定し
さらに年齢、BMI、day-3-FSH、既往ART回数、
卵管因子、卵巣機能障害という合計12因子について
ARTの成績との関連を解析したところ
年齢、血清TAGE、卵胞液ペントシジンのみが
継続妊娠と有意に相関した。
ということで、
高いAGE蓄積は、ARTにおける卵胞発育、受精、
胚発育、妊娠成功を妨げるものだ。
と、3000例近くのARTを行ってこられた
生殖補助医療の専門家である神野先生は結論されておられます。
そして、不妊治療を受けられる方々の健康の行く末は
よくよく注意しなければならないとも。
なぜなら、
PCOS(多嚢胞卵巣症候群)は糖尿病類縁疾患
不妊原因の卵巣機能障害にAGEが一役かっている
わけですから、
当然、不妊治療を受ける方々は、将来、
糖尿病発症と高AGE蓄積のリスクが高いと考えられるからです。
「高度生殖医療と終末糖化産物」
演者は、ウィメンズクリニック神野 の 神野正雄 先生。
先生は、今年5月の第11回日本抗加齢医学会総会でも
老化危険因子としてのAGEsおよびRAGE
というシンポジウムで、
生殖医療と終末糖化産物 (AGE)
と題して、非常に興味深い話をしてくださった。
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不妊危険因子としてのAGEs
今回は、その詳細をお話してくださったもの。
そのなかで、言及されたのが「多嚢胞性卵巣症候群=PCOS」。
PolyCystic Ovary Syndrome (PCOS)は
加齢とともに増加する糖尿病類縁疾患であって、
高頻度の不妊原因として知られるものです。
そもそも不妊の代表的原因としては、
卵巣機能異常
卵管通過障害
男性不妊
着床障害
が知られているのですが
成熟した卵子が排卵されなくなる卵巣機能障害の原因は
AGEsではないか、とは
5月の抗加齢医学会では「茶色の卵子」として言及されており
卵子を包む卵胞液中にAGEsが増加すると言う話。
さて、今回話されたことの要約を以下に記します。
体外受精などの生殖補助医療(ART)における
AGE蓄積と卵巣機能および継続妊娠の関連について。
生殖補助医療(ART)157例で、
採卵時に血液のTAGE、ペントシジン、CMLと、
卵胞液のTAGE、ペントシジン、CMLを測定し
さらに年齢、BMI、day-3-FSH、既往ART回数、
卵管因子、卵巣機能障害という合計12因子について
ARTの成績との関連を解析したところ
年齢、血清TAGE、卵胞液ペントシジンのみが
継続妊娠と有意に相関した。
ということで、
高いAGE蓄積は、ARTにおける卵胞発育、受精、
胚発育、妊娠成功を妨げるものだ。
と、3000例近くのARTを行ってこられた
生殖補助医療の専門家である神野先生は結論されておられます。
そして、不妊治療を受けられる方々の健康の行く末は
よくよく注意しなければならないとも。
なぜなら、
PCOS(多嚢胞卵巣症候群)は糖尿病類縁疾患
不妊原因の卵巣機能障害にAGEが一役かっている
わけですから、
当然、不妊治療を受ける方々は、将来、
糖尿病発症と高AGE蓄積のリスクが高いと考えられるからです。
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