ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

ニジヤで見つけた、日本酒によく合うおつまみ

2016-12-04 22:00:28 | 食材
 ニジヤで見つけた、日本酒によく合うおつまみとは、筆者がニジヤスーパーパーケットで発見した、日本酒にとてもよく合うおつまみ食材である。 ベイ・エリアで手に入る日本酒の種類は豊富だ。独身日本式サラリーマン諸氏はそれぞれにお気に入りの日本酒を決めているに違いない(以前紹介した、銘酒MOMOKAWAも諸氏の日本酒レパートリーの一つに入っていると嬉しい。)。それに対してカリフォルニアで日本酒に合うおつまみを揃えることはむつかしい。肴が不味ければ、せっかくの美味い酒も台無しである。今回は、諸氏に美味しい日本酒用おつまみを紹介する。


紹介する食材は3つで、それぞれの特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。


①瓶詰め練りうに(下関 やまみうに社)
この商品は、鮮魚コーナーと精肉コーナーの境界周辺の上部の棚に置かれている。
この山口県下関市のやまみうに社の瓶詰め練りうには、韓国やフィリピンで捕れたウニを砂糖や酒と混ぜて練ったものである。実はこのやまみうに社の製品で本当に美味しいのは、“練りうに”ではなく、“粒うに”なのだが、残念ながらニジヤには“練りうに”しかない。それでもこの練りウニには濃厚なうにの風味がぎっしりと詰まっており、他の商品では味わえない価値がある。ほんの少量だけ箸でつまみ、舌の上に置き、練りウニが舌の上でゆっくりと溶けて味と香りが口内に広がっていくのをじっくりと楽しんでいると、ふいに「ここだ!」という瞬間がやってくるので、そのときに日本酒を「くいっ」とやるのだ。


②しおから屋の鉄人仕込み 塩辛 (函館 竹田食品)
この商品も、練りうにと同様の場所、もしくは最近設置された冷凍棚にも置かれている。7~8ミリ程度に細かく刻まれたイカが、ほどよい味付けで塩辛にされている。箸でその一片のイカを取り、口に含むと奥歯でゆっくりと1回だけ噛む。塩辛の塩辛さの後にじわりとイカのうまみが現れる。そして、①と同様に、「ここだ」という瞬間に日本酒を「ぐいっ」といくのだ。


③ミックス 刻み (Nitakaya社)
この商品は、店内最も左手の奥にある漬物コーナーにある。簡素なビニルで梱包された漬物で、数種の野菜を漬込んであるこの商品は、まず野菜の歯ごたえがとても爽やかで、①、②でまったりする口中をさっぱりとさせてくれる。漬け具合がちょうどよく、味付けが濃くないのでどんどん食べられるが、あえて野菜を一片だけ箸で持ち、口の中に入れて勢いよく咀嚼する。この後に酒を呑むもよし、①、②へ戻るのもよしだ。

 孤独な日本式独身サラリーマン諸氏も、自宅に酒器くらいは揃えておこうと、使いもしない冷酒の徳利やお猪口を数種持っていたりしてはいないだろうか。もしもお猪口を4つ以上持っているならば、どこからかかまぼこ板も1枚用意しよう。そして3つのお猪口にそれぞれに①~③を少しずつ入れて、かまぼこ板の上に並べて置けば、気分はちょっとした小料理屋だ。4つ目のお猪口にお気に入りのお酒を注いで、じっくりとゆっくりと肴を楽しみ、何とかして、何もすることがない夜に意味を持たせてみてはどうだろうか。ハンチング帽を用意して、吉田類になった気分になるのも悪くない。

神戸屋 KOBEYA

2016-12-04 10:20:12 | 食事
 神戸屋は、サンマテオ市にある日本料理レストランだ。あの25番ストリートにある。当ブログの情報を鵜呑みにし、25番ストリートに毎週のように出かけている日本式独身サラリーマン諸氏は、もうこのお店の存在に気が付いていることだろう。また、筆者の飽くなき探求心に感化され、既にこの店の門を叩いた者もいるかもしれない。でももしかしたら、「あれ、パン屋さんかな?」と思わせるそのネーミングから、素通りしてしまっているかも知れない。よって、ここで一応紹介しておこう。


このお店の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。


①外観
神戸屋は、25番通りのほぼ真ん中の鶯色の建物に入っており、その建物には神戸屋の他にも美容院や小さな本屋が入っている。オレンジ色の看板に白抜きで“KOBEYA”と書かれているので、すぐに気が付くし、ガラス張りになっているため店内を外からよく見ることができる。


②内部の雰囲気、メニュー
食堂というよりは“軽食屋”という雰囲気が強く、内装もファーストフード店のような簡素なつくりになっている。ホールのテーブルは5、6脚程度でこぢんまりしているが、天井が高く、開放的な雰囲気がある。BENTO BOX的な鮭や鯖の塩焼き定食関係、カレー類、ロール系の刺身不使用のお寿司類が中心のメニューで、みそ汁が先行してサービスされる、いわゆるアメリカ系ジャパニーズ軽食屋だ。客層も日系の人をあまり見かけない。

③カレー
このお店はカレーが特に人気なようだ。ほとんどの客がカレーを食べている。何でも“10種類以上の野菜や果物をベースにした特別なルー”を使用しているそうで、こだわりを感じさせる。確かに他所で食べる”安心のカレー”の味とは大きく異なっていた。諸氏にも味わってみてもらいたい。きちんと福神漬けも添えられているので心配は要らない。残念ながら、辛さの調整はできないようだ。


④餃子カレー
カレーには、唐揚げやトンカツといった各種トッピングを乗せて楽しむことができるが、ここでは“餃子カレー”も楽しめる。以前、レッドウッド・シティの“ヒグマ”というお店でも、“餃子カレー”を見つけて驚いたことがあったのだが、カリフォルニア州ではもう既に一般的なカレーなのかも知れない。日本では浸透していない道産子たちのソウル・フードである餃子カレーが、ここでこのように愛されていることを札幌市民は知っているのだろうか。


 早いもので2016年も残すところ1か月となった。筆者は、今年起きた1万立米以上の地面が陥没して死傷者が一人もいなかった事故と、ビル建築現場からたった1本の足場のパイプが落っこちて老父の身体を貫通した死亡事故を頭の中で想像して混乱した。
今日も25番通りへ行こう、そして生きている奇跡を感じよう。