読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

「亡国のイージス」(2005年)

2006-06-23 08:51:10 | 映画;邦画
監督: 阪本順治
原作: 福井晴敏
脚本: 長谷川康夫
出演:真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一

まずは、日本代表、お疲れ様でした。いい夢を見させてもらった。ブラジル戦を観る前に「亡国のイージス」を観た。如月一等航海士に「あなたは実戦知らない」といいい、仙石専任伍長が「お前は人間を知らない」と返す。ここに今の日本を見、この映画のつまらなさがある。日本代表にも通じるところがあると感じた。

ブラジル戦を終え、川渕会長が「これからは個のレベルアップが大切」といったが、果たしてそうか?「個」は既に育っている。本予選は中田選手がいうように「勝てたゲーム」が前二試合であった。度重なるパスミスによる自滅だったと思う。まさに「人間を知らない」と語る仙石専任伍長と同じに思える。

一方、映画。一言で言えば、「国家の危機」が全てここでは浪花節で描かれている。テロに及ぶことになった関係者、それを迎え撃つ国家機関、戦闘シーン、そして結末。これが日本映画の限界なのだろう。むしろ、北朝鮮軍の日本侵入を扱った「宣戦布告」(2002年)の方が国家の防衛問題を描いた点でリアリティがありおもしろい。


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