読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

「レッド・バイオリン/The Red Violin」(1998年Cinema Club)

2006-05-17 20:36:15 | 映画;洋画
「ストラディバリウス、4億円で落札 楽器の最高記録に」という見出しが新聞各紙を飾った。アントニオ・ストラディバリ(Antonio Stradivari,1644年 - 1737年12月18日)は、イタリアの弦楽器製作者。

「ニューヨークの競売会社クリスティーズによると、16日にオークションにかけられた1707年のバイオリンの名器ストラディバリウス「ハンマー」が、楽器としては過去最高の354万4000ドル(約3億9000万円)で落札された。従来の記録は、昨年4月にクリスティーズで落札された別のストラディバリウスの203万2000ドルだった」。

「クリスティーズによると、現存する260のストラディバリウスの一つで、名前は19世紀のスウェーデン人所有者からついた。クリスティーズは買い手を明らかにしていない」。と記事にあるが、「フリー百科事典」によれば「ストラディバリが製作したヴァイオリンは約1,200といわれ、そのうち約600が現存する」とある。

このストラディバリが師事したニコラ・アマティをモデルにしたと思われるのが本作。数年前に観た映画で、細かなストーリーを忘れてしまったので、ネットから引用する。

「モントリオールの競売で赤く塗られたヴァイオリンが売りに出される。このヴァイオリン、実は4世紀にわたってイタリア(1681年)、オーストリア(1792年)、イギリス(1893年)、そして中国(1965年)とさまざまな国々を転々としてきたものであった…」。

「カナダのフランソワ・ジラール監督が、持ち主を代えていくヴァイオリンに時を超えた人間の機微を託しながら描いた大河的ヒューマン映画であり、5つのエピソードを連ねながら壮大なドラマが奏でられていく。そうした合間に現代のオークションのシーンがくどいほどに繰り返されるが、その意味がラストで明らかになる趣向もうまい」。

「アカデミー賞音楽(オリジナルミュージカル・コメディ部門)賞を受賞したジョン・コリリアーノと、ヴァイオリン・ソロのジョシュア・ベルによる劇中の音楽の数々もミステリアスな運命のドラマに拍車をかけている」。(Amazon.co.jp増當竜也)

98年の第11回東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞、また98年カナダ・ジェニー賞では最優秀作品賞を始めとした8つの部門を制覇した、風格と気品あふれる芸術大作。

現代/モントリオール
サミュエル L . ジャクソン[チャールズ・モリッツ]

17世紀/クレモナ
カルロ・セッチ[ニコロ・ブソッティ]
イレーネ・グラツィオーリ[アンナ・ブソッティ]

18世紀/ウィーン
クリストフ・コンツェ[カスパー・ヴァイス]
ジャン=リュック・ビドー[ジョルジュ・プッサン]

19世紀/オックスフォード
グレタ・スカッキ[ヴィクトリア・バード]
ジェイソン・フレミング[フレデリック・ポープ]

1965年/上海
シルヴィア・チャン[シャン・ペイ/シャン・ペイの母]


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