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まるみのあっちこっち巡り

ー33,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

小樽から足を延ばして… 積丹半島

2015-12-17 14:34:37 | お出かけ 北海道



小樽の北西、日本海に突き出す積丹半島。
石狩湾に望む海岸線を縫う国道229号線、
海上に突き立つローソク岩、犬に似たセタカムイ岩、
それらを車窓に見ながらドライブ。

途中、道道913号線に入り、車を停めます。
ここからは徒歩、トンネルの先には…

ちなみにこちらは、明治28年に掘られた
鰊を運ぶためのトンネルです。







「ほれ、これがシャコタンブルーだぁ」

トンネルを抜けると「日本の渚百選」に
選ばれた息をのむ景観が広がります。

トンネルが続くドライブで、車間距離もとらず、
無灯火で迫り来る後ろのドライバーにムカつきましたが、
そんな嫌なことも忘れるほどの美しさでした。
(アジア人が運転していました)







透明度が高く、神秘的な美しさをたたえた
島武意(しまむい)海岸です。
入り江に波が寄せるさまを
いつまでも見ていたくなります。

積丹岬随一の景勝地です。







途中、食事をして向かったのが、
北海道遺産にも指定されたダイナミックな
景観が広がるのが神威岬です。







岬の先端までは徒歩20分程です。
海から突き出した神威岩の向こうに広がる
水平線を見てみようと歩くことにします。

しかし、風は強く寒いです。
飛ばされるのではないかと思う程でした。







えっ、女人禁制

強風のために門は閉ざされ、
行くことはできません。







今は女性もOKだそうですが、積丹ならではの
伝説の一部のようです。

その伝説とは、奥州から秘かに逃れた源義経が、
日高の首長のもとに身を寄せていました。
首長の娘チャレンカが義経を強く慕い、旅立った義経の後を追い、
神威岬までたどり着きますが、既に出帆し、
大声で叫んでも強風にかき消され届きません。

「和人の船、婦女を乗せてここをすぐればすなわち覆沈せん」
恨みの言葉を残し、海に身を投げてしまったのです。
その姿がやがて岩と化したと言い伝えられる神威岩です。

以来、女性を乗せた船がこの沖を過ぎようとすると
かならず転覆したため、女人禁制になったとか。







大海原へとせり出した神威岬の先端までは、
女人禁制の門から約770m程あるようです。

両側に日本海の雄大な眺めが広がる遊歩道を
歩いてみたかったと残念に思いますが、
伝説を知ると足が竦むような気もします。







「積丹」はアイヌ語が由来で、夏の集落・夏の場所の意味。
やはり夏に訪れるべき場所のようです。







初夏、エゾカンゾウが咲く頃に再訪できたら良いな。
紺碧の海、印象的な風景が続く積丹半島、
世界で一つの積丹ブルーに
魅せられてしまいました。

北海道積丹町

2015.4.30
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