赤坂見附にてとは、筆者が米国就労ビザ更新のために滞在した赤坂見附近辺での思い出の記録である。2023年現在、米国の就労ビザの有効期限は5年であり、更新する場合は在日米国大使館で必要書類の提出と簡単な面接を行う必要がある。そう、会社の金で日本へ帰ることができるのだ。それに“アカサカミツケ”という、響きだけで恰好よく感じる魅惑のスポットに宿泊するので、田舎者似非30代独身日本式サラリーマンは、ワクワクする。とはいえ結論から言えば、赤坂見附で足つぼマッサージをしてから酒を飲んだだけである。田舎のネズミは都会の楽しみ方を知らないのだ。でもタイトルは格好つけて志賀直哉先生よろしく“赤坂見附にて”としている。
この思い出は以下の通りだ。参考になるだろうか。
①地下鉄赤坂見附駅周辺をウロウロ
夕暮れ時に地下鉄赤坂見附駅周辺をウロウロしていると、割と似非30代独身サラリーマンフレンドリーな大衆酒場が多くて安心する。そして気が付いたのが、足つぼマッサージ店の多さだ。よく歩く東京人の足は疲れているのだ。そういえば長いこと足つぼのマッサージをしていない。米国にも同様のマッサージはあるにはあるが、行ったことがない。筆者にとってマッサージ店はあくまで“通りすがり”に入るところなので、車社会の米国ではなかなか入るきっかけがないし、そのうえ米国のマッサージ店は健全店か否かや、対象性別、サービス内容が不明瞭で入りにくいのだ。
②台湾式足裏専門店
そこで“足”とデカデカと白抜きで書かれた赤い看板が目立つ、“台湾式足裏専門店”と言う名の店へ入ってみることにした。ただし英語表記ではFOOT&BODYとの記載があり、サービス内容を見れば整体マッサージもあるので、決して足裏専門という訳ではないようだ。逆誇大広告である。ガラス戸を開けると中年の大陸系女店員が腰を掛けていて、メニューを尋ねてくる。筆者は足裏60分を注文する、初めての客には割引があった。奥行きのある部屋の両側に斜め向きにカーテンで仕切られたマッサージコーナーがいくつもあり、何だか空港のゲート口を思わせる。
③台湾式足裏専門店
マッサージ師は若い大陸男性が多いようで、全員しあつ野郎さんのようないかにもな白い服を着ている。一番手前のゲートに案内され、ズボンだけ履き替えてマッサージ開始だ。これがおそらく棒を使った足つぼマッサージで、とにかくとても痛くて、足裏が内出血しているのではないかと思うほどだ。かつてバラエティ番組であった罰ゲームで見たようなアレである。同じ痛いところをしつこくグイグイと押してくるし、『・・・痛いので少し弱めに』と言っても、ほんの少ししか弱くしてくれないのだ。だが周りの客は慣れた人が多いのか、店内には筆者の『うっ・・うハぁ』などという喘ぎ声以外には何も聞こえない。思えばBGMなどもなく、マッサージ師たちもやけにひそひそ声で話す静かな雰囲気であったから猶更である。ふくらはぎのマッサージ、熱タオルによる温めを終え、すっかり気持ち良くなった筆者は、若いマッサージ師に二千円のチップを渡しておいた。
マッサージを終え、体全体がポカポカと元気が出てきたので二軒隣の地下にある“梓川”という趣味のよさそうな居酒屋へ入ってみた。90年代懐メロが流れる店内の狭い小上がりの雰囲気はよいし、日本酒の取り揃えはたいへん豊富(鍋島と貴をいただいた)だし、おつまみも手ごろな価格の良いものばかりでたいへん満足だったが、店に入るなりに『お酒は飲みますかー!!!?』と素っ頓狂な質問をされ、店内の壁やメニューにもしつこく『お酒を飲まない人は来ないで!』という“下戸ヘイト”なメッセージが目立つお店だった。外国人観光客が増えていることも影響しているのだろうか。地代の高い赤坂エリアでこだわりの店を続けることの大変さを垣間見ることができた。田舎の似非30代独身日本式ネズミは、〆に安心の天下一品ラーメン(大盛)を食べました。
この思い出は以下の通りだ。参考になるだろうか。
①地下鉄赤坂見附駅周辺をウロウロ
夕暮れ時に地下鉄赤坂見附駅周辺をウロウロしていると、割と似非30代独身サラリーマンフレンドリーな大衆酒場が多くて安心する。そして気が付いたのが、足つぼマッサージ店の多さだ。よく歩く東京人の足は疲れているのだ。そういえば長いこと足つぼのマッサージをしていない。米国にも同様のマッサージはあるにはあるが、行ったことがない。筆者にとってマッサージ店はあくまで“通りすがり”に入るところなので、車社会の米国ではなかなか入るきっかけがないし、そのうえ米国のマッサージ店は健全店か否かや、対象性別、サービス内容が不明瞭で入りにくいのだ。
②台湾式足裏専門店
そこで“足”とデカデカと白抜きで書かれた赤い看板が目立つ、“台湾式足裏専門店”と言う名の店へ入ってみることにした。ただし英語表記ではFOOT&BODYとの記載があり、サービス内容を見れば整体マッサージもあるので、決して足裏専門という訳ではないようだ。逆誇大広告である。ガラス戸を開けると中年の大陸系女店員が腰を掛けていて、メニューを尋ねてくる。筆者は足裏60分を注文する、初めての客には割引があった。奥行きのある部屋の両側に斜め向きにカーテンで仕切られたマッサージコーナーがいくつもあり、何だか空港のゲート口を思わせる。
③台湾式足裏専門店
マッサージ師は若い大陸男性が多いようで、全員しあつ野郎さんのようないかにもな白い服を着ている。一番手前のゲートに案内され、ズボンだけ履き替えてマッサージ開始だ。これがおそらく棒を使った足つぼマッサージで、とにかくとても痛くて、足裏が内出血しているのではないかと思うほどだ。かつてバラエティ番組であった罰ゲームで見たようなアレである。同じ痛いところをしつこくグイグイと押してくるし、『・・・痛いので少し弱めに』と言っても、ほんの少ししか弱くしてくれないのだ。だが周りの客は慣れた人が多いのか、店内には筆者の『うっ・・うハぁ』などという喘ぎ声以外には何も聞こえない。思えばBGMなどもなく、マッサージ師たちもやけにひそひそ声で話す静かな雰囲気であったから猶更である。ふくらはぎのマッサージ、熱タオルによる温めを終え、すっかり気持ち良くなった筆者は、若いマッサージ師に二千円のチップを渡しておいた。
マッサージを終え、体全体がポカポカと元気が出てきたので二軒隣の地下にある“梓川”という趣味のよさそうな居酒屋へ入ってみた。90年代懐メロが流れる店内の狭い小上がりの雰囲気はよいし、日本酒の取り揃えはたいへん豊富(鍋島と貴をいただいた)だし、おつまみも手ごろな価格の良いものばかりでたいへん満足だったが、店に入るなりに『お酒は飲みますかー!!!?』と素っ頓狂な質問をされ、店内の壁やメニューにもしつこく『お酒を飲まない人は来ないで!』という“下戸ヘイト”なメッセージが目立つお店だった。外国人観光客が増えていることも影響しているのだろうか。地代の高い赤坂エリアでこだわりの店を続けることの大変さを垣間見ることができた。田舎の似非30代独身日本式ネズミは、〆に安心の天下一品ラーメン(大盛)を食べました。