読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

ただ生きていること、それこそが奇跡。「シャッフル」(アメリカ/2007年)

2009-05-31 18:28:34 | 映画;洋画
~二人の娘に恵まれ、郊外の一軒家で暮らすリンダ(サンドラ・ブロック)のもとに出張中の夫(ジュリアン・マクマホン)が交通事故で亡くなったという訃報(ふほう)が届く。突然のことに動揺した彼女は母親(ケイト・ネリガン)に手伝いに来てもらい、どうにか平静を保とうとする。だが、翌日彼女が目を覚ますと、死んだはずの夫がキッチンにいて……。(シネマトゥデイ)~

原題:Premonition
監督:メナン・ヤポ
脚本:ビル・ケリー
音楽:クラウス・バデルト
撮影:トーステン・リップシュトック
出演:サンドラ・ブロック、ジュリアン・マクマホン、ニア・ロング、ケイト・ネリガン、アンバー・ヴァレッタ、ピーター・ストーメア

原題の「Premonition(プレモニション)」は、「予告、(…の;…という)予感、徴候」の意。予感、徴候と聞いて、私は画家の元田久治さん(35)の作品を思い出しました。その作品には、「Indication-Tokyo University 2」というタイトルがつけられていました。「Indication」は、「暗示、徴候」という意味です。なぜ、この原題に「シャッフル」という邦題がつけられたか、ちょっと短絡的な気がします。

<墟の美学を描く、元田久治とその世界>
http://blog.livedoor.jp/asongotoh/archives/51306557.html

さらに、本作の内容からから外れますが、アメリカ版のDVDのカバーは、冬の二本の木立がサンドラ・ブロックに見えるという一種のトリックアートですね。


トリックアートで思い出したのは次の一枚です。


<トリックアート~だまし絵の美術館>
http://trickart.seesaa.net/article/45419581.html


さて本作は、いわゆるタイムパラドックスを扱った映画といえますね。この手の作品はたくさんありますが、「リバース」(1997)、「ラン・ローラ・ラン」(1998)、「バタフライ・エフェクト」(2004)、「デジャヴ」(2006)などが思い浮かびますし、次のような作品もありました。

<話題にならなかったけど結構頑張ってる、「アナザー・エフェクト11:59」(米/2005年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/7508cf67932567ef6b3be9425907a5bb

詳しい内容はこちらで。

<映画「シャッフル 」特集 - TSUTAYA online>
http://www.tsutaya.co.jp/cinema/sp/shuffle/index.html?moid=ci_pickup


監督のメナン・ヤポ氏、解説に「影のない男」を撮ったドイツ映画界の新鋭とありますが、2004年に制作されたというこの作品も観てみたい気がします。1966年生まれの彼はドイツでは、役者であり、プロデューサーでもあるようです。

<Mennan Yapo – Wikipedia>
http://en.wikipedia.org/wiki/Mennan_Yapo

役者陣。「デモリションマン」(1993)、「スピード」(1994)、「ザ・インターネット」(1995)、「クラッシュ」(2004)などを観ていますが、ご無沙汰という感じのサンドラ・ブロックです。

サンドラ・アネット・ブロック(Sandra Annette Bullock、1964年7月26日 - )は、「アメリカ合衆国の女優。バージニア州アーリントン出身。母親はドイツ人で、有名なオペラ歌手ヘルガ・ブロック。父親はアメリカ出身のヴォイストレーナー。12歳までドイツ・ニュルンベルクで過ごす。子供の頃からバレエや声楽を学び、母親の舞台で小さな役をもらったこともあるという」。

「イーストカロライナ大学で演劇を学んだが中退し、名門ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学び直してオフ・ブロードウェイの舞台に立つようになった。その後、インデペンデント映画での端役を経て、1994年のヒット映画『スピード』に出演して一躍有名になり、以降も”Next door girl"(隣のお姉さん)という愛称で、男女問わず大変好感度が高く、ハリウッドの第一線で活躍している」。

<「クラッシュ」(アメリカ/2006年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/d38b46ee5b7c104aa4a9cccaa10c5834

<サンドラ・アネット・ブロック– Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF


リンダの夫Jim Hansonを演じるのはジュリアン・マクマホン。彼については、下記の作品で取り上げました。

<ちょっとだけ日本が登場する洋画(1)、「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」(米/2007年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/9586308ba368539457b6c825ba46551a

そのリンダの夫の同僚Claire Francisに扮するのがアンバー・ヴァレッタ。彼女については、下記の作品でチェックしています。

<埋もれたサスペンスの逸品、「ラストタイム 欲望が果てるとき」(米/2006年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/4004d0ab053710d25612a38a7f2870f5


また、Dr. Norman Rothを演じるのはピーター・ストーメア。「プリズン・ブレイク」のギャングのボス役が強烈ですが、次の作品で取り上げています。

<愛とはかくも美しく、残忍で、無惨なのかを描く「記憶の棘(Birth)」(アメリカ/2004年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/7ef3b6a9e9edd3d5dc484d15faac421b


リンダの友人Annieに扮したのはニア・ロングという女優さん。1970年、ブルックリン生まれの彼女の作品は日本では公開されていないものが多いようですが、ミュジーック・ビデオの監督でもあるようです。

<Nia Long – Wikipedia>
http://en.wikipedia.org/wiki/Nia_Long


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