☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

4年ぶりのツバメの話

2020-08-28 00:13:00 | 徒然

7月に入って
4年ぶりにお隣のガレージに
ツバメが戻ってきているのに気が付いた

巣作りをして卵を産んではカラスにやられ…
ということが繰り返えされてお隣での子育てを断念したのか
ここ3年ツバメの成長を真直で見ることはできなかった

ちょっと寂しかった

今年は春の終わりに小さな巣が綺麗に造れているなとは
思っていたのだがこの時期になって
「卵を産んで育てている」なんて全く気が付かなかった

そう言えば気づく前日ガレージに藁やごみのようなものが
落ちているのが気にはなってはいたのだが…

夕方、高くかしましい声が響いてきたので
「もしかして?!」とお隣のガレージの巣を覗きに行ったら
何とツバメの雛が<多分>3羽!!
何ともびっくり!!

様子を見ていると親ツバメが餌を運んできて
順番に雛に餌をやる姿を真直で見せてくれた
不思議なことに威嚇も逃げもせず

毎日何回か巣を見に行くのが日課になった…

何日か後、巣から親ツバメが飛び立ち
それと一緒にまだモケモケの産毛が付いた子ツバメが飛び出して前の道路に…

モケモケの子ツバメは飛び出してみたものの
自力ではなかなか飛べない様子
ヨチヨチ歩いて広い道路の真ん中で立ち往生

親ツバメらしきツバメたち1羽2羽と入れ替わり立ち代わり
子ツバメのそばに行っていたが
子ツバメは少し動てもそこで立ち往生…
何回か試みた後親ツバメらしきツバメたちは
何処かへ飛んで行ってしまった

ずっとその様子を見ている私は
ハラハラドキドキ
気が気ではない
住宅地とは言え車が良く通る広い道路
私がウロウロしているので
通る車は子ツバメに気づいて
避けて徐行してくれるが…

だんだん日暮れが近づいてくる
ほっておけず家人がそうっと抱いてガレージまで運んだ
その後見に行ったらその場からいなくなっていたので
何とか巣に戻ったのだろうとほっとした
   
          


後で聞くとお向かいのご主人が見かねて脚立で
巣に戻してあげたらしい
「もう2回巣に戻してやりました…」

「ツバメが巣を作る街は優しい街」というようなことが
最近届いた野鳥の会の会報に書いてあったけれど
「ツバメ見守り隊」の仲間がいることが心強かった

1日2日ほどたった朝
子ツバメが低空飛行で飛んでいた
まだしっかりは飛べない様子だが
モケモケの産毛は無くなりすっかりきれいに可愛くなっていた
もう自力で巣に戻れそうで一安心
可愛い姿を撮らせてくれた

8月に入った
もう巣立ちは真直だろう

信州夏旅に向かう朝
「きっと帰ってきたらもう旅立っているよね」と
お別れにがレージの巣を見に行った
いつもはしっかり3羽の姿が確認できずみんな元気に育ってるのか心配もしていたが
この朝は3羽が揃って元気な姿を見せてくれた

信州行きの車の中で家人がお気に入りの
「夏休みこども科学相談室」を聞いていたら
「ツバメの子殺し「」の話が…
「親ツバメが子ツバメを巣から落として5羽死んでいるのを見たんですが
 何でそんなことをするんですか?」という質問
子を落としたのは親ツバメではなく別のオスのツバメ
「巣」を乗っ取りあわよくばメスツバメも横取りして
前に生まれた自分の子ではない子ツバメを巣から落として殺してしまう
という何とも自然界の厳しくも怖い話…

ツバメのことは科学的には分かってないことも多いとも聞くが
私なんて以前から「巣」には2羽だけでなく
他のツバメもよく来ているところを見かけていたので
「ツバメは協力して子育てしてるんじゃないか」
と思ったりしていたのに(あまかったか…悲しい)

ひょっとしてこの前の出来事も乗っ取りツバメの仕業?!
敵はカラスだけではなかったんだと思うと切なかった…

信州の旅から帰った夜「巣」を見に行ったがツバメはいなかった
「やっぱり訓練期間も終えてもう旅だったんだね!」

あくる日の夕方
表から甲高いちょっと変わった鳥の鳴き声がする
テレビの音や冷房で家は閉め切っているのに
聞こえてきた
わたしは表へ飛び出した

家の前の電線に子ツバメが1羽
こちらを向いて体全体を震わすように思い切りさえずっっている
結構長い時間見ていたがさえずりをやめない
家人を呼んで二人でしばし見ていた

心配になるくらい大きな声で鳴き続ける子ツバメに「お別れ」を言って家に入った
すぐあと声は聞こえなくなった

子ツバメ1羽はぐれて親ツバメを呼んでいたのかもしれない
でも私にはあの子ツバメが「旅立ちの挨拶」に
来てくれたような気がしてならなかった
その日から近辺でツバメの姿は見かけていない

  
            








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