早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

景 色/もののけの森

2013年06月10日 | 景色

 

 
        こんにちは、ひつじくんです。
        
社長から2匹だとジャマだと言われ
        
旅のハイライト・・・縄文杉トレッキングには
        
ボクが連れて行ってもらえることになりました。
        
先輩だもんね。ラッキー!

               

        屋久杉ってひとことで言いますが
        
千年以上たった杉だけを「屋久杉」っていいます。
        
有名な縄文杉は推定3千年~7千年
        
すごく開きがあるけど、まあ、ピラミッド並みの年月を
        
この島の森にずっとたたずんでるんですね。
        
エライね。

        
朝は4時起き
        自然
保護のためシーズン中は車は立ち入り禁止なので
        
交通手段はバス
        
そのバス、なんと最終が朝の6時なんです。(始発じゃないですよ、最終)
        
        
なぜかって?
        
往復22キロの道のりは平均で10時間ほどかかります。
        
明るいうちに戻って来られるように
        
みなさんまだ暗いうちに出発するのがお約束。
        
そこはサスガうちの社長! 余裕のスタートです。
       
(タクシーの運転手さんに「遅いよお客さん!」って笑われた・・・)

        
ホテルが用意してくれた軽食をいただき
        
事前に予約したタクシーに乗り込みました。
        
途中でお弁当やさんに寄って予約のお弁当を受け取り
        
いよいよ登山バスに乗り換えです。

               

       
「本日の入山、161名なり。」
        
ちゃんと入山と下山をチェックしてるんですね。
        
降りてこられない人をお迎えにも行くんだそうですよ。

               

        
登山口に着いたのは朝の6時40分
        
さあ、出発!
        
あ、言い忘れました・・・雨です。

        
でも島にはいたるところにレンタルショップがあって
        
帽子から靴、ザックにいたるまで借りることができるので
        
心配はご無用ですよ。

               

        
片道11キロの行程の中、8キロがこのトロッコ道
        
楽そう? とんでもない!
        
枕木の間隔もバラバラ、おまけにつるつる滑るんです。
        
すごく気を遣わなければなりません。(社長談)

               

        
沢の景色・・・キレイだなあ・・・(まだまだ余裕)

               

        
わ、びっくりした! 手が届きそう・・・
        
サルの目を見てはいけないってよく言うでしょ?
        
屋久島のおサルさんはとっても穏やかな目をしていて
        
平気で見つめてくれるんですよ。(ここには木イチゴがありました)

               

        
ちょうどマムシソウの季節です。

               

        
途中には白いお尻が目印のガイドさんも・・・
        
ず~っと一緒に歩いてくれるんです。(っていうか後ろからシカ追い・・・笑)

               

        一定の距離が縮まってしまうとひょいと道をそれていきます。
        あ
りがとう! バイバ~イ!

               

        
さあ、ここからが上り坂・・・いよいよ巨木の森に入ります。

               

        
しっとりと濡れた森は美しいコケで覆われて全体が緑色です。

               

        
聞こえてくるのはイソヒヨドリの美しい鳴き声だけ・・・
        
でも耳を澄ますともののけたちの声が聞こえてきますよ。

               

        
げげげ! ここを進むの?!

               

        
じぇじぇじぇ!
        (
ポケットに入ってるおまえが言うことか!って怒られました)

               

        
2年前、ある日突然倒れてしまった翁杉
        
島民はみな驚いたんだそうです。
        
そりゃそうだよね。

               

        
一番人気のウィルソン株にやってきました。
        
400年以上も前、豊臣秀吉が切らせたという巨木です。
        
大阪城の一部になっちゃったみたい・・・あ~あ・・・
        
アメリカの植物学者が調査に来たのが約100年前
        
そのままその人の名前がついたんだそうです。

               

        
中はとっても広くて大人が何人入っても十分なくらいですよ。
        
と言うことはとっても大きな杉だったんでしょうねえ。
        
見上げるとハートの形が・・・みんなが必ず撮影するスポットです。

               

        
ちょっとアングルを変えてみると全体はこんなかんじ・・・

               

        
森の中には杉に混じってヒメシャラの巨木もあります。
        
普段は庭木で見る細いのばかりでこりゃあスゴイ!

               

        
あまりの空気の清浄さと静けさに
        
そのままたたずんでいたら自分も木になりそうです。
        
いたるところに流れている沢の水は全部飲めるんですよ。

               

        
突然現れた大王杉
        
一瞬言葉を失いましたよ。
        
縄文杉が見つかるまでは一番大きいと言われていただけあって
        
近くで見る大王杉の迫力たるや・・・
       
「ことばにできない」

               

        
幕間少憩(笑)

               

        
わっ! おもしろいですねえ。

               


               

       
「ずっとここにいたい・・・」ちょっと! 社長・・・困るなあ・・・
        
でもここであんぱんを1個食べた社長
        
急に足に力が入ったみたいで歌いながら進みます。

               

        
10時35分・・・この階段を登ると・・・ついに

               

       
「こんにちは縄文杉さん 初めまして ボク ひつじくんと いいます」

        
やだなあ・・・感動して涙が出てきましたよ。
        
縄文杉さんはあまりにも神々しくて・・・
        
ごめんなさい、ボク上手にリポートできません。
        
だって、写真や文章では表現できないんですもの。
               
        

        リポートおつかれさん
        縄文杉は自動車くらいの直径がある巨木
        私には生物に見えました。(もちろん生きてるんですけどね)
        
涙にむせるひつじくんをつれて下山
        途中、雨の中でのお弁当は最高でした。

        
往路4時間、復路3時間
        帰りのバスは14時の始発に乗れました。
        でも
帰りは辛かったですねえ・・・靴の中までじっとり!でね。
        
では、来週は最後に私がリポートいたします。
        
国内最高水準のホスピタリティを体験しましたので。(光永)


               

 

                        

 

 


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4 コメント

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ひつじくんお疲れ様 (きなこママ)
2013-06-10 15:23:37
高尾山とは比べ物になりません(比べるな?)
大きな樹には神が宿るという信仰、すごくわかる気がします。
ニンゲンも自然の一部。
取り込まれちゃいそうですね。

高校の地理の先生が屋久島の出身で、
40年近く前に授業でさんざん島の話を聞きました。
「おやつは野生のヤギを捕まえて焼いて食べた」とか。
ずーっと彼の語る田舎コミックイメージの屋久島でしたが、
お蔭でイメージの転換をすることができました。
行きたいなー。
返信する
Unknown ()
2013-06-10 17:29:44
きなこママ

野生のヤギなんてウソウソ!
いないもん!
きっと学生のウケねらいだったんでしょうけど
それであらぬイメージを抱いた子供たちにどう釈明するんだ! 
え? 先生よ~!
野生の哺乳類は5種類だって。
うかつにも種類を聞きそびれた・・・
シカ、サル、ネズミ・・・コウモリ?
宮崎駿が「もののけ姫」を作れたのが納得。
本当にあちらこちらに「こだま」だっけ
小さくて白いのが”コロコロコロ・・・カラカラカラ・・・”と首を振っているような。
あ~森って生きてるんだなあ・・・と感動しました。
ひつじくんが書いた文章を読んでいても
すぐにでもまた行きたいもん!
返信する
怖~いような (ショコさん)
2013-07-04 16:17:31
アネゴさま

すごいですね。私にはちょっと怖いかな?
だけど、こんな所をひたすら静かに歩いていると、なんだか人生観が変わってしまう氣がしますね。妙に。
こんな所に私は行った事がありませんが、ずっと歩いていると、洗礼されるような気分になるのではないかと想像してみました。

するとなんだかちょっとだけ分かってきました。アネゴさまがこういう所に行きたい気持ちになった訳。機会があったら私も一度、連れてって下さい。
返信する
Unknown ()
2013-07-08 09:01:53
ショコさん

人間にはたまにはこういう時間が必要ですね。
普段の「人間の垢」をおとして
自然界の一部であることを認識しに・・・ね。
なんだか「おみそれしましたっ!」って
木に向かって謝りたい気分になりました。
きつかったけど、時々いかなきゃいけない気分です。
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