読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

ナオミ・ワッツの出世作「マルホランド・ドライブ」(アメリカ/フランス2001年)

2007-05-22 06:22:33 | 映画;洋画
監督、脚本:デヴィッド・リンチ
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・ハリング、ジャスティン・セロウ

「本来はアメリカのテレビ局ABCのTVシリーズを想定し、リンチが脚本を書き、パイロット版も作成されたが、最終的にABC側に却下されお蔵入りの危機に瀕した。その後、フランスの配給会社Canal Plusが出資し、映画化が決定された」。

「マルホランド・ドライブは実在する道で、そこからハリウッドが一望に見渡せる。リンチは本作品により、ハリウッドのダークサイドを描きたい、と述べていたことから、この道はハリウッドの俯瞰を象徴した場所とも言える。なお、リンチによると、この映画は同じくハリウッドを舞台にした1950年の映画『サンセット大通り』へのオマージュである」(ウィキペディア)

ナオミ・ワッツ、彼女のことを「ザ・リング」(2002年)で知った人は多いのではないでしょうか?私もその一人です。その後「21グラム」(2003年)、「キング・コング」(2005年)で彼女の名声は確実なものになりました。本作はいかにもデヴィッド・リンチ監督らしい怪しげで不可解な作品ですが、彼女の演技には目を見張るものがあります。

この映画を観て、意味がわからないという方も多いのではないでしょうか?少なくとも私はわかりませんでした。そんな方のために難解と言われる作品を解明してくれる方がいます。現在、イリノイ大学シカゴ校精神科勤務でライターの樺沢紫苑さんの「超映画分析」です。(http://www.ne.jp/asahi/hoth/press/other_films/2002/mulholland/mulholland.htm)モヤモヤとしてしまった方はこちらをチェックしてスッキリして下さい。


ナオミ・ワッツ(Naomi Watts,1968年9月28日 - )は「イギリス生まれだが、14歳のときにオーストラリアに移り、シドニーで演技を学んだ。父親のピーター・ワッツは、ピンク・フロイドのサウンド・エンジニア、ツアー・マネージャーを務めていた。両親は彼女が4歳の時に離婚している」。

「1986年のデビュー以来、なかなか作品に恵まれなかったが、『マルホランド・ドライブ』の主役に抜擢され、その演技が高く評価されてスターの仲間入りをした。この作品で全米批評家協会賞主演女優賞を受賞。『21グラム』でも素晴らしい演技を見せ、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされている。ピーター・ジャクソン監督の新作『キング・コング』にも出演し、そのヒロインを37歳にして演じた」。

「『マルホランド・ドライブ』以前は無名時代が長く続き、どうしようもなく落ち込むこともあったが、そんな時にオーストラリア在住の頃からの親友であるニコール・キッドマンに励まされたという。俳優のヒース・レジャーと交際していたが、現在は俳優のリーヴ・シュレイバーと交際している」。(同上)

ところで、「ナオミ」といえば、他にスーパーモデルのナオミ・キャンベル、ジャーナリストのナオミ・クライン、フェミニストのナオミ・ウルフがいます。日本人の名前をどうして?と思って調べてみると事情が違っていました。

「ナオミ(Naomi)」とはヘブライ聖書に登場する女性の名前で、ユダヤ教徒・キリスト教徒の女性の名前ともなっている。日本人の女性名としての起こりは、大正末期に発表された小説『痴人の愛』に登場するモダンで自由奔放なヒロイン・ナオミ(奈緒美)にあるとされる。作中でも触れられている通り、主人公の譲治ともども外国名が由来となっている」。

「当時ナオミは魅力的な女性像として話題になり、『ナオミズム』なる言葉も生まれた。ただ『子』が主流だった当時において『ミ』で終わるこの女性名は斬新すぎて普及しなかったが、戦後急速に普及してゆく。『直美、尚美、直見、直実、奈緒美、直海』などの漢字が当てられることが多く、平仮名の『なおみ』やカタカナの『ナオミ』という名も存在する。近年では一概に女性名と思われがちだが、実際は男性名としても使われかつ歴史も長い」。(同上)


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