じゃ、僕の話をします。

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一も二も無く「第三モッキリセンター」

2016-01-26 | 居酒屋・和食


その存在はかなり前から知っていたのですが、中々暖簾を潜る機会が無かったわけでして。

札幌テレビ塔の東側に位置する酒場。大人の社交場ですね。それだけに、暖簾を潜る勇気が無かったと言うのが正直なところ。若輩者が入って大丈夫かなと。杞憂でしたけどね。

平日は14時開店。土曜に至っては13時から飲めるそうです。入ると、大きなコの字型カウンターにテーブル席が数席。カウンターは内部も広く、スタッフさんが縦横無尽に動いてます。この「酒場」のスタイル、関東などにはよくあるようですが札幌では珍しいのでは。

カウンターの中には2.7リットルのペットボトル入り焼酎が並んでたんですが、よく見ると名前が書かれてる。ボトルキープも豪快です(笑)。

まずは、熱燗と板わさで一杯。

昼下がりの酒場には続々と常連さんらしき方々が。スタッフさんと慣れた感じの挨拶を交わしながら、「いつもの酒」を傾けます。

恐れていたアウェー感は皆無(笑)。客には若いカップルも。

続いて、ビールにハムエッグスを。酒場のハムエッグは嬉しい。

確かに卵が二つ使われてますが、「ハムエッグス」と書かれたメニューには何か妙に酒場感が高まります。

改めてカウンターに置かれたメニューを眺めると、おつまみの値段は2~300円台が中心。千円あればしっかりと酔える、いわゆる「センベロ」ができますね。



こちらのお店、創業は小樽だそうで、90年の歴史を誇る老舗。元は、酒屋の片隅にお酒が飲めるスペースを作る「角打ち」から始まったとか。今で言う、コンビニのイートインスペースみたいなものですね。客は酒屋にある酒と缶詰めなどのツマミを買ったら、そのまま店内のカウンターやテーブルで呑む訳です。

これも関東などではよくある形態ですね。

小樽は古くから物流の要所でしたから、角打ちにしてもコの字カウンターにしても、本州からの荷物とともに酒場の文化も運ばれてきたのかも知れません。確か、小樽には今も角打ちのできる酒屋さんがあったような。

で。

ずっと気になってました。何故「第三」かと。

「第一」や「第二」はどこだろうと。

昔は「モッキリセンター」を名乗るお店が沢山あったそうなんですね。

で、元祖たるこちらのお店が他店との区別をしてもらうべく「第三」を店名に冠したと。

つまり「第三」は「元祖」の意味合いで、元から「第一」や「第二」は無かった訳です。

納得。

むしろ、「第三」としたところに謙虚さすら感じます(笑)。

すっきりした所で再び熱燗を頼み、テレビの大相撲を見ながら昼酒を楽しませていただきました。

この背徳感が、こちらのお店の醍醐味のひとつですね。
(^_^;)

もちろん、夜の帳が下りるころには更に賑ってくることでしょう。メニューにあった蕎麦も気になるので、今度は健全な(笑)時間帯に訪れたいと思います。

ちなみに。

最近、あの「酒場詩人」吉田類さんが、テレビ番組の収録でこの界隈を歩いていたようですが・・・もしかしたら密かに訪れてたかも知れませんね。

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