外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

乳酸菌飲料の驚くべき真実!

2011-10-29 00:01:40 | ひとりごと 学会
第1回糖化ストレス研究会 講演会 シンポジウム4。

「生活習慣病におけるTAGE-RAGE系の関与と阻止」

演者は、金沢医科大学の竹内正義先生。



以下、特に興味をそそられた箇所を記しておきます。



果糖(フルクトース)が危険なのは、


   フルクトース

      ↓
 
   フルクトース・1リン酸

      ↓

   グリセルアルデヒド

      ↓

   Glycer AGE (TAGE)


という経路により、TAGE(Toxic AGEs)が生成されるからと。


TAGEについては、以下をクリックでどうぞ。
        ↓
 Involvement of the Toxic AGEs (TAGE)-RAGE System in the
 Pathogenesis of Diabetic Vascular Complications
 :A Novel Therapeutic Strategy



で、食後の高血糖はTAGEを介して酸化ストレスを亢進します。


2009年夏に、AHA(American Heart Association)は

 Dietary Sugars Intake and Cardiovascular Health
  : A Scientific Statement From the American Heart Association

           ↑
        (クリックでPDFを読めます)

において、

健康な生活の維持のために1日の砂糖摂取量を

 男性では 37.5g以下

 女性では 25.0g以下

に抑えるべきである というガイドラインを提示した



 この部分の原文を掲げておきましょう


 Most American women should eat or drink

 no more than 100 calories per day from added sugars,

 and most American men should eat or drink

 no more than 150 calories per day from added sugars.



女性では100 caloriesは4で割れば25.0gの砂糖に

男性では150 caloriesは同様に37.5gの砂糖になるわけです。

   

ところが困ったことに、日本国内で市販されている清涼飲料水のほとんどに

この基準を超える糖質が含有されていることが明らかとなった。



今や、幼稚園児や小学校低学年のうちから

野外で遊びまわることはほとんどせずに

ソファーに座って、手の届く範囲に

果糖液糖ブドウ糖のペットボトルと

糖質含有量の多いスナック菓子を何袋も置いて

テレビゲームに興じるというスタイルが定着しているようです。


小児2型糖尿病啓発ポスターがそれを良く示しています。

クリックで拡大自由な元画像が出ます。
      ↓
    




また、飲食品中には糖質のほかに、加熱調理により生成する

グルコース由来AGEsが多量に含まれていることも明らかになってきている。


とりわけ、乳酸菌飲料は、

その製造過程で多量のグルコース由来AGEsが生成される。


これらの乳酸菌飲料を正常ラットに経口投与すると

肝臓でRAGE遺伝子発現が増大し、グルコース由来AGEsとTAGEが

肝臓に蓄積することが確認されている


NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)でも同様の所見を示す。


ちなみに、それらの乳酸菌飲料は、

講演のスライドでは、次のように表示されておりました。


 ○ク○ト  ピ○ク○ 


(筆者の母親が、○ク○トを毎日届けてもらって摂取しておりますので、

 講演会終了後、すぐに電話して翌日より購入を止めさせました)




京都駅に帰り、嵯峨野線の電車に座ると

女性セブンの吊広告に 

『モナ「赤ちゃんが来ない」 多嚢胞性卵巣って?」

と書かれてあるのが飛び込んできました。


多嚢胞性卵巣症候群 は シンポジウム3で

ウィメンズクリニック神野の神野先生が話されたこと。

次回は、多嚢胞性卵巣症候群 = PCOSについて書きましょう。



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