ニジヤで見つけた、日本酒によく合うおつまみとは、筆者がニジヤスーパーパーケットで発見した、日本酒にとてもよく合うおつまみ食材である。 ベイ・エリアで手に入る日本酒の種類は豊富だ。独身日本式サラリーマン諸氏はそれぞれにお気に入りの日本酒を決めているに違いない(以前紹介した、銘酒MOMOKAWAも諸氏の日本酒レパートリーの一つに入っていると嬉しい。)。それに対してカリフォルニアで日本酒に合うおつまみを揃えることはむつかしい。肴が不味ければ、せっかくの美味い酒も台無しである。今回は、諸氏に美味しい日本酒用おつまみを紹介する。
紹介する食材は3つで、それぞれの特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。
①瓶詰め練りうに(下関 やまみうに社)
この商品は、鮮魚コーナーと精肉コーナーの境界周辺の上部の棚に置かれている。
この山口県下関市のやまみうに社の瓶詰め練りうには、韓国やフィリピンで捕れたウニを砂糖や酒と混ぜて練ったものである。実はこのやまみうに社の製品で本当に美味しいのは、“練りうに”ではなく、“粒うに”なのだが、残念ながらニジヤには“練りうに”しかない。それでもこの練りウニには濃厚なうにの風味がぎっしりと詰まっており、他の商品では味わえない価値がある。ほんの少量だけ箸でつまみ、舌の上に置き、練りウニが舌の上でゆっくりと溶けて味と香りが口内に広がっていくのをじっくりと楽しんでいると、ふいに「ここだ!」という瞬間がやってくるので、そのときに日本酒を「くいっ」とやるのだ。
②しおから屋の鉄人仕込み 塩辛 (函館 竹田食品)
この商品も、練りうにと同様の場所、もしくは最近設置された冷凍棚にも置かれている。7~8ミリ程度に細かく刻まれたイカが、ほどよい味付けで塩辛にされている。箸でその一片のイカを取り、口に含むと奥歯でゆっくりと1回だけ噛む。塩辛の塩辛さの後にじわりとイカのうまみが現れる。そして、①と同様に、「ここだ」という瞬間に日本酒を「ぐいっ」といくのだ。
③ミックス 刻み (Nitakaya社)
この商品は、店内最も左手の奥にある漬物コーナーにある。簡素なビニルで梱包された漬物で、数種の野菜を漬込んであるこの商品は、まず野菜の歯ごたえがとても爽やかで、①、②でまったりする口中をさっぱりとさせてくれる。漬け具合がちょうどよく、味付けが濃くないのでどんどん食べられるが、あえて野菜を一片だけ箸で持ち、口の中に入れて勢いよく咀嚼する。この後に酒を呑むもよし、①、②へ戻るのもよしだ。
孤独な日本式独身サラリーマン諸氏も、自宅に酒器くらいは揃えておこうと、使いもしない冷酒の徳利やお猪口を数種持っていたりしてはいないだろうか。もしもお猪口を4つ以上持っているならば、どこからかかまぼこ板も1枚用意しよう。そして3つのお猪口にそれぞれに①~③を少しずつ入れて、かまぼこ板の上に並べて置けば、気分はちょっとした小料理屋だ。4つ目のお猪口にお気に入りのお酒を注いで、じっくりとゆっくりと肴を楽しみ、何とかして、何もすることがない夜に意味を持たせてみてはどうだろうか。ハンチング帽を用意して、吉田類になった気分になるのも悪くない。
紹介する食材は3つで、それぞれの特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。
①瓶詰め練りうに(下関 やまみうに社)
この商品は、鮮魚コーナーと精肉コーナーの境界周辺の上部の棚に置かれている。
この山口県下関市のやまみうに社の瓶詰め練りうには、韓国やフィリピンで捕れたウニを砂糖や酒と混ぜて練ったものである。実はこのやまみうに社の製品で本当に美味しいのは、“練りうに”ではなく、“粒うに”なのだが、残念ながらニジヤには“練りうに”しかない。それでもこの練りウニには濃厚なうにの風味がぎっしりと詰まっており、他の商品では味わえない価値がある。ほんの少量だけ箸でつまみ、舌の上に置き、練りウニが舌の上でゆっくりと溶けて味と香りが口内に広がっていくのをじっくりと楽しんでいると、ふいに「ここだ!」という瞬間がやってくるので、そのときに日本酒を「くいっ」とやるのだ。
②しおから屋の鉄人仕込み 塩辛 (函館 竹田食品)
この商品も、練りうにと同様の場所、もしくは最近設置された冷凍棚にも置かれている。7~8ミリ程度に細かく刻まれたイカが、ほどよい味付けで塩辛にされている。箸でその一片のイカを取り、口に含むと奥歯でゆっくりと1回だけ噛む。塩辛の塩辛さの後にじわりとイカのうまみが現れる。そして、①と同様に、「ここだ」という瞬間に日本酒を「ぐいっ」といくのだ。
③ミックス 刻み (Nitakaya社)
この商品は、店内最も左手の奥にある漬物コーナーにある。簡素なビニルで梱包された漬物で、数種の野菜を漬込んであるこの商品は、まず野菜の歯ごたえがとても爽やかで、①、②でまったりする口中をさっぱりとさせてくれる。漬け具合がちょうどよく、味付けが濃くないのでどんどん食べられるが、あえて野菜を一片だけ箸で持ち、口の中に入れて勢いよく咀嚼する。この後に酒を呑むもよし、①、②へ戻るのもよしだ。
孤独な日本式独身サラリーマン諸氏も、自宅に酒器くらいは揃えておこうと、使いもしない冷酒の徳利やお猪口を数種持っていたりしてはいないだろうか。もしもお猪口を4つ以上持っているならば、どこからかかまぼこ板も1枚用意しよう。そして3つのお猪口にそれぞれに①~③を少しずつ入れて、かまぼこ板の上に並べて置けば、気分はちょっとした小料理屋だ。4つ目のお猪口にお気に入りのお酒を注いで、じっくりとゆっくりと肴を楽しみ、何とかして、何もすることがない夜に意味を持たせてみてはどうだろうか。ハンチング帽を用意して、吉田類になった気分になるのも悪くない。