アートの周辺 around the art

美術館、展覧会、作品、アーティスト… 私のアンテナに
引っかかるアートにまつわるもろもろを記してまいります。

4/21日曜美術館 プライスさんのコレクション

2013-04-21 | メディア情報
4月から司会者も一新、俳優の井浦新さんが登場の「日曜美術館」。きょうは、今東北で開催中の「若冲さんが来てくれました プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」が紹介されていました。

アメリカの江戸絵画コレクターであるジョー・プライスさん、すごいですね~。ご自身の何の予備知識もない審美眼で今や大人気の伊藤若冲を発見、素晴らしいコレクションを形成しました。
今回、大震災で被災された東北地方の方々に、日本人が描いた美しい絵画が少しでも心の慰めと力になれば、と展覧会にやって来てくれたのです。

伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」は、改めて素晴らしい!テレビでこのモザイク柄のひとつひとつをよくよく見ると、その緻密さに驚きます。それでいて全体が醸し出す生き物ワールドの一体感!生き生きとした生命感!色もとってもキレイだし。
今回の展覧会では、子どもたちにもわかりやすいようにと、絵のタイトルが工夫されているのが、とっても良い!と思いました。「鳥獣花木図屏風」は「花も木も動物もみんな生きている」、「百福図」は「『おたふく』がいっぱい」、「達磨遊女異装図」は「『だるま』さんと〈ゆうじょ〉さんが着物をとりかえっこ」などなど。その方がずっとわかりやすいし、覚えやすいし、絵をイメージしやすい!!ぜひ他館でも取り入れてほしいナイスアイデアだと思います。

つい先日、今売れに売れている村上春樹さんの新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(長すぎて覚えられないタイトル)を読み終えたところなので、「色」に関してちょっと敏感。
番組の最後で、プライスさんが「被災者の方が語った震災直後は何もかも茶色に染まって世界の色が失われていたという話に、改めて色の大切さを感じた」とおっしゃっていたのには深く共感を覚えました。
人の目に映る「色」はとても大切、それって心を映したものでもあるのかな~って思います。







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