11月15日(木)14時から、昭和5年築の歴史的建造物である大阪・中央電気倶楽部(写真)大ホールで開講した。
「大阿闍梨・酒井雄哉が語る 極限の中でこそ見える真理」
天台宗の厳しい修行の「千日回峰行」。
行者は白装束に死出紐と宝剣を腰に、もし行半ばで挫折すれば自ら生命を絶つ掟のもと、7年間で合計1000日を回峰し「満行」とする修行。
比叡山の歴史上、この荒行を2度満行した行者はわずか3人のみ。
81歳の大阿闍梨・酒井雄哉さんは7年間の壮絶な修行をユーモアを交えて話した。
講演の終わりに、
「今の世の中は加工されたもので溢れている。それに慣れてしまって、皆本物を見極める事ができなくなっている。どんなものでも、本物がわかる、という事が大切だと思う。」
と締めくくった。
大阿闍梨が去った舞台の白板に書かれた文字を、受講生が携帯で写真を撮る場面もあった。