ユタ旅行とは、筆者の2023年メモリアル・デー3連休の旅行記である。アンテロープアイランド州立公園の入り口で入場料を支払うと、砂州のような形状の橋を渡って島に向かう。運よく天候に恵まれ、塩湖の水面は青くきらめいて、5月の田植え前の水田を思わせる。だが車の窓を開ければ確かに塩くさい。砂州を渡りきるとすぐにY字路があって、右がビジターセンターだったのだが、ついつい通り過ぎてしまった。日本では歌舞伎界のスター、四代目市川猿之助さんが一家心中を図ったということで衝撃が走り、彼の性的嗜好などのセンシティブな報道もなされている。
この旅の記録は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。
①アンテロープアイランド州立公園
アンテロープアイランド州立公園は、アンテロープ島を南北に走る自動車道の脇からいくつものトレイルが延びていて、そこから自由にハイキングを楽しむつくりになっているようだ。塩風にやられたせいか島内は低草ばかりで、湖側には白い砂浜のような干潟なのような地形が広がり、その向こうにユタの雪山がそびえて景色がとてもよい。そのため車に乗りっぱなしで、ずんすんと南下してしまった。バファローの群れを遠くに眺めたり、車を降りて少しだけトレイルを歩いて奇妙な岩を眺めたりする。低草ばかりの島内にも蟻が居る、蜂がいる、鳥たちがいる、兎もいる、そして鹿もいた。
②ビジターセンターへ
やがて道路の舗装が無くなる。レンタカーが砂まみれになるのは気が引けたので、来た道を戻ってビジターセンターを訪ねることにした。ビジター・センターはこじんまりとりしているが、資料は充実している。このグレート・ソルト・レイクの塩は、かつて海面が今よりもずっと高かった時代の海水が残っているものなのだという。この湖には下方へ流れる川がなく完全に孤立しており、塩分の逃げ場がないそうだ。また、生物が住めそうにないこの塩湖にも小さなエビが生息しているという。だから鳥たちが岸辺に集まっているのだろう。また、この島に転がっている奇妙に褶曲したり、ガスが漏れたような空隙のある岩石は微生物が堆積したものらしい。ビジターセンターを出た筆者は塩湖の砂浜へ降りてみた。五月は湖面が低い時期なのだと思われる。広い砂浜には水面がもっと高い時期があることを示すように、礫や流木の堆積がある。これから雪解け水が流れ込んで水面が上がるのだろう。塩水を舐めてみたり、石を拾ってみたりして時間を潰した。湖面に雪山が映って景色がいい。
③SAGE Japan market
アンテロープアイランド州立公園を後にした筆者は、ソルト・レイク・シティのダウンタウンから少し南に外れたSAGE Japan marketへ行ってみた。夕食の仕入れのためだ。店名の“SAGE”は、“セージ”と読むのか、“サゲ”と読むのか不明だが、この店の『日本食品』と書かれた看板や佇まいからは、19世紀の日系移民の店のような歴史を感じる。建屋の側面の壁には富岳三十六景の画が大きく描かれる。コンビニよりも二回り小さい店内には所せましと日本食や道具が置かれ、見たところ白人客も多い。筆者はモズク酢、マルトモのイカそうめん、しめ鯖真空パック、それに鰺フライ弁当を買い込んだ。店員の女性は日本語を話した。残念ながら酒類の販売がないため、筆者は酒屋へと急いだ。
飲酒を禁じているモルモン教徒の人への配慮なのか、筆者が訪れた酒屋には電飾看板が全くなく、建屋の中の様子も全く見えず、グーグルマップでたどり着いた時に『潰れたのかな』と当惑するほどだった。そして筆者の予想のとおり、駐車場にある車のナンバープレートには、“In GOD We Trust”のプレートは全くなかった。中はいたって普通の酒場だが、普通のラガービールが少ない。それにここにも日本酒ブームが来ているようで、種類がある。筆者はユタの地場のビールに加えて、MOMOKAWAを買って宿に戻り、酒を飲みながら一日目を終えたのだった。両親に手をかけるとは、一体どういう気持ちなのだろう。
この旅の記録は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。
①アンテロープアイランド州立公園
アンテロープアイランド州立公園は、アンテロープ島を南北に走る自動車道の脇からいくつものトレイルが延びていて、そこから自由にハイキングを楽しむつくりになっているようだ。塩風にやられたせいか島内は低草ばかりで、湖側には白い砂浜のような干潟なのような地形が広がり、その向こうにユタの雪山がそびえて景色がとてもよい。そのため車に乗りっぱなしで、ずんすんと南下してしまった。バファローの群れを遠くに眺めたり、車を降りて少しだけトレイルを歩いて奇妙な岩を眺めたりする。低草ばかりの島内にも蟻が居る、蜂がいる、鳥たちがいる、兎もいる、そして鹿もいた。
②ビジターセンターへ
やがて道路の舗装が無くなる。レンタカーが砂まみれになるのは気が引けたので、来た道を戻ってビジターセンターを訪ねることにした。ビジター・センターはこじんまりとりしているが、資料は充実している。このグレート・ソルト・レイクの塩は、かつて海面が今よりもずっと高かった時代の海水が残っているものなのだという。この湖には下方へ流れる川がなく完全に孤立しており、塩分の逃げ場がないそうだ。また、生物が住めそうにないこの塩湖にも小さなエビが生息しているという。だから鳥たちが岸辺に集まっているのだろう。また、この島に転がっている奇妙に褶曲したり、ガスが漏れたような空隙のある岩石は微生物が堆積したものらしい。ビジターセンターを出た筆者は塩湖の砂浜へ降りてみた。五月は湖面が低い時期なのだと思われる。広い砂浜には水面がもっと高い時期があることを示すように、礫や流木の堆積がある。これから雪解け水が流れ込んで水面が上がるのだろう。塩水を舐めてみたり、石を拾ってみたりして時間を潰した。湖面に雪山が映って景色がいい。
③SAGE Japan market
アンテロープアイランド州立公園を後にした筆者は、ソルト・レイク・シティのダウンタウンから少し南に外れたSAGE Japan marketへ行ってみた。夕食の仕入れのためだ。店名の“SAGE”は、“セージ”と読むのか、“サゲ”と読むのか不明だが、この店の『日本食品』と書かれた看板や佇まいからは、19世紀の日系移民の店のような歴史を感じる。建屋の側面の壁には富岳三十六景の画が大きく描かれる。コンビニよりも二回り小さい店内には所せましと日本食や道具が置かれ、見たところ白人客も多い。筆者はモズク酢、マルトモのイカそうめん、しめ鯖真空パック、それに鰺フライ弁当を買い込んだ。店員の女性は日本語を話した。残念ながら酒類の販売がないため、筆者は酒屋へと急いだ。
飲酒を禁じているモルモン教徒の人への配慮なのか、筆者が訪れた酒屋には電飾看板が全くなく、建屋の中の様子も全く見えず、グーグルマップでたどり着いた時に『潰れたのかな』と当惑するほどだった。そして筆者の予想のとおり、駐車場にある車のナンバープレートには、“In GOD We Trust”のプレートは全くなかった。中はいたって普通の酒場だが、普通のラガービールが少ない。それにここにも日本酒ブームが来ているようで、種類がある。筆者はユタの地場のビールに加えて、MOMOKAWAを買って宿に戻り、酒を飲みながら一日目を終えたのだった。両親に手をかけるとは、一体どういう気持ちなのだろう。