
キクヤ洋品店
所在地:杉並区 西荻南3-9-11
構造・階数:木・3
建設年:戦前?
解体年:2001〜09(平成13〜21)
Photo 1998.5.5
西荻窪駅の南側、バス通りに面して建っていた3階建て看板建築。ビルのような外観だが頂部に切妻屋根がちょっとだけ見えているので、やはり木造妻入り3階建てのモルタル看板建築だったのだろう。
2階と3階の窓上には洋風の瓦葺き庇が付けられている。3階のアーチ型窓に庇を付けているあたりは看板建築らしいちぐはぐさ。付柱は角柱で、フルーティングらしき溝が刻まれているが様式的な柱頭はない。中央上部に掲げられた○に×印のまーくは店(経営者)の家紋とかだろうか。
2000年代のどこかの段階で廃業して建物も解体されたが、細かな年代は未把握。2009年7月のGoogleストリートビューでは、中華食堂の日高屋に建て替えられており、そのまま現在に至っている。
駅前商店街などの場合、歩道にアーケードが架けられて建物の上部壁面が見えなくなっていることが多い。アーケードがなければこの建物ももう少し存在感を見せていたのではないかと思う。アーケードは建て替えの際に撤去されたらしく、現在この建物の前だけはなくなっている。
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#失われた建物 杉並区 #看板建築 #モルタル看板建築
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