
旧大綱青果店・大綱食料品店
所在地:豊島区 高田1-7-4
構造・階数:木・2
建設年:戦前?
解体年:2011〜13(平成23〜25)
Photo 2010.3.27
神田川に架かる豊橋と目白台の豊坂の間のエリアにあった銅板張り看板建築。
切妻屋根平入りの建物の前面に銅板張りの壁面を付けたもので、間口が大きな看板建築だった。
1957年の東京都全住宅地図帳では「大綱食料品店」、90年代の住宅地図では「大綱青果店」として記載されている。2000年代以降は個人宅になっているので、1990年代後半頃に営業を止めてしまったのかもしれない。
写真は土曜日のお昼頃だが、シャッターが閉じられた店の前でなぜか数人が露店のようにして野菜などを売っていた。通り掛かった時に尋ねなかったので今となってはその理由は分からない。もしかするとかつては複数の小さな店が入居していたが、建物の所有者が内部を使うのを止めてしまったので、店子が店の前の道路ぎわで商売をすることになったのかな、などと想像してみたりする。

2階前面には雨戸・戸袋がない縦長の窓が左右にあるだけなので、銅板張りの平らな部分がかなり広い。中央にはかつては店名が掲げられたりしていたのだろうか。庇がないので窓だったわけではないようだが。
銅板張り看板建築の場合、戸袋に青海波などの凝った模様が付けられることがあるが、ここではそのようなデザインはなく、銅板が淡々とタイル状に張られている。
Tokyo Lost Architecture 所在地別リスト
#失われた建物 豊島区 #看板建築 #銅板張り看板建築
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