ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

ユタ旅行 その3

2023-08-13 04:48:45 | 生活
ユタ旅行とは、筆者の2023年メモリアル・デー3連休の旅行記である。パイズリケーキの記事を(パイズリだけに・・)思わず間に挟んでしまったが、旅行記その3だ。2日目は登山をしようと決めていた。とはいえ5月のユタの山々にはまだ雪が残り、素人が道具(ギア?)もなしに登るのはむつかしいものも多いので、宿場に戻り、SAGE Japan marketで買ってきた諸々の肴と共に飲酒をしつつ、AllTrailという名のサイトで簡単そうな、でも楽しそうな山を入念に調べたのだった。今は8月。もう旅行から3ヵ月も経ってしまっているので、思い出しつつのブログ記載となる。2023年の日本の夏は、海や川で溺れ死ぬ人が多いように思う。



この旅の記録は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。


①Grandeur Peak登山
Grandeurという山へ登ることにした。ミル・クリーク・ロードという谷あいの道沿いに登山口があり、ソルトレイク・シティからは車で20分ほどで着く。登山口付近はミル・クリークの清流を感じながらピクニックを楽しめる施設になっていた。この日のために安いトレッキング・シューズをも購入していた筆者は、張り切って登り始めるもすぐに息を切らし、休み休みえっちらおっちらの30代独身日本式サラリーマン登山となった。雪解け水が流れる小川沿いの谷登山を上りきると、左には地形の褶曲が丸見えの険しい雪山、正面にはソルトレイク・シティの盆地を見下ろす、景色の良い尾根登山に変わる。登山道のところどころに雪が残り、登頂時には『なかなかの山に登った』という達成感があった。とはいえゲーマーのような白人少年がろくな装備もせずに登っていたりしたので、あくまでレジャー山である。登山前にガソリンスタンドで買っておいた加工肉がぎっしり詰まったサンドウィッチを平らげて下山する。ウェブサイトにあった標準時間とちょうど同じ時間で登山を終えた。



②チャイナタウン・スーパーマーケット
早朝登山を敢行したため、下山してもまだ日が高い。そこでソルトレイク・シティのアジア人情勢視察を兼ねて、チャイナタウン・スーパーマーケットへ行ってみることにした。ソルト・レイクシティのダウンタウンから南へ数マイルいったところにあるこのチャイナタウン・スーパーマーケットは、駐車場入口に“中国城”と書かれた早大な朱色の門がシンボリックな、大掛かりなマーケットだ。規模はSAGE Japan marketと比べると桁違いだ。ユタ州にまで進出している中華系移パワーを目の当たりにし、『米は中との戦争なんて起こせない・・』と筆者は改めて思うのだった。正直登山の疲れと、記憶の薄れによりあまり店内のことを思い出せないのだが、シンハービールと豚耳の総菜、そしてカップ麺を購入した。ユタ州にやってきた中国人は、他州と同様に鉄道建設時にやってきた人々が主である。ちなみに初めてユタ州に移住してきた日本人は、その中国人苦力男性相手に稼ぎを目的とした女性たちなのだという。



③モルモン教の教会へ
チャイナタウン・スーパーマーケットから帰ったらば、その日は宿場でひたすら飲酒をして過ごした。夜はタイ料理をネットでオーダーしたのだが、ややこしいことに “Sara Thai Kitchen” と “Sala Thai Kitchen” という日本人にとっては全く同じ名前の二つの店が近くに合ったため、ピックアップ時に混乱に陥った。筆者が注文したのは、怪しいマッサージ屋やエロ下着屋が並ぶところで、カオニャオが付いた本格タイ料理で満足だった。最終日の朝はモルモン教の聖地、テンプル・スクエアを訪ねた。教会内のシンプルな装飾と、施設の係員が色素薄めの純血白人種っぽい若い女性たちばかりだったのが印象的だ。残念ながら大聖堂は改築工事中で仮囲いに覆われて見ることができなかった。



最後は飛行機の時間まで、ソルトレイクから北西部を15号、84号、66号、84号とぐるりとドライブしてみた。ロッキー山脈麓の雄大な景色、鉱業や農業といったニンゲンの根本生活に必要とするもので働く人々。ここで暮らして家族を築いたなら、世界のニュースなどに心乱されることもなく、どこかへ旅行する必要も感じなささそうだ。宗教自体が凋落傾向にある今の世界なうえに、異端扱いされているモルモン教の人々が、堂々と暮らしていけているのも、このユタの場所に好条件があるのかも知れないと思った。『ユタ州いいとこ!』

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