朝日カルチャーセンター☆ブログ

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●繊細で優美な音 チェンバロ 【中之島】

2012年04月21日 12時32分14秒 | 中之島教室
こんにちは、広報部Mです。

今週始めに、日本人にとって嬉しいニュースがありましたね
バッハゆかりの都市であるドイツのライプチヒ市が、指揮者で、オルガン・チェンバロ奏者の鈴木雅明さんへ、
「バッハ・メダル」を授与することを決定したのです。
メダルは、音楽の父ことJ.S.バッハの作品演奏に貢献した音楽家に贈られ、
日本人への授与は今回が初めてだそうです。(朝日新聞より)

新聞やテレビでこのニュースをご覧になって、
バッハ古楽器に、改めて関心を持った方も多いのではないでしょうか。

まるでこのニュースを予想していたかのように(?!)、
中之島では古楽器・チェンバロの講座を開講します。バッハの曲目も多数演奏予定です。

「武久源造 鍵盤楽器の世界 ~チェンバロ トーク&演奏会
日時: 5月1日(火)18:30~20:30


(画像をクリックすると、ちらしのPDFファイルが開きます)

 チェンバロは400年前、ピアノが普及する以前からヨーロッパ全土で愛用されていた鍵盤楽器です。
ピアノの台頭に伴い一度は姿を消しましたが、19世紀に古典音楽の復興と共によみがえりました。



 武久さんは、所有する幾つもの鍵盤楽器を携えて全国で演奏活動を続けています。


(調律する武久さん)

チェンバロの仕組みはピアノと異なります。
鍵盤を押すと、羽の軸で作られた爪が金属の弦をひっかいて音を出すのです。

大変繊細な楽器で、湿度や温度により弦が伸縮して音が狂うのだとか。
だからこそ、「いい音」を出すためには、演奏技術と同時に高い調律技術が求められます。

武久さんは、自分で羽を削って工具を作り、聴覚と指先の感覚を頼りに調律を行います。


(ペダルチェンバロと武久さんの道具)


(チェンバロを"解体"する武久さん)

 今回の演奏会では、珍しい2台の鍵盤楽器を披露してくださいます。
 1つは18世紀ドイツの二段鍵盤式チェンバロを復元した「ツェルモデル・ペダル・チェンバロ」


(ツェルモデル・ペダル・チェンバロ)

 もう一つは、日本に一台しかないレプリカで、18世紀中頃、バッハがプロイセン国王の御前で
即興演奏を行った際に使用された「ジルバーマンモデル・ピアノ」の復元品。


(バッハのピアノこと、ジルバーマンモデル・ピアノを弾く武久さん)

「バッハが出合ったのと同じ50歳で、私もこの楽器を手にした。おもしろい偶然」と武久さん。



 世界中へ演奏活動に出かけ、日本各地を飛び回る武久さんにとって、今回は、初の大阪での演奏会。
 バイオリニストの山口眞理子さんとの共演で、「キラキラ星変奏曲」などポピュラーな曲から、
 クラシックファンに人気の名曲まで、多彩な曲目を用意。

  個人的には、シャコンヌが楽しみです


【演奏予定曲】

 プレトリウス: テルプシコーレから チェンバロとフォルテピアノ合奏
 F.クープラン: 恋するうぐいす
  J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ2番からシャコンヌ※
 モーツァルト: キラキラ星変奏曲
  J.S.バッハ: G線上のアリア
  J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ3番からプレリュード※
  J.S.バッハ: 二台のチェンバロによる協奏曲ハ長調★ ほか

 ※は武久氏の編曲、★は武久・山口両氏による協編


繊細かつ優美な旋律。バッハの時代に思いをはせながら、聴いてみませんか。


お申込みは下記リンク、またはお電話( 06-6222-5222)でどうぞ。

「武久源造 鍵盤楽器の世界 ~チェンバロ トーク&演奏会

  4月29日(日)、30日(月・祝)は休館しています。ご注意ください。
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