goo blog サービス終了のお知らせ 

読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

役者になった殺人犯の物語、「ジェシー・ジェームズの暗殺」(アメリカ/2007年)

2009-03-26 20:37:29 | 映画;洋画
原題:The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford
監督、脚本:アンドリュー・ドミニク
原作:ロン・ハンセン
製作:ブラッド・ピット、リドリー・スコット他
音楽:ニック・ケイヴ、ウォーレン・エリス
撮影:ロジャー・ディーキンス
出演:ブラッド・ピット、メアリー=ルイーズ・パーカー、サム・シェパード、サム・ロックウェル、ジェレミー・レナー、ポール・シュナイダー、ズーイー・デシャネル、ギャレット・ディラハント、アリソン・エリオット、テッド・レヴィン、カイリン・シー

~悪名高きアウトローとして数々の犯罪に手を染め、法をあざけり、自分自身のルールで生きてきたジェシー・ジェームズ(ブラッド・ピット)。理想に燃える野心家の若者ロバート・フォード(ケイシー・アフレック)は、そんなジェシーの仲間になれたことを心から喜んでいたが、思わぬ事態が彼らを待ち受ける。(シネマトゥデイ)~

まず、本作は実在の人物を基にした作品であることを念等に入れておきましょう。原作は、ロン・ハンセンによって、1983年に発表されています。日本では「執念(Atticus)」(1996)という作品が講談社文庫から出ています。1947年12月8日生まれで、エッセイストでも大学教授でもあるようです。

<Ron Hansen (novelist) - Wikipedia>
http://en.wikipedia.org/wiki/Ron_Hansen_(novelist)

そしてブラット・ピットが扮したジェシー・ジェームズ(September 5, 1847 – April 3, 1882)とはこんな人。日本で言えば幕末生まれの悪漢でありました。

<Jesse James - Wikipedia>
http://en.wikipedia.org/wiki/Jesse_James

そして、ケイシー・アフレック扮したロバート・フォード(January 31, 1862 – June 8, 1892)とは、こんな人です。ジェシー・ジェームズ殺害したことで名声を得ようとした彼は、兄のチャーリーと共にジェシー殺害を演じる役者として800回も舞台に立ったといいますから驚きですね。

<Robert Ford - Wikipedia>
http://en.wikipedia.org/wiki/Robert_Ford_(outlaw)

監督はアンドリュー・ドミニク。1967年にニュージーランドで生まれ、2歳のときにオーストラリアに渡って、メルボルンのSwinburne Film Schoolを1988年に卒業。彼は、「チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼」という映画を2000年に撮っていますが、観てみたくなる作品です。

<Andrew Dominik - Wikipedia>
http://en.wikipedia.org/wiki/Andrew_Dominik


さて、役者陣。ジェシー・ジェームズを演じたブラッド・ピット。ビッグネームだけにここで取上げることもありませんが、同様の理由でこれまで取上げていませんでしたので、ここに入れておきますね。1990年代中盤から「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(1994)、「セブン」(1995)、「スリーパーズ」(1996)、「デビル」(1997)、「ジョー・ブラックをよろしく」(1998)、「ファイト・クラブ」(1999)など毎年ヒット作に恵まれ、今日の地位を築きましたね。

<ブラッド・ピット- Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%83%E3%83%88

ロバート・フォードを演じ、ナショナル・ボード・オブ・レビューや全米映画批評家協会賞などを受賞。アカデミー助演男優賞にもノミネートされたというケイシー・アフレックについては先日、同年に製作された「ゴーン・ベイビー・ゴーン」で取上げたので割愛します。

次にロバートの兄、チャーリー・フォードを演じたサム・ロックウェ。彼については、ジョージ・クルーニー監督デビュー作で主演した「コンフェッション」(2002)で初めて知りましたが、他にも「セレブリティ」(1998)、「グリーンマイル」(1999)、「チャーリーズ・エンジェル」(2000)、「マッチスティック・メン」(2003)に出演していましたね。

サム・ロックウェル(Sam Rockwell, 1968年11月5日 - )は、「アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の俳優である。サンフランシスコ南郊のデーリー・シティ(Daly City)に生まれた。両親ともに俳優だったので、10歳で初舞台を踏んだという。『キャメロット・ガーデンの少女』では孤独な青年を、『ギャラクシー・クエスト』ではTVシリーズの端役で今はファン相手のコンベンションの司会役を、『グリーンマイル』では狂暴な殺人犯を、初主演作の『コンフェッション』ではテレビプロデューサーでありCIAの暗殺工員だったと言うチャック・バリスを軽快に演じ、今後が注目される演技派俳優である」。

次いで、ジェシーの兄、フランク・ジェームズを演じたのは、「ライトスタッフ」(1983)、「ペリカン文書」(1993)、「ソードフィッシュ」(2001)にも出演したサム・シャパード。

サム・シェパード(Sam Shepard, 1943年11月5日 - )は、「アメリカ合衆国イリノイ州出身の俳優・劇作家である。最近は俳優として顔を知られているが、本職は劇作家である。1960年代にニューヨークに移り、書いた戯曲がオフ・オフ・ブロードウェイなどで上演され、何度もオビー賞を受賞した。1979年には戯曲『埋められた子供』でピューリツァー賞も受賞している。1978年の『天国の日々』あたりから俳優として映画に出始め、『ライトスタッフ』ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされてもいる。女優のオーラン・ジョーンズと結婚していたが離婚して、1982年から女優のジェシカ・ラングと暮らしている」。


そして、ジェシーの妻ジー・ジェームズを演じたのがメアリー=ルイーズ・パーカー。本作では若く見えましたが実力派で45歳になるんですね。、「依頼人」(1994)、「レッド・ドラゴン」(2002)に出演したそうです。

メアリー=ルイーズ・パーカー(Mary-Louise Parker,1964年 - )は、「アメリカ合衆国サウスカロライナ州出身の女優である。North Carolina School of the Artsで演技を学び、1990年にブロードウェイ・デビュー。映画では薄幸な役を演じることが多い。現在でも舞台にもよく出演しており、2001年には舞台『Proof』(後にグウィネス・パルトロー主演で映画化)でトニー賞を受賞している」。

「また、2004年にはテレビドラマ『エンジェルス・イン・アメリカ』でエミー賞を受賞した。2006年には主演のテレビドラマ『Weeds 〜ママの秘密』でゴールデングローブ賞テレビミュージカル・コメディ部門最優秀女優賞を受賞した。1996年から俳優のビリー・クラダップと交際し、息子がいるが2003年に別れている。2006年からは『Weeds ~ママの秘密』で共演したジェフリー・ディーン・モーガンと交際していたが破局。2007年にはアフリカから養子を迎えている」。(以上、ウィキペディア)

ロバート・フォードがクラブで見出した歌手ドロシー・エヴァンズを演じたズーイー・デシャネルについては、「ハプニング」で取上げましたので割愛します。

<ところどころに凄い、「ハプニング」(アメリカ/2008年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/2a3718b43ddfa7dcf4e46c9d7e6c3004

フォード兄弟の姉で未亡人のマーサ・ボルトンを演じたのは、アリソン・エリオット(Alison Elliott)。「記憶の棘」(2004年)にも出演していた女優さんです。

アリソン・エリオット、1970年5月19日生まれ。4歳から家族と東京に住み、8歳で帰国。高校卒業後、テレビシリーズ「Living dolls」で女優デビュー。93年「ゆかいな天使トラブるモンキー」で映画デビュー。96年「この森で、天使はバスを降りた」で主演し、注目される。他に、「スピーシーズXX 寄生獣の誘惑」(2007)に出演。


最後は、ジェシーの従兄弟ウッド・ハイトの若き継母でギャング団の一味ディック・リディルと浮気をするサラー・ハイトを演じたカイリン・シー(Kailin See)。変な写真で恐縮です。

彼女は、1980年12月5日生まれのカナダ人。少しマニアックな話題ですが、2006年のアカデミー賞監督賞、脚色賞、主題歌賞受賞作「ブロークバック・マウンテン」(2005)でヒッピー役で出演していたそうです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿